とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

トットナム、後半30分からの大爆発でマンCを粉砕。マンUの優勝をアシスト。

 CL出場圏の4位に勝点差2.絶対に負けられないトットナムに対して、マンCも負ければマンU優勝の可能性があるゲーム。優勝は無理としても意地がある。だが、ホワイトレーンに集まったサポーターの前でトットナムが序盤からラッシュをかける。
 4分、ベイルのミドルシュート。さらに5分にもデンプシーのクロスにベイルが飛び込む。がGKハートがセーブ。するとその直後、テベスがライン際深くまでドリブルで切れ込み、その内側に走り込んだミルナーにパスをすると、クロスにナスリが合わせる。ゴール。それまで守備重視だったマンCが最初のチャンスで先制した。
 すると途端にマンCペースになる。28分、右SBサバレタのクロスをテベスが落とし、ナスリがシュート。トットナムは22分、デンプシーのスルーパスに右SBウォーカーが抜け出すが、ファーストトラップが大きく、GKハートにセーブされる。その後もマンCの寄せが厳しい。40分、テベスのスルーパスからCFジェコがシュート。43分、ミルナーのCKをCBナスタシッチが落とし、テベスがヘディングシュート。GKロリスがスーパーセーブ。
 トットナムも44分、CKからデンプシーのヘディングシュートは枠を外す。アディショナルタイム2分、ウォーカーのクロスをアデバヨールが落とし、シギュルズソンがシュート。だがDFがブロックする。マンCが1点リードのまま、前半を終えた。
 後半頭から太股ケガのミルナーに代えてコラロフを左SHに起用すると、これがよく効いた。トットナムが攻めあぐね、チャンスを作れない。マンCは守備ブロックを堅めるだけでなく、テベスヤヤ・トゥーレ、ナスリらがボールをキープ。トットナムにつけ込む隙を与えない。14分、パーカーが倒されて得たFKをベイルが蹴るが、ブレ球も落ち切らず、大きくコースを外れていった。その後もシュートが決まらないなど、ベイルの日ではないかと思った。
 16分、トットナムはシギュルズソンとパーカーに代えてホルトビーとハドルストンを投入。ハドルストンをアンカーに4-1-4-1にして攻撃の圧力を強める。だが16分、DFのクリアをY.トゥーレがダイレクトでシュートを放つと、19分にはテベスのスルーパスに走り込んだコラロフのクロスからテベスミドルシュート。マンCががっしり守りつつ、カウンターでトットナムを揺さぶる。
 トットナムは26分、CFアデバヨールに代えてデフォーを投入。ホルトビーがよくボールを追いかけ、デフォーが前線でCBを揺さぶると、30分、ウォーカーの縦パスに走り込んだベイルが左アウトサイドでクロス。CBとGKの間を抜けてデンプシーが飛び込んだ。ゴール。ついにトットナムが同点に追い付いた。
 するとそこからの爆発力がすごい。34分、ホルトビーのスルーパスにデフォーが走り込むと、切り返してCBコンパニーをかわしシュート。ズドンとネットに突き刺さる。さらに37分、ハドルストンのスルーパスにベイルが走り込み、GKをかわすシュート。ダメ押しの3点目をねじ込んだ。そしてこのままタイムアップ。トットナムがマンCを奈落の底に突き落とした。
 トットナムはCL出場圏確保に向けてまだまだ厳しいゲームが続く。だが、ラスト15分の大逆転は勢いがつく。不調かと思ったベイルもゴールを重ね、まさに絶好調。後半の爆発力は本当にすごい。はからずもマンU優勝をアシストしてしまった。