とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

アジア杯グループF 日本対トルクメニスタン

 FIFAランク127位のトルクメニスタンには5-0くらいの大差で勝利してくれると思っていた。夜の新年会を終えて帰宅しTVをつけると3-2。何というゲームをしているのか。改めて録画観戦をした。日本は中島が故障で出場辞退し、代わりに原口が左SHに入ったが、あとの攻撃陣3人はいつもと変わらず、CF大迫、右SH堂安、OH南野。故障明けの大迫は温存してもと思ったが、結局、この4人でなければ勝てない程度の実力ということか。ボランチの守田も出場辞退で、遠藤と青山も体調不良。結局、先発したのは柴崎と冨安。そしてDFも槇野がCBに入った他はW杯メンバー。GK権田も含めて、年明け早々という日程による選手のコンディション面での影響はかなり大きかったようだ。トルクメニスタンの布陣は3-4-3。両WBも下がって、攻撃はもっぱら前の3人、CFオラズサヘドフ、右WGミンガゾフ、左WGアマノフが担う。

 序盤、トルクメニスタンが積極的に前からプレスをかけてくる。日本は柴崎から縦パスを入れて攻撃を作ろうとするが、トルクメニスタンの守備は厚く、なかなかチャンスがつかめない。12分、CF大迫の落としからCH柴崎がループパス。右SH堂安がヘディングシュートを放つが、GKオラズムハメドフがセーブした。すると17分、トルクメニスタンが速い攻撃。CHホジャエフの縦パスを右WGミンガゾフが収めて左に展開。CFオラズサヘドフがシュートを放つ。これはGK権田がセーブしたが、続く左WGアマノフのCKにCBサパロフがヘディングシュート。枠を外したからよかったものの、フリーでゴール前に入られた。

 日本も22分、左SH原口の縦パスをCF大迫が落とし、原口から右に展開して、右SH堂安がミドルシュート。しかしDFにブロックされる。そして26分、右SH堂安が中へドリブルをして落としたパスを右WGミンガゾフに拾われると、ドリブルから左に流し、左WGアマノフが強烈なミドルシュート。GK権田がうまく合わせられず、手に当てるもののそのままゴールにこぼれ落ちた。トルクメニスタンが先制ゴールを挙げた。

 その後は必死に反撃する日本だったが、なかなかゴールを挙げられず。30分、左SB長友のクロスを右WG堂安が落として、CF大迫が胸トラップからシュートを放つも、ポストのわずか右。32分、CH冨安のミドルシュートもGKオラズムハメドフにセーブされる。逆に36分、トルクメニスタンはCFオラズサヘドフの落としから左WGアマノフがミドルシュート。何とかGK権田のファインセーブで追加点を防いだが、前半は日本が今一つ乗り切れず、ミスが多いまま前半を終えた。

 後半に入ると、日本は縦パス一辺倒ではなく、大きなサイドチェンジを多用してくる。6分、右SH堂安のクロスに左SH原口がヘディングシュート。9分、CH柴崎のフィードからOH南野がミドルシュート。そして11分、左SH原口のクロスを受けたCF大迫が絶妙の切り返しからシュート。ようやく日本が同点に追い付く。さらに15分、CB吉田からのフィードを左SH原口がヘディングで落とすと、内側を走り込んだ左SB長友がうまくDFとGKをかわしてクロス。CF大迫が無人のゴールに押し込んで、日本が逆転した。

 その後も日本が人数をかけて押し込んでいくが、ミスからボールを奪われてのカウンターが再三。何とかクリアするのは仕方ないのか、守備に問題があるのか。25分にも左SH原口のクロスを右SH堂安が落として、OH南野がシュート。しかしDFブロックのこぼれ球を奪われてカウンターを浴びる。トルクメニスタンは14分、CFオラズサヘドフに代えてアンナドゥルディエフ。24分、左SHアマノフに代えてヤクシエフと前半よく活躍した攻撃陣を交代してくる。

 そして26分、CH柴崎の縦パスをCF大迫が落とし、OH南野がつないで、右SH堂安がシュート。DFに当たりコースが変わってゴールに飛び込んだ。日本が突き放す3点目。その直後にはOH南野を下げてFW北川を投入する。その後も攻める日本だが、なかなかシュートが枠に飛ばない。すると34分、CHアタエフの長いスルーパスをCB吉田と槇野の間に通されて、CFアンナドゥルディエフが抜け出す。飛び出したGK権田が倒してPKを献上。これをCHアタエフが決めてトルクメニスタンが2点目。これで元気になったトルクメニスタンが同点を狙って攻める。日本は大きく前へ蹴り出してセーフティに守ろうとするが、ルーズボールトルクメニスタンに拾われて、再三の波状攻撃。それでも何とか守り切って、3-2。日本がかろうじて初戦を勝利で終えた。まさに辛勝。

 決勝までは7試合。これから次第にコンディションも上がっていくのだろうが、それにしても初戦トルクメニスタン相手に3-2の辛勝は情けない。これから当たるオマーンウズベキスタンもいずれもトルクメニスタンよりは強い。守田に代わって塩谷を招集したが、2戦目以降のボランチはどうしていくのか。34℃という暑さも影響しているかもしれない。森保監督の今後の選手起用に注目したい。