とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第19節 名古屋グランパスvs.清水エスパルス

 このところ、負け・勝ち・負け・勝ち・負けと交互に勝ち負けが続くグランパス。この順番で行けば次は勝つ番のはず。相手は16位エスパルス。こちらは7連敗の後、前々節でようやくベルマーレ相手に勝利を飾ったが、前節はまた敗戦。なかなか調子が上がらない。ここは楽勝と行きたいところ。

 グランパスは久しぶりに金崎をベンチに休ませ、CFには山崎が先発。SHは前田とマテウス。阿部がトップ下で先発した。また右SBも5試合ぶりに成瀬が先発。他はいつものメンバーだ。対するエスパルスの布陣は3-5-2。ティーラシンとカルリーニョス・ジュニオの2トップに、右IH後藤優介、左IH中村慶太。WBは右にエウシーニョ、左は西澤。河井がアンカーに入り、CBは右からヘナト・アウグスト、六平、立田。GKには大久保が先発した。

 キックオフ直後からグランパスが攻め込むと、いったんエスパルスに奪われたが、すぐに右SB成瀬で取り返し、左SHマテウスから左に展開。OH阿部が左サイドを上がった左SB吉田に右WBエウシーニョがやや気を取られたタイミングで中へ切り替えしてミドルシュート。これが見事に決まり、グランパスが2分、幸先よく、先制点を挙げた。エスパルスも4分、左CB立田のフィードを左IH中村が戻し、左WB西澤がミドルシュート。GKランゲラックのナイスセーブで得たCKを西澤が蹴ると、ファーに流れたボールを左IH中村がクロス。CBヘナト・アウグストがヘディングシュートするも、左に外した。

 その後は互角で展開するが、19分、左SHマテウスの遠目からのFKはGK大久保が何とか触ってバーに当たる。続くマテウスのCKからCF山崎がヘディングシュートを放つが、GK大久保の肩に当たって、枠を外れた。ここまでリーグ戦でゴールがない山崎は、今日も運がない。このタイミングでSHが左右を入れ替えたグランパスは、25分、右SB成瀬の縦パスをCF山崎がうまくCB立田を背負って収めると、一旦は倒れたが、すぐに立ち直り、スルーパス。左SH前田が走り込み、GKをかわしてそのままドリブルをしてゴールに押し込む。グランパスが前半のうちに追加点を挙げた。

 28分には、OH阿部の縦パスに走り込んだ右SHマテウスがクロス。行き過ぎた左SH前田が足を伸ばしてトラップするが、うまく触れず、その外側に走り込んだCF山崎も触れず。前半はこのまま終了。グランパスの2点リードで折り返した。

 後半に入ると、序盤、エスパルスが積極的に攻めていく。1分、右IH後藤のクロスに左IH中村慶太がシュートするも、うまく合わずにGKランゲラックが難なく処理。2分、右WBエウシーニョがドリブルで持ち上がり、クロスにFWカルリーニョス・ジュニオがシュート。だが枠を捉えられない。するとその後は再びグランパスのペースに戻っていく。5分、再び右SHに戻った前田のクロスにCF山崎がヘディングシュート。7分、左SHマテウスのCKにOH阿部がボレーシュート。8分には右SH前田がミドルシュートを放つ。

 エスパルスも14分、FWカルリーニョスミドルシュート。15分には左WB西澤のCKがファーに流れたところを、左IH中村がミドルシュートを放つが、GKランゲラックが正面でキャッチした。その直後、エスパルスはFWティーラシンを下げて、ジュニオールドゥトラ、右WBエウシーニョに代えて、鈴木唯人を投入する。グランパスも16分、前田を下げて、左SHに相馬。そしてCF山崎を下げて金崎を投入する。

 21分、右SHマテウスのCKにCB中谷がヘディングシュートするも、枠を捉えられず。すると29分、再びマテウスのCKに、今度はCB丸山がきっちりヘディングシュートを決めた。グランパスが3点目。34分には、左SB吉田に代えて太田宏介、OH阿部に代えてシャビエルを投入する。エスパルスも左IH中村慶太に代えて、高校生の成岡を投入する。すると37分、CH河井のミドルシュートは惜しくもGKランゲラックがファインセーブ。続く西澤のCKにFWジュニオールドゥトラがヘディングシュートするも、これもGKランゲラックがセーブする。

 このまま無失点で終えたいグランパスだったが、43分、左CB立田のフィードに走り込んだ左WB西澤のクロスにFWカルリーニョス・ジュニオがヘディングシュート。エスパルスが1点を返す。さらに45分にも左IH成岡のヘディングによる縦パスに、FWカルリーニョスが抜け出して、シュート。これはCB丸山がナイスブロック。続く西澤のCKをニアでCB立田がフリック。右IH後藤がヘディングシュートするも、ファーに外した。そしてタイムアップ。3-1。グランパスが予定通り、エスパルスに勝利した。

 しかし1失点はいただけない。通算の失点数は前節の時点でフロンターレセレッソに並んで最小となっているが、このところ6試合連続して失点している。しかも、負けたゲームでは後半の勝負どころで耐え切れずに失点をしている印象が強い。次は再びヴィッセルとの対戦。そしてレッズと攻撃力のあるチームとの対戦が続く。まずはしっかり守備を再整備して、次こそ山崎のゴールを期待したい。