白黒白黒白黒と続いて、前節は久しぶりにアウェイでレッズに勝利したグランパス。今節はホームに戻って連勝を狙う。一方、セレッソは前節、首位フロンターレに惜敗。連敗は避けたいところ。グランパスは前田が先発して、4-4-2の布陣。右SBにはオジェソクが先発。他はいつもと同じ。左SHには相馬が入った。対するセレッソも4-4-2。前節ゴールを挙げたFW奥埜に代わって柿谷が先発した他は、前節と同じ先発だ。
序盤、グランパスがパスをつないで攻めていく。一方、セレッソはしっかりとブロックを作って守る。9分、CH稲垣がミドルシュートを放つが、GKキムジンヒョンが正面でセーブする。10分を過ぎる頃から、セレッソのパスが回り出す。12分、左SH清武のフィードに左SB片山が走り込み、切り返してスルーパス。FW柿谷が抜け出すが、GKランゲラックが飛び出して、シュートはファインセーブする。
その後もセレッソがパスを回す展開。だがグランパスの守備も堅い。27分、左SH相馬がミドルシュート。29分、左SB吉田が背中の痛みを訴え、右SB成瀬に交代する。オジェソクが左SBに回った。31分、CH米本の縦パスをFW前田が落とし、右SHマテウスのクロスにFW金崎が走り込むが、クロスがやや長く、ヘディングで当てるのが精一杯。それでも36分、CH米本が大きく右前に送ると、走り込んだ右SHマテウスの落としを右SB成瀬がダイレクトでクロス。FW金崎がヘディングシュートするが、GKキムジンヒョンがファインセーブ。前半はスコアレスのまま折り返した。
後半1分、CH米本の縦パスからFW金崎がドリブルで仕掛ける。だがDFに囲まれて放ったシュートはGKキムジンヒョンがセーブした。お互い守備が堅く、なかなか決定機が作れない。10分には左SH清武の縦パスにFWブルーノ・メンデスがヘディングシュートするも、GKランゲラックがセーブする。13分、グランパスは相馬と前田を下げて、左SHに阿部、FWにシャビエルを投入する。すると14分、CH藤田のバックパスをFWシャビエルがカット。そのままドリブルでゴール前まで運ぶが、最後は二人のCBとCH藤田に囲まれ、奪われてしまった。
さらに15分には左SBオジェソクのクロスをFW金崎が落として、右SHマテウスがボレーシュート。続くマテウスのCKのクリアを左SH阿部がボレーで狙うが、ゴール前に残っていたCB丸山に当たってしまった。その後は互角の展開。セレッソは22分、FW柿谷を下げて、奥埜を投入する。30分、右SHマテウスの縦パスに右SB成瀬が走り込み、クロスに左SH阿部がシュート。しかし枠を捉えられない。セレッソは31分、坂元と松田に代えて、右SH高木、左SBに丸橋を投入。片山を右SBに回した。
33分、ゴール前でCB丸山が競り合いながらクリアしようとするが空振り。その後に与えたFKを左SH清武が蹴ると、右SB片山がヘディングシュート。だがポスト左に外した。グランパスも36分、右SHマテウスのクロスのクリアをCH米本がボレーシュート。39分にはCH稲垣がミドルシュートを放つが、枠は捉えられない。だがこの時間帯あたりからグランパスが最後の攻勢をかけていく。43分にはFWシャビエルの縦パスから左SH阿部が浮き球のスルーパス。これにシャビエルが走り込み、シュートを放つが、サイドネットに外した。
その後も攻め続けるグランパスはアディショナルタイムの45＋1分、ゴール前からFWブルーノ・メンデスが右サイドを上がろうとしたところに左SBオジェソクがプレスをかけてボールを奪うと、FWシャビエルが持ち上がって、クロス。右SHマテウスがいったん左に持ち出して、CB瀬古をかわしてシュート。これがゴールに飛び込む。グランパスがついに先制点を挙げた。セレッソも45＋4分、右SH高木がFKで直接ゴールを狙うが、わずかにバーの上。そしてタイムアップ。1-0。グランパスがアディショナルタイムの劇的なゴールで勝利。久しぶりに連勝を飾った。
よかった。このままスコアレスドローだと思っていたが、最後の最後でセレッソの守備に綻びが出た。それもFWにブルーノ・メンデスのところで。逆にグランパスは夏季に加入したオジェソクが実にいい仕事をした。吉田のケガは心配だが、オジェソクを取っておいてよかった。これで久しぶりの連勝で吹っ切れただろう。次節もホームでコンサドーレ戦。3連勝して勢いをつけ、来週末のフロンターレ戦に臨みたい。今季リーグ戦でフロンターレに勝ったのはグランパスしかいないのだから。
