とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J1リーグ第33節 横浜F.マリノスvs.名古屋グランパス

 前節、フロンターレに0-3と完敗。だが内容はけっして悪くなかった。中2日の厳しい日程ながら、引き続きの健闘を期待したのだが・・・。相手はマリノスマリノスもずうっと連戦が続いており、これで20連戦目。負傷者も多く、このゲームでも若手を多数起用した。布陣は4-3-3。エジガル・ジュニオをトップに、右WG水沼、左WGに19歳の松田詠太郎。中盤は和田をアンカーに、右IHに渡辺皓太(22歳)、左IHには天野。DFは右SBに松原、左SBは小池。畠中と伊藤槙人でCBを組み、GKはパクイルギュが守る。対するグランパス前節フロンターレ戦からSBを入れ替えた。右SBに宮原、左SBは太田宏介。あとは前節と同じ。吉田や相馬、シャビエルの負傷で、選手層の薄さが気になる。

 開始2分、左IH天野のクロスに右WG水沼が走り込む。シュートは合わなかったが、グランパスDFに集中力が欠けていたかもしれない。6分には左WG松田がカットインからミドルシュート。さらに9分、左WG松田のクロスを左SB小池が縦に入れ、左IH天野がシュートを放つ。GKランゲラックがファインセーブ。序盤からマリノスが積極的にプレスをかけていく。グランパスは10分位からマテウスと前田の左右を入れ替えるが、あまり効果はない。20分位で元に戻した。

 マリノスの両SBは攻撃時にはほとんどボランチの位置でプレーしており、それへの対応で守備が混乱していたかもしれない。グランパスはほとんど攻める場面を作れず、もっぱら守備に追われた。21分、右サイドからのスローインに左SB太田と右WG水沼が競って、こぼれ球を左IH天野がうまく拾ってドリブル。前に抜け出しシュートを放つが、ポスト左へ外す。このゲーム、天野が何度も決定的なシュートを放っていくが、悉く外した。1本でも決まっていれば、もっと早くゲームの大勢は決していたかもしれない。

 グランパスも22分、左SHマテウスが左サイドを仕掛けてシュート。CB伊藤に当たったボールがあわやゴールに入りそうになるが、GKパクイルギュが掻き出す。これがグランパスの初シュート。30分には左SB太田からのクロスをCF金崎がヘディングシュートするが、枠は捉えられない。マリノスは33分、CB畠中の縦パスから右IH渡辺が右に展開。右WG水沼のクロスに左IH天野がシュート。だがこれもバーの上に外してくれた。このまま前半は無失点で終わればいいと思っていたが、41分、左IH天野から左に流すと、左WG松田がDFとGKの間に絶妙なクロス。CFエジガル・ジュニオが合わせて、ついにマリノスが先制点を挙げた。前半はこのまま折り返す。

 後半になってもグランパスのペースは上がらない。2分、CB丸山からCH稲垣へのパスを左IH天野がカット。左WG松田から右に展開し、右WG水沼のクロスをCFエジガル・ジュニオがヒールでシュート。これはGKランゲラックがセーブした。6分、グランパスはこの時間帯で選手交代。右SH前田を下げて石田凌太郎。OH阿部に代えて山崎を投入。FWを2トップに変える。マリノスも8分、CFエジガル・ジュニオを下げてオナイウ阿道を投入した。

 後半も攻めるマリノス。9分、左IH天野のFKはGKランゲラックが横っ飛びファインセーブで弾き出す。11分、同じく天野のミドルシュートもGKランゲラックがキャッチした。そして15分、右SB宮原に代えて成瀬を投入。SHもマテウスを右へ、石田を左に変更した。16分、右SHマテウスのクロスにCB中谷がヘディングシュート。20分、マテウスがオーバーヘッドシュートを見せるが、GKパクイルギュが難なくキャッチ。グランパスが攻めようとするが、疲れのせいか、セカンドボールをほとんどキープできず、苦しい展開が続く。

 それでも24分、ようやく上がってきた左SB太田のクロスをFW山崎がDFに競り勝ってうまく落とすと、右SHマテウスがシュート。これが決まり、グランパスが同点に追い付いた。気迫のゴール。その後はようやくグランパスがパスをつなげるようになってきた。一方、マリノスは27分、左WG松田に代えて前田大然、右WG水沼に代えてエリキを投入する。グランパスがようやく攻められるようになってきたところで、両WGの攻撃に両SBが対応を迫られる状況。そして35分、右WGエリキのクロスはファーに逃げたが、左WG前田が快足を飛ばして追い付くと、落としを受けた左SB小池が中を窺いつつ仕掛け、ゴール前への斜めのパスに右IH渡辺が走り込んでシュート。マリノスが勝ち越し点を挙げた。

 必死に反撃するグランパスは38分、CB中谷がドリブルで持ち上がり、右SHマテウスのスルーパスにFW金崎が抜け出して、クロスに左SH石田がシュート。だがトラップをしている間にDFに詰め寄られ、ブロックされた。41分には左SB太田に代えてオジェソク、CH米本に代えてシミッチを投入。米本は必死に頑張っていたが、疲労の色は隠せず、ミスも多かった。44分、CH和田の縦パスに走り込んだ左WG前田大然のクロスに左IH天野がシュート。しかしまたもふかしてくれる。グランパスは45+5分、CH稲垣のフィードをCB中谷がヘディングで折り返し、FW金崎の落としを左SH石田がシュート。だが弱い。GKパクイルギュがキャッチして、タイムアップ。2-1。マリノスが勝利した。

 グランパスは今季初の連敗。前回のフロンターレ戦は勝利したものの、その後は疲れが出たか、勝ち負けが交互に続くオセロ状態に陥った。今回は連敗。そして土曜日にはまたすぐにベガルタ戦が待っている。現在最下位のベガルタには勝てると信じたいが、なにぶん疲れが気になる。そしてさらなるケガ人が発生しないかという点も大いに気になる。ベガルタ戦を終えれば、次のアントラーズ戦まで1週間の間が空く。まずはベガルタ戦をうまく乗り切ってほしい。気力はまだまだ衰えていないことはこのゲームでも感じた。次節はホームでのサポーターの後押しが力になるだろうか。選手たちにもがんばれとエールを送りたい。