昨年のGWでの2連敗は忘れられない。まだ優勝を狙えるような実力はないということをフロンターレから思い知らされた。1年が経ち、指揮官も変わり、お互いメンバーも変わった。だが依然、フロンターレ戦がグランパスの実力を測る指標になることは変わらない。勝利を期待はしたが、結果には納得をしている。まだまだグランパスは成長過程だ。
フロンターレの布陣はいつもの4-3-3。レアンドロ・ダミアンをトップに、右WG家長、左WGマルシーニョ。中盤は橘田をアンカーに、右IH脇坂、左IHチャナティップ。DFは右SB山根、左SB佐々木、谷口と山村のCBにGKはチョンソンリョン。前節、ガンバ相手に先手先手を取られ、終了間際に追い付いたフロンターレだったが、家長とマルシーニョは出場していない。その二人が戻ってきたことは大きな脅威だ。対するグランパスもいつもの4-2-3-1。酒井をトップに、右SH相馬、左SHマテウス。先頭をトップ下に、稲垣とレオシルバのダブルボランチ。DFは右SB相馬、左SB吉田。CBはケガのチアゴに代わり、藤井が先発し、中谷と組む。GKはランゲラック。前節、チアゴが負傷退場した以降のメンバーと同じだ。
序盤、グランパスが積極的に攻めていく。2分、マテウスのCKにCB中谷がシュート。4分にはOH仙頭がミドルシュート。だが10分過ぎ辺りからフロンターレがパスを回し、ゲームを支配する展開に落ち着く。14分、右IH脇坂のミドルシュート。グランパスも16分、OH仙頭のスルーパスがこぼれたところをCF酒井がシュート。右SH相馬に当たったが、こぼれ球をすぐに相馬がシュート。だがGKチョンソンリョンがファインセーブする。19分にはCFレアンドロ・ダミアンのポストから左IHチャナティップがスルーパス。右WG家長が走り込み、シュートを放つ。
その後もフロンターレのプレスが早く、グランパスがボールを奪っても、その先が続かない。24分、マテウスのFKにCF酒井がヘディングシュートするが、GKチョンソンリョンがナイスキャッチする。そして25分、グランパスのスローインから混戦の中でボールを奪われ、IH脇坂が横に出したパスを左IHチャナティップがスルーパス。レアンドロ・ダミアンがスルーをすると、CB中谷がクリアするかと思ったが、触れず、逆に左WGマルシーニョが抜け出してシュート。フロンターレが先制点を挙げた。
そうなると俄然フロンターレ・ペースになる。29分にも左IHチャナティップのスルーパスに左WGマルシーニョが抜け出して。ループシュート。守勢に回るグランパス。ようやく45分、右SH相馬のクロスにCH稲垣がヘディングで競り合うも、ゴールならず。前半はこのままフロンターレの1点リードで終わった。
後半に入ると、グランパスは相馬とマテウスの左右を入れ替えた。2分、右SHマテウスのスルーパスに右SB宮原が抜け出してシュート。だが枠は捉えられない。クロスだったかもしれない。12分にはマテウスのCKのクリアをOH仙頭がミドルシュート。しかしDFがブロックする。フロンターレも14分、右IH脇坂のFKのこぼれをCH橘田がクロス。CB谷口がヘディングシュートするも、ポスト右に外れた。
15分、フロンターレはチャナティップとレアンドロ・ダミアンを下げて、左IH小塚とCF知念を投入。その後もフロンターレがパスを回して攻める展開は変わらない。一方、グランパスの方はパスが3つと続かず、フロンターレに奪われる。22分、CH稲垣のスルーパスに酒井が走り込みシュートを放つも、わずかにポストの左。24分、OH仙頭を下げて阿部を投入。28分には酒井とマテウスに代えて、CF金崎と右SH森下。フロンターレもマルシーニョと脇坂を下げて、左WG宮城、左IH遠野を投入。小塚が右IHに移る。
その後もフロンターレが攻め込む展開が続く。29分、右WG家長のミドルシュートが左ポストを叩く。グランパスも31分、左SH相馬のクロスをCF金崎が落とし、CH稲垣がボレーシュートを放つが、DFがブロックする。37分、グランパスは相馬に代えて、左SH齋藤学を投入。38分、左OH遠野がシュート。40分、左WG宮城から左IH遠野へのスルーパスをCB藤井がスライディングでブロックするが、こぼれ球を拾ったCH橘田がミドルシュート。CH橘田はポジショニングがよく、こぼれ球をことごとく回収してはフロンターレの攻撃が続く。42分には左SB吉田からのサイドチェンジのパスを右SB宮原がトラップすると、それを左WG宮城が奪い、そのままドリブル。ミドルシュートを放つ。
終盤、グランパスがCKを4本続けたが、結局どれもゴール前でフロンターレDFにはね返される。そしてタイムアップ。1-0。フロンターレが最少得点を守って勝利。これで早くもリーグ戦首位に立った。
今朝の新聞には「グランパス惜敗」と書かれていたが、「完敗」と言っても過言ではない。だが大して期待していなかったせいか、それほどの悔しさもない。まだ実力的にフロンターレには及ばないということ。次は第2節でマリノスを破り、現在3位と好調のレイソルが相手だ。このレベルの相手には着実に勝利がほしい。開幕戦で勝利して以降はルヴァン杯も含めて2敗2分。このままズルズルと下がって行きたくない。次こそ勝利を期待したい。
