とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第7節 サンフレッチェ広島vs.名古屋グランパス

 7月に、宮原が新型コロナに感染し、延期となったゲームがミッドウィークに開催された。前節サガン相手に、開始早々の山崎のケガ。さらに終盤にはシャビエルの一発レッドカードによる退場と不運にも見舞われ、スコアレスドローに終わったグランパス。だが、2位ガンバと4位セレッソ大阪ダービーも引き分けたため、何とか3位を維持している。次節には6位FC東京との対戦も控える中、サンフレッチェには勝利しておきたいところ。サンフレッチェは2試合続けてのドローで順位は9位だが、失点はリーグ5位と堅い守りが目を引く。

 サンフレッチェの布陣は3-4-3。レアンドロペレイラをトップに、浅野と森島がシャドー。WBは右に茶島、左に東が入り、ボランチは青山と川辺。3バックは右から野上、荒木、佐々木と並ぶ。GKは林卓人が先発した。対するグランパスはいつもの4-2-3-1。金崎をトップに、トップ下に阿部。マテウスが右SHに入り、左SHは相馬。SBは右に成瀬、左に吉田。ボランチとCB、GKは不動の5人だ。

 前半からグランパスがパスを回して攻めていくが、サンフレッチェの守備が堅く、なかなかチャンスを作れない。かと言って、サンフレッチェも高い位置からプレスをかけるものの、決定機が作れるわけでもない。序盤から膠着した状況が続く。16分、GKランゲラックがCH米本に付けたパスがわずかにズレる。するとこれをCH川辺がカットして、CFレアンドロペレイラがドリブルで運び、ミドルシュートサンフレッチェショートカウンターから先制点を挙げた。

 その後もサンフレッチェの高いプレスに苦しむグランパスに対して、サンフレッチェは28分、左FW森島のクロスのクリアを左SB東がミドルシュート。31分には右WB茶島がドリブルで持ち上がり、シュートを放つが、これはCFペレイラに当たり、ゴールならない。33分、左WB東の縦パスを受けた右FW浅野が反転からシュート。だがGKランゲラックがセーブする。グランパスの初シュートはようやく41分、CH米本の縦パスから右SHマテウスボレーシュートを狙うが、枠は捉えられない。前半はサンフレッチェの1点リードで折り返した。

 後半、反撃に出たいグランパスだったが、開始1分、CF金崎が左CB佐々木と縺れた際に足を痛めてしまう。3分、代わりに右SHに石田を投入。マテウスをCFに上げた。7分、右SB成瀬のパスからOH阿部が縦に入れると、CFマテウスの戻しから阿部がミドルシュート。だがCB荒木がブロックする。その後もセットプレーやパスをつなぎ、攻めるグランパスサンフレッチェは14分、PA手前でFW森島がFKのチャンスを得るが、だがわずかにポスト左に外れた。

 なかなかチャンスを作れないグランパスは24分、成瀬に代えて左SBオジェソク。相馬に代えて右SH前田を投入。吉田を右SB、石田を左SHに回す。一方、サンフレッチェも29分、右WB茶島に代えて柏、右FW浅野に代えてドウグラスヴィエイラを投入する。そして34分、PA手前でFWヴィエイラに対峙した左SBオジェソクがハンドの反則。このFKをFW森島が右ポストに当てながら、直接に決めた。サンフレッチェが追加点。14分のFKがうまく予行演習になった感じだ。

 反撃したいグランパスは36分、CH米本がミドルシュートを放つが、GK林がキャッチ。37分、CH米本に代えてシミッチ、右SB吉田に代えて宮原を投入する。一方、サンフレッチェも39分、左WB東に代えて井林、CFレアンドロペレイラに代えて右FW永井龍を投入する。ヴィエイラがCF。さらに42分にはCH青山を下げて、左FWにエゼキエウを投入。守りを固める。必死に攻めるグランパスに対して、CH川辺がボールキープするなど、時間を使うサンフレッチェ。結局、その後もチャンスらしいチャンスを掴めず、そのままゲームは終了した。2-0。サンフレッチェが勝利した。

 グランパスは後半早々に金崎を失って、攻め手を欠いた。次節は今節の勝利で3位に浮上したFC東京が相手。今度こそ勝利が欲しい。だが、山崎も前節に負傷しており、前線で収めるタイプの選手がいなくなってしまった。大事な終盤に来て二人のケガは痛い。次はどういう形で臨むのだろうか。今季最大の試練がやってきた。このままズルズル順位を下げることだけは避けたい。選手の奮起を期待したい。