とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J1リーグ第26節 サガン鳥栖vs.名古屋グランパス

 2連敗の後、2連勝。順位を3位に上げたグランパス。今節は中2日で鳥栖へ遠征。15位サガンとの対戦だ。サガンはこのところ3戦連続で引き分けて、8試合勝利がない。グランパスにとっては着実に勝利を重ね、上位をキープしておきたいところ。サガンの布陣は4-4-2。豊田と石井の2トップに、右SH樋口、左SHには小屋松が入る。ボランチは原川とリャンヨンギ。DFは右SBに松岡を入れて、左SBは内田。久しぶりにエドゥアルドがCBに復帰して、原輝綺と組む。そして何と、GKはパクイルギュ。

 10月21日のマリノス戦もパクイルギュがゴール前に立っていたはず。ネットで見ると25日にサガンに移籍していた。ACLがアジア枠の関係でパクイルギュが出場できない可能性があり、日本人GKを確保するためサガンからGK高丘を獲得。代わりにサガンにはパクイルギュを交換トレードしたということだ。何と、びっくり。一方、グランパスも金崎がサガンからの期限付き移籍で契約上、サガン戦には出場できず、代わりにCFには山崎が先発した。SHは右に前田、左にマテウス。阿部がトップ下に入り、ボランチはシミッチと稲垣。米本は前節のケガで帯同していない。また、左SBもオジェソクがケガで、代わって吉田が先発。右SBは成瀬。CBとGKはいつものとおり。

 ところが開始10秒、CF山崎が左SB内田とCH原川に挟まれる形で転倒。しばらくプレーをしたが、ひざの痛みがあったか、5分に左SH相馬と交代した。前田をCFに上げ、マテウスを右SHに回す。しかし本職のCFがいないとなかなか前線で収まらない。サガンは10分、CH原川がミドルシュート。13分にはCHリャンヨンギのCKのクリアを左SB内田が縦パス。CF豊田が胸トラップから反転してシュートを放つ。しかしポストの左。

 グランパスも20分、右SHマテウスがOH阿部とのワンツーからミドルシュートを放つが、左へ外す。逆に24分、右SHマテウスのバックパスをCF豊田に奪われ、ミドルシュートを浴びるが、GKランゲラックがキャッチした。お互いなかなか決定機が作れないまま時間が経過。サガンは31分、左SB内田が足を痛め、大畑と交代する。そして44分、グランパスはCH稲垣が縦パスを入れるとOH阿部がフリック。右SHマテウスがドリブルで持ち込んでシュートを放つが、GKパクイルギュがセーブ。さらにその直後、CF前田の落としを右SHマテウスがふわっと縦パス。CF前田が走り込んでボレーシュートを狙うが、これもGKパクイルギュがファインセーブ。アディショナルタイムの45+6分には右SHマテウスが直接FKを狙うが、GKパクイルギュがナイスセーブ。前半はスコアレスで折り返した。

 前半終了間際にはチャンスを掴んだグランパスだが、後半はまた膠着状態が続く。サガンは12分、FW豊田に代えて林大地、さらにCHリャンヨンギを下げて右SHに本田風智を投入。樋口がボランチに下がる。すると15分、右SH本田が積極的にミドルシュート。16分には左SH小屋松のスルーパスにFW林が抜け出しシュートを放つが、ポスト左に外した。グランパスは19分、前田に代えてFWシャビエルを投入。阿部を右SHに出し、マテウスと2トップにする。

 すると22分、CH樋口からCH稲垣がボールを奪い、FWマテウスがドリブル。カットインからミドルシュートを放つが、GKパクイルギュがナイスセーブ。その後もお互い守備が堅く、なかなか決定機は作れない。サガンはCBエドゥアルドが守備だけでなく、攻撃面でも持ち上がったり、スルーパスを通したりと活躍するが、前に決定力がない。そして39分、左SB大畑と絡み合ったFWシャビエルが大畑の背中を蹴り上げて、一発レッドカードをもらってしまう。一人少なくなったグランパス

 直後に阿部を下げて、右SBに宮原を投入。成瀬を右SHに上げるが、4-4-1。サガンは44分、FW石井に代えて金森を投入する。すると45分、CH樋口から大きく右サイドに展開。右SB松岡のクロスにFW金森がヘディングシュートするが、枠は捉えられない。結局、このままタイムアップ。スコアレスドローで終わった。

 開始早々の山崎のケガ。そしてシャビエルの退場と、グランパスにとっては不運なゲームだった。それでも勝ち点1を確保できたのは良しとすべきだろう。同時に行われた大阪ダービーも引き分けに終わり、2位のガンバとの勝ち点差は変わらず。順位も3位を維持している。残る対戦チームも中位・下位のチームが多い。落ち込むことなく、今後も粘り強く戦い続けるのみ。まずは次のサンフレッチェ戦まで、じっくり鋭気を養おう。