とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

国際親善試合(女子) 日本vs.ウクライナ

 いよいよ東京五輪が近付いてきた。本当に開催されるかどうかはわからないが、選手にとっては選考まで残り2試合。結果を残して選考レースに勝ち残りたい。相手はFIFAランク31位のウクライナ。どんなチームなんだろうか。日本の布陣は4-4-2。菅澤と岩渕の2トップに、左SH長谷川。右SHには代表初選手の塩越が入る。ボランチは三浦と中島。DFは右SB清水、左SBに北村。CBは宝田が熊谷と組む。GKは山下。塩越と北村、宝田以外は常連だ。対するウクライナも同じく4-4-2。FWはコズロワとカリーニナ。右SHオヴティチュク、左SHマラホヴァ。CHはペトリクとクニーナ。DFが右から右SBフィレンコ、CBポドルスカ、CBシュマトコ、左SBバサンスカ。GKはサニーナ。

 序盤、ウクライナが積極的に攻めてくる。4分にはFWゴズロワの落としを左SBバサンスカがスルーパス。CB二人を置いて、FWサリーニナが走り込む。飛び出すGKサニーナ。しかし横パスは味方に合わない。すると5分、DFからのフィードを収めたCBシュマトコに対してFW岩渕がプレスをかけて奪う。そしてゴール前へのパスをFW菅澤がスルー。右SH塩越がミドルシュートを決めた。塩越は代表初出場で初ゴール。日本が先制点を挙げた。

 ウクライナも10分、FWカリーニナがミドルシュート。これはDFがブロックすると、日本も12分、CH三浦がミドルシュートを放つ。GKサニーナがパンチング・クリアする。その後は日本が圧倒。17分、左SH長谷川の仕掛けからクロスをFW菅澤がボレーシュート。しかしこれはうまく当たらない。ウクライナも22分、右SBフィレンコのスローインに右SHオヴティチュクが走り込み、クロスに左SHマラホヴァがミドルシュート。しかしこれもうまく当たらない。

 25分、FW菅澤の落としから右SH塩越が左に展開。FW岩渕がカットインからミドルシュート。DFブロックのこぼれ球をCH中島がシュート。これもDFがブロック。26分、CH中島の仕掛けからゴール前のパスにFW菅澤がトラップで浮かせて強烈なボレーシュート。DFブロックのこぼれ球を右SB清水がクロス。FW岩渕の落としを左SB北村がミドルシュート。そして30分、左SH長谷川の縦パスにCH中島が走り込み、クロスをFW岩渕がダイレクトボレー。ネットに突き刺さる。日本が追加点を挙げた。ウクライナは34分、CHペトリクをコネネワに交代する。

 FW岩渕は35分にもドリブルからシュート。GKサニーナがナイスセーブ。36分、左SH長谷川のスルーパスにFW菅澤が抜け出し、シュート。これもGKサニーナがナイスセーブする。そして38分、CH中島のCKにCB宝田がボレーシュート。ネットに突き刺さり、日本が3点目。さすがFWでもプレーしていただけのことはある。さらに41分には左SH長谷川のクロスをFW菅澤が落とし、FW岩渕がシュート。DFブロックのこぼれ球を右SH塩越がシュート。コロコロとゴールに転がり込み。これで日本が4点目。塩越は初出場で2点を挙げた。前半だけで4-0。日本が4点リードして折り返す。

 後半最初にウクライナはCBポドルスカに代えてコルスン、左SHマラホヴァに代えてFWヴォローニナを投入する。コズロワが左SHに移る。その後、しばらくは日本が攻めあぐねたか、シュートが打てない状況が続く。それでも13分、左SB北村の縦パスに左SH長谷川が走り込み、クロスはDFが触ってファーに流れると、右SH塩越のパスをFW岩渕がシュート。日本が5点目を挙げる。15分、日本は右SH籾木とFW田中美南を投入する。菅澤と塩越が下がった。ウクライナもコズロワに代えて左SHアンドレヒフを投入した。21分、右SH籾木のCKにCB宝田がヘディングシュート。22分にはCH三浦と左SH長谷川を下げて、杉田と林を投入。中島をアンカーに二人がIHで並ぶ。前線も田中をトップに、岩渕と籾木が左右に開く4-3-3-の布陣に変更した。

 25分、左SB北村のクロスにCF田中がヘディングシュート。しかしGKサニーナがナイスセーブ。はね返りをもう一度CF田中がヘディングシュートするが、これもGKサニーナにセーブされる。31分、日本は左WG岩渕を下げて遠藤を投入。ウクライナもCHクニーナに代えてフリシュチュク。34分、左WG遠藤のパスから左SB北村が右足アウトでクロス。CF田中のシュートは再びGKサニーナにセーブされた。

 そして35分、CH中島のCKを左IH杉田がボレーシュート。日本が6点目。37分、ウクライナはGKサニーナに代えてGKボンダルチュクを投入。日本も38分、CB宝田を土光に交代した。41分、左WG遠藤のクロスに右IH林がシュート。そして44分、CH中島が左サイドを上がってクロスを入れると、右SBフィレンコがハンド。PKはCF田中美南が決めた。さらに45分、左WG遠藤の仕掛けからクロスを右WG籾木が押し込む。8-0。そしてタイムアップ。日本の圧勝で終わった。

 常連の選手はさておき、初出場の塩越が2得点。また左SB北村のアウトサイドのクロスもタイミングを外し、よかった。宝田が序盤、パスミスが目立ったが、ゴールはさすがの精度だった。後半途中から出場した田中が再三オフサイドにかかっていたのは前回逃した選手選考への焦りか。岩渕と中島は前半からチームをリードして、欠かせない選手であることを示したし、菅澤との連携もいい。杉田や三浦など中盤の争いも厳しい。さて選考されるのは誰か。次のメキシコ戦がラストチャンスだ。