とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

Jリーグ第30節 名古屋グランパスvs.大分トリニータ

 8月9日から始まった14連戦がようやく終わる。連戦の最初は連敗スタートだったが、その後は公式戦11戦負けなし。前日に行われたゲームでヴィッセルとレッズが勝利し、これで3チームが同じ勝ち点で並ぶ。得失点差で暫定4位に落ちたが、試合数を考えれば絶対勝利して、再び3位に浮上したいゲームでもある。対戦するトリニータは降格圏内の19位。16位までの勝ち点差は6と開き、こちらも絶対に負けられないところ。前節はサガンと引き分けた。

 グランパスは柿谷と前田が前線で並ぶ4-4-2の布陣。前田がトップに立ち、柿谷が下がり目。SHは右にマテウス、左に森下。ボランチは木本と稲垣で組む。DFは右SBに成瀬。他はいつもと変わらない。対するトリニータは3-4-3。呉屋をトップに、左FWに長沢駿が入り、右FWは渡邉新太。ボランチは羽田と下田。右WBに小出、左WBに香川が開く。CBは右から刀根、エンリケトレヴィサン、三竿雄斗。GKは高木駿。

 序盤からグランパスが積極的に攻めていく。4分、左SH森下のドリブルをCB刀根が止めて得たFKを右SHマテウスが直接狙う。GK高木が反応したが、ポストに当たってはね返る。6分には左SH森下が右サイドまでドリブルして、左WB香川に止められる。右SHマテウスのFKのクリアをFW前田がヘディングシュートするが、GK高木がキャッチした。そして7分、トリニータのバックパスを受けたGK高木にFW前田がプレスをかけると、GK高木のパスをFW柿谷がカット。DFをかわしてシュートを放つが、枠には飛ばず、FW前田がボレーシュート。ポストに当たってはね返ったところにCH稲垣が詰めてシュート。グランパスが前半早い時間に先制点を挙げた。

 18分、トリニータはCH下田のCKから右FW渡邉がシュート。しかしこれをDFがはね返すと、右SHマテウスがドリブル。そのままシュートを放つ。トリニータはようやく23分、右CB刀根のフィードからCF呉屋がシュートを放つが、枠は捉えられない。33分には右SHマテウスの仕掛けからCKで上がっていたCB中谷が右に流し、FW前田がミドルシュート。37分、右SHマテウスが中へのドリブルからミドルシュート。39分にはCH稲垣のフィードに右SHマテウスが走り込み、クロスに左SH森下が走り込み、シュート。しかしGK高木が飛び出し、身体に当てた。左SH森下は45分にもFW前田の落としからミドルシュートを放つが、わずかにポスト左に外した。前半はこのまま1-0で折り返す。

 するとトリニータは後半頭からCB刀根と右FW渡邉を下げて、右WBに増山、右FWに小林成豪を投入する。後半もグランパスが攻める展開は変わらない。8分、右SHマテウスが直接FKを狙う。GK高木がパンチングでクリアした。パスを回すグランパスに対して、トリニータはボールを奪うと、長身の左FW長沢めがけてロングパスを蹴り込み、CF呉屋とFW長沢で攻めていく。しかしグランパスの守備は戻りも早い。すぐにブロックを作って守備を固める。17分にはFW柿谷から右に展開。右SHマテウスのスルーパスに左SH森下が走り込み、シュート。これもGK高木がナイスセーブする。さらに18分、マテウスのFKはわずかにポストの右。

 するとその直後、グランパスはFWの前田と柿谷を下げて、CFシュヴィルツォクとOH相馬を投入する。布陣は4-3-3-1。トリニータは21分、左CB三竿の縦パスに走り込んだFW小林のクロスにFW長沢がヘディングシュート。だがGKランゲラックの正面。直後の22分、トリニータはCH羽田を下げて、小林裕紀を投入する。26分、左WB香川のクロスに右WG増山がヘディングシュート。ネットを揺らすが、わずかにオフサイド。28分、トリニータはCF呉屋に代えて伊佐を投入。グランパスも成瀬を下げて、CH長澤和輝。木本を左CBに下げて、森下が右WB。5-4-1の布陣にして守備を固める。

 32分、CH下田のスルーパスにCF伊佐が走り込み、シュートを放つが、GK]ランゲラックが飛び出してブロックする。しかしその際に走り込んだCBキムミンテが左ひざを痛めて動けない。34分にCB藤井と交代した。トリニータも38分、左WB香川を野村に交代する。40分、左SH相馬のミドルシュートはGK高木がナイスセーブ。45*4分、左WB野村の縦パスに左CB三竿が走り込み、戻しのパスを左FW長沢がシュート。だがGKランゲラックがナイスセーブする。グランパスはただ守るだけでなく、シュヴィルツォクとマテウスで最後までカウンターを狙う。45+7分にはCFシュヴィルツォクのパスから右FWマテウスがヘディングシュート。だが枠には入らず。そしてタイムアップ。1-0。特にウノゼロでグランパスが勝利。公式戦無敗を12に伸ばした。

 と同時に、Jリーグ年間無失点試合の記録を更新。何と31試合で19試合無失点と6割以上のゲームを無失点で抑えている。次は1週間後にサンフレッチェ戦。そしてルヴァン杯の準決勝、さらにACLの準々決勝と続く。天皇杯も含めて依然4つのタイトルに可能性を残すグランパス。どのゲームも大事だ。しっかり休養を取って、引き続き連勝、無敗を伸ばしていきたい。