とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ラジオって、若い人は知っているのだろうか?

 大学の後期授業が始まった。先月までは緊急事態宣言発令中のため、Teamsによる遠隔授業だった。ほぼ4ヶ月ぶりのTeamsで、使い方など忘れていることも多く、少し戸惑ったが、無事、初回の講義は終了。先週は2回目の講義を行った。しかしそこで失敗。自分のビデオ画像をオフのまま講義を始めてしまい、私の顔が学生たちに見えなかったことは別にいいのだが、共有にしてパワーポイントを使っての画像もまったく映っていなかった。講義終了後、録画ファイルを見て気が付いた。万事休す。

 学生には、パワーポイントのPDF版を送って、自習してもらうようにしたが、そのコメントに「ラジオ講座になってしまって申し訳ない」と書いた。でも、しばらくしてふと思った。「ラジオって、今どきの若い子は知っているだろうか?」

 考えてみれば、わが家には今、ラジオと言えるものはない。CDラジカセが一つあるが、たまにCDを聴く以外は使っていない。ラジオと言えばクルマだが、クルマでラジオを聴くことも最近は滅多にない。普段はCDから録音した音楽をHDで流しているが、今どきはスマホから音楽を聴いている人の方が多いのかもしれない。そう言えば、CDだってひょっとしたら知らないかもしれない。わが家では数年前にCDを聴くためにCDラジカセを購入したが、それまではパソコンでしかCDが聴けなかった。そもそも音楽CDを知らなければ、CDプレーヤーだって必要ない。

 時代はどんどん変化していく。昨日まで当たり前の技術が、いつの間にか過去のものになっている。そう言えばMDと言っても、今の若い人は誰も知らないだろう。カセットテープやフロッピーディスクも同様。生まれた時にはテレビゲームがあった世代。物心ついた時にはスマホがあった世代。当たり前のように話したことが通じない。「このおじさん、何を話しているのだろう?」。そんなふうに思っているかもしれない。「ラジオって何ですか?」。そう聞かれたら何と答えたらいいのだろう。