とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

W杯アジア最終予選グループB第7節 日本vs.中国

 AFC女子アジア杯と男子のW杯アジア最終予選が同日で行われた。先にキックオフした女子アジア杯を観始めたが、前半まで観たところで都合により男子サッカーを観始め、結局そちらを先に観終えてしまった。女子サッカーの方は最終的に韓国に追い付かれ、ドローで終わってしまったようだ。この後、後半を観たいと思うが、不甲斐ないと言わざるを得ない。

 で、男子サッカーだが、吉田と冨安がケガで出場できず、古橋や三苫も欠場。代わって久保や堂安が選考されたが、先発はCBを除いて、結局いつものメンバーになってしまった。4-3-3の布陣で、大迫をトップに、右WG伊東、左WG南野。中盤は遠藤をアンカーに、右IH田中碧と左IH守田。DFは右SB酒井宏樹、左SB長友。谷口と板倉のCBコンビは注目だが、GKは権田。一方、中国は4-2-3-1。ジャンユーニンをトップに、トップ下にウーシー。右SHウーレイ、左SHハオジュンミン。ボランチはワンシェンチャオとシューシン。右SBにジャンリンポン、左SBジョンジョン。ジュチェンジェとジャングァンタイのCBにGKはイェンジュンリン。ちなみに、CBジャングァンタイはイングランドからの帰化選手で、英名はティアス・ブラウニングだが、中国語での登録名で表記した。また、地上波で放送したテレビ朝日は漢字表記で、それを日本語の音を当てて読んでいたが、DAZNの表記に従った。

 序盤から日本が積極的に攻めていく。6分、右SB酒井のスローインに右WG伊東が抜け出し、シュートを放つと、7分には右SB酒井の縦パスからCF大迫がシュート。続くCKからCH守田がミドルシュートを放つ。そして11分、右SB酒井の縦パスに右WG伊東が抜け出すと、クロスがCBジャングァンタイの手に当たった。PK。13分、これをCF大迫が決めて、日本が幸先よく先制点を挙げた。

 その後も日本がよくパスを繋いで、一方的に攻めていく。守田と田中碧は頻繁に左右を入れ替えて、攻撃にアクセントをつける。20分、右WG伊東がデザインされたグラウンダーのCK。左WG南野がミドルシュートを放つが、左に外れる。28分、右WG伊東のパスから左WG南野が縦パス。CF大迫が持ち出してシュートを放つが、GKイェンジュンリンがセーブした。

 日本は序盤、右SB酒井が積極的。また右WG伊東も速さを生かして、積極的に右サイドから仕掛け、それに呼応して左WG南野が絡む。いい攻撃ができていると思ったが、あと一歩、ゴールには至らない。すると次第に中国が慣れてきたか、ゲームは停滞。38分、右IH田中の縦パスを左IH守田がヒールで落とし、左WG南野が切り返しからシュート。だがDFにブロックされる。42分にはCH遠藤の縦パスからCF大迫がシュート。しかしこれもDFがブロック。結局、前半はPKの1点のみで折り返した。

 後半も序盤から日本が攻めていく。4分、CH遠藤から右に展開、右SB酒井が上がって、クロスに右WG伊東が飛び込むが、届かない。5分、左IH田中の斜めのパスからCF大迫がシュートするも、GKイェンジュンリンがセーブする。すると11分、中国はCFジャンユーニンに代えてアラン、左SHハオジュンミンに代えてウェイシーハオを投入する。12分、右WB伊藤が左WG南野とのワンツーで抜け出し、クロスにCF大迫がシュート。だが枠を捉えられない。

 すると13分、日本はCF大迫と左SB長友を下げて、前田大然と中山を投入。そして16分、左SB中山がクロス。これに右WG伊東が飛び込んで、ヘディングシュート。ついに日本が追加点を挙げた。飛び込んだ伊東もよかったが、中山のクロスも正確。中国がやや集中力を欠いていたように思える。中国は19分、左SBジョンジョンを下げて、ダイウェイチュンを投入する。24分、左SHウェイシーハオがFKを直接狙う。惜しいシュートだったが、わずかにポストの左へ外れた。これがこのゲーム、中国最初のシュートだ。

 日本は28分、CH遠藤を下げて、トップ下に久保を投入。布陣を4-2-3-1に変更する。次節に向けて、イエローカードを1枚もらっている遠藤を下げた形。31分にはCH守田がミドルシュート。33分、左SH南野のパスからOH久保がミドルシュートを放つ。積極的にゴールを狙う久保。中国も38分、左SHウェイシーハオのFKのクリアをOHウーシーがミドルシュート。わずかにバーの上に外れた。

 日本は40分、南野と伊東を下げて、左SH原口、右SH堂安を投入。44分にはOH久保が左サイドからクロスかミドルシュートか、CF前田が飛び込むが、わずかにポストの右を掠めて外れた。直後、中国は右SHウーレイと右SBジャンリンポンを下げて、リウヤンとデンハンウェンを投入する。45+2分、右SH堂安がドリブルで仕掛けて、縦パスのこぼれをミドルシュート。わずかにポスト左に外れたが、堂安の積極的に攻める姿も頼もしい。そしてタイムアップ。2-0。重要なホーム2連戦、まずは初戦を勝利で飾った。

 板倉と谷口のCBがしっかり機能したのは、ある程度予想どおりとは言え、よかった。一方、攻撃陣は再三チャンスを作るが、ゴールは結局PKと、左SB中山のクロスによる右WG伊東のヘディングシュートの2点。いずれも連携からのゴールではなかった。どこが悪いというわけではないが、CB以外は新味のない先発では相手チームもすぐに研究してしまう。もっともっとバリエーションが欲しい。今回、久保や堂安らが途中出場したのはよかった。次のサウジ戦はどういうサッカーをしてくれるだろうか。今回のような内容では、万一先制された時、逆転するのは難しいのではないか。