とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

60代の生き方

 先日、66歳の誕生日を迎えた。高齢者に区分される年齢になって1年が経ったわけだが、身体的にはまだあまり衰えは感じない。忘れっぽいのは若い時からなので、気にしてはいない。周りを見ても、60代は見た目も、頭脳や行動力も50代とあまり変わらない。日本人の平均寿命は、男性が81.5歳、女性が87.6歳で世界一だ。そろそろ高齢者の定義を変更し、前期高齢者を70歳以上、後期高齢者を80歳以上にしてもいいのではないか。もっとも世界全体の平均寿命は73.3歳だそうなので、日本だけ変えるわけにはいかないのかもしれない。

 一方、健康寿命は、男性が72.7歳、女性が75.4歳。やはり70代になると病気がちになるということか。私の周りでも、65歳を過ぎて、前立腺がんや胃がん喉頭がんなどで入院をし、手術等をしたという人が現れ始めている。先日は、私より数年若い友人が胃がんで胃の切除手術を受けたと聞いた。彼はまだ再雇用で働いていたので、1ヶ月間休暇を取ったということだ。

 やはり60代は、50歳以下の時と同様にバリバリ働くのは少ししんどいのかもしれない。突然の休養は職場にとっても代わりの人材の手当てなどでバタバタする。やはり再雇用などの形で、いつ病気でいなくなっても大きくは困らないような雇用形態にしておくのがいいのかもしれない。

 私の場合、妻の介護があったので、再雇用年齢の上限より1年早く64歳で退職し、週1回だけ非常勤勤務をしている。また今年度は町内会長も務めているが、これくらいがちょうどいい。しかも町内会長を務めることで、町内の様子もわかるし、多くの顔見知りもできた。8年後にはまた町内会の役員が回ってくるが、74歳では町内会長は少し厳しいという気がする。

 こう考えると、60代は、それまでの職場中心の生活から、少しずつ地域へフィールドを移していくのに最適な年代かなあと思う。今月には退職後に任意継続していた健康保険も資格喪失申出をして、来月から国民健康保険に移行する。これで完全に会社とは縁が切れる。これからは地域の一員として生きていこう。