とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

町内会長日記(その4)

 「町内会長日記(その3)」から続く。

 10月の理事会の際に、会計の女性が「管理組合の預金通帳がなくなってしまった」と言い出した。彼女にはクルマがないので、彼女が作成した書類に私が記名押印し、預金通帳を預かって、私が銀行へ行って必要な費用を下し、彼女にお金と預金通帳を返していた。8月の理事会の後、市役所へ補助金にかかる事業計画書を郵送した際の切手の領収書も紛失したと言う。その後、10月の理事会で回覧したコピー代などもあったが、精算は後回しにして、しばらく自宅を探してもらうことにした。

 集会所の修繕にかかる回覧に対して、さっそく前年度の理事長から意見書が提出されたことは(その3)で書いたが、その後10月末までに、さらに2件の意見書が提出された。内容は、①外壁塗装工事は共有施設の変更に該当し、3/4の賛成が必要な特別決議が必要ではないか、②足場の設置が必要という業者の言い分は正しいのか、③補助金額の見込みについて市役所からの情報取得をしっかり行い、必要に応じて、複数の予算案の提案を検討すべき、④費用の捻出方法について、特別徴収をするか否か、⑤外壁・樋工事は不要と考える、⑥来年度の総会で再検討にしたらどうか、の6項目。

 ①、②、③については、11月になってから市役所に電話をし、市の考えを伺った。③については、補助額が事業計画書の額を上回らなければ、全額支給されるものとして、総会等の手続きを進めてかまわない、との回答。だが、①、②については、町内会担当の部署ではすぐに回答できない、とのことだったので、月末までに回答をもらうようお願いした。

 10月には地区の自主防災会に出席。11月初めには、市が主導するクリーン大作戦があり、11月半ばには地区の防犯協会主催の防犯パトロールに参加した。また、赤い羽根共同募金も10月中に集め終わり、指定の銀行で振り込んだ。11月半ばには地区社協主催の「防災のつどい」が開催されたが、こちらはサボってしまった。また、預金通帳はどうしても出てこないということなので、結局、再発行してもらうことにし、銀行へ行って手続きをしてきた。通帳の再発行と旧通帳以降の取引状況に関する書類の発行手数料が合わせて1650円。管理組合で負担しようかと思ったが、会計さんが「自分のミスなので、私が負担します」と言うので、そのとおりにした。これからは私が代わりに銀行へ行くのは止めて、他の方に手助けを依頼した。それにしても、運転免許の所有者が、私と副理事長の男性二人の他は、1名しかいないとは何ということか。60代以上の女性の免許取得率はこんなにも低かったか。

 さて、集会所の修繕である。11月末にようやく市役所から回答があった。しかし、①特別決議の要否については、「多ければ問題ないので特別決議としたらいいのではないですか」、②足場の要否については、「市発注工事では足場は不可欠だが、町内会発注工事に対しては特に問題視はしないですよ」という内容。いやいや、それじゃ回答になってないよ。事前に調べたところによると、外壁塗装工事は「計画修繕の一環として、普通決議で足りる」という国交省の見解が出ているし、足場についても、労働安全衛生規則で「高さ2m以上の作業については足場等の設置が義務付けられている」ことを確認していた。そこで、町内会ではこの内容で回答する旨を伝えたら「それでいいですよ」との答え。念のため、労働基準監督署にも電話して、足場の要否について確認した。

 12月の理事会では、各質問と意見に対する回答を綴った書類を作成し、説明。了解を得て、議事録とともに回覧するとともに、25日に説明・意見交換会を開催することにした。さて、どれだけの住民が参加するだろうか。修繕反対を強行に主張する人がいたらどうしようか。不安な思いを持ちつつ、説明・意見交換会を待った。

 ちなみに、預金通帳はその後、机の引き出しから出てきたと言う。もう少し早く見つけられればよかったのに。まあこれも経験だ。