とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第17節 名古屋グランパスvs.アビスパ福岡

 前半戦折り返しの第17節の相手は11位アビスパ。序盤は好調だったアビスパだが、このところ5試合勝利なし。前節は最下位ガンバにも負けて、連敗中だ。一方、グランパスは首位ヴィッセルと勝ち点差1の3位。前日のゲームでヴィッセルが敗戦。2位マリノスは勝利したので、首位との差は勝ち点4。勝てば2位に浮上する。

 グランパスの先発はここ4試合変わらない。前節同様、マテウスがトップ下に入る。一方、アビスパの布陣は4-4-2。山岸とルキアンの2トップに、右SH紺野、左SH佐藤。ボランチは前と井手口。DFは右SBに前嶋、左SB小田。クローリと奈良のCBにGKは村上。

 序盤アビスパが攻勢。3分にはFWルキアンがミドルシュート。その後はグランパスが盛り返すが、10分、CB丸山とFWルキアンがルーズボールを追いかけると、競り合った拍子に丸山が左膝を痛めてしまう。直後のCKから右SH紺野がミドルシュートを放つが、枠を外す。丸山は結局13分、右CB野上と交代した。藤井が左CBに移る。

 14分、右WB和泉のパスからCH稲垣がつないでOHマテウスがトラップで持ち出すと、シュート。GK村上がナイスセーブ。その後も互角の展開が続く。21分、FWユンカーの落としからOHマテウスが抜け出すと、CH前が引っ張って、PA手前でFKを得る。これをOHマテウスが直接狙うが、壁に当たった。しかしその後はグランパスが優勢。23分、左CB藤井がミドルスートを放つと、26分にはFW永井のクロスにFWユンカーがヘディングシュート。さらに34分、右WB和泉からのサイドチェンジを左WB森下が前に送り、FWユンカーから折り返したパスを森下がシュート。フリーだったが、後ろから迫ってきたDFが気になったか、シュートは枠を外した。

 アビスパはその後からか、佐藤とルキアンの位置を入れ替え、ルキアンを左SHに下げた。そして38分、CH稲垣がCH前に倒され、再びPA手前でFK。マテウスが狙うが、GK村上が横っ飛びファインセーブ。続くCKを右WB和泉が蹴り込むと、FW永井がフリックして、FWユンカーがヘディングシュート。右SB前嶋に当たって跳ね上がったボールはGK村上が何とか弾き出した。しかしここで主審がVARを確認。ユンカーのヘディングが前嶋の手に当たっていたとして、PKが宣告された。これをマテウスが落ち着いて決めて、グランパスが先制点を挙げた。その後はアビスパが反撃するが、グランパスが守り、さらにはカウンター攻撃を見せる。前半はこのままグランパスの1点リードで折り返した。

 後半に入るとアビスパは佐藤とルキアンの位置を再び元に戻す。3分、右SH紺野のFKのクリアをCH井手口が拾って、仕掛けてクロス。ゴール前に飛び込む選手がいなく、ファーに抜けていった。その後もアビスパが攻勢。11分、右SH紺野の仕掛けをCH稲垣が止めて、PA手前でFK。紺野が蹴るが、これも壁に当たった。そして15分、FWルキアンのパスに左SH佐藤が走り込むが、先に左CB藤井が追い付いて、ターンをしながらパスコースを探す。とそこに左SH佐藤がプレスをかけて、奪おうとする。思わず出した藤井の足が佐藤の足に接触して佐藤が倒れる。これも主審がVARで確認。PKを宣告。これを佐藤が決めて、アビスパが同点に追い付いた。前半のグランパスのPKも微妙だったが、こちらも簿妙。まあ仕方がない。

 しかし直後の24分、マテウスのCKをCB藤井がフリック。これをFWユンカーが押し込んで、再びグランパスが勝ち越した。今度は正真正銘しっかりとゴール。アビスパも26分、右SH紺野がグラウンダーのFKで直接ゴールを狙うが、右に外れる。グランパスは26分、FW永井を下げて、貴田を投入する。30分、CBグローリにFWユンカーがプレスをかけ、CB奈良のパスをユンカーがカット。スルーパスにOHマテウスが抜け出して、GKと一対一。GK村上の上を抜くループシュートを放つが、バーに当たってはね返された。残念。

 32分、アビスパは佐藤と前嶋に代えて、FWウェリントンと右SB湯澤を投入。山岸が左SHに下がる。グランパスは34分、マテウスのFKからCB野上がヘディングシュート。だが枠は捉えられない。そして36分、右サイド深い位置で右WB森下がスローインをしようとしたところ、主審が駆け寄って、さらにベンチに向かって走り、何かを伝える。森下の後方の観客席で急病人が発生。すぐさま医療班が現地へ向かう。結局、このため10分以上も中断。しかしゲームは時間も戻され、36分から森下のスローインで再開された。

 37分、アビスパはCH前に代えてFWに三国を投入。ウェリントンと並べ、トップ下に山岸、ルキアンが左SH、井手口をワンボランチに置く4-1-3-2の布陣。だがグランパスの守備陣も高く、堅い。逆に37分、40分とカウンター発動。ユンカーとマテウスがゴールに迫るが、CBグローリとCB奈良が間一髪守る。45分には右SH紺野のクロスをFW三国がフリック。OH山岸がヘディングシュートを狙うが、CB藤井が競り合ってクリア。続く紺野CKにFW三国がヘディングシュートするも、枠を外す。

 45+3分、グランパスはユンカーを下げて、左FW重廣を投入。貴田をワントップに置き、守りを固める。攻めるアビスパの攻撃をはね返すと、45+6分にはCF貴田のスルーパスにFWマテウスが抜け出してカウンター。だがシュートは外す。45+7分には左WB森下のスルーパスにCF貴田が抜け出して、GKと一対一。だがシュートはポスト右に外れた。そしてタイムアップ。2-1。中断もあり、2度のVARもあって、長いゲームだったが、グランパスがしっかり勝ち切った。

 これで2位浮上。首位マリノスとの勝ち点差はわずか1。もっとも3位ヴィッセルはゲーム数が1試合少ないので、実質は3位か。グランパス次のゲームはFC東京、そしてフロンターレ戦に続いて首位マリノスとのゲームが待っている。何とかこの調子を維持して、マリノスに付いていき、そして追い越したい。リーグはまだ中盤だが、正念場と言って過言ではない。いいゲームを、そしていい結果を残したい。