とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第25節 セレッソ大阪vs.名古屋グランパス

 前節レッズ戦は前半早い時間の失点を最後までリカバリーできず、痛恨の敗戦。でも内容は必ずしも悪くなかった。ユンカーも出場できなかった。首位マリノスとの勝ち点差は5。何とかこのまま付いていって、逆転優勝に望みをつなぎたい。5位アントラーズに勝利し、4位レッズには敗戦。6位セレッソは何とか蹴落として、優勝争いに焦点を絞っていきたい。

 しかし雷雨のため、試合開始が30分遅れた。選手入場前には場内の照明が落とされ、ドラマティックな演出がなされた。ヨドコーサポートマッチとしてスタジアム内外で様々イベントも実施されている。セレッソの選手たちもこのゲーム仕様の特別なユニフォームを着用している。アウェイとしてはそれなりにやりにくい雰囲気があったのかもしれない。

 セレッソの布陣は4-4-2。レオセアラと上門の2トップに、SHは右にクルークス、左にカピシャーバ。ボランチは香川と喜田陽。DFは右SB毎熊、左SBに舩木。CBは進藤とヨニッチ。GKにヤンハンビン。一方、グランパスの布陣はいつもの3-4-3。ユンカーと永井の2トップに、森島は前節とは違い、トップ下に入り、かなり自由にポジションを取る。中盤は内田と稲垣のダブルボランチに、WBは右に野上、左に森下。CBは右から藤井、中谷、河面。GKはランゲラック。ユンカーが復帰した。

 開始3分、グランパスが決定的なチャンスを作る。左CB河面のフィードにFW永井が走り込み、キープから仕掛けると、クロスに右WG野上。シュートはきれいにネットを揺すった。だがVARで、永井の位置がわずかにオフサイドの判定。残念。すると9分、今度は右SB毎熊の縦パスにFWレオセアラが走り込み、クロスにFW上門がシュート。今度もレオセアラの位置がオフサイドの可能性ということで、VARで確認されたが、こちらはセーフ。セレッソが先制点を挙げた。ほぼ同じような展開からのチャンスだったが片やゴール、片やノーゴールと差は大きい。

 しかし12分、右サイドをOH森島が仕掛けると、抜け出して、クロスに左WB森下がシュート。これがゴール左隅に決まる。グランパスが同点に追い付いた。その後はどちらかといえばグランパスが優勢。20分には左SHカピシャーバから右CB藤井がボールを奪い取ると、そのままドリブル。スルーパスにFW永井が走り込み、CB進藤をかわしてクロス。同点ゴールを同じような形で左WB森下がシュートを放つが、今度はポスト左に外れた。セレッソも24分、左SB舩木のパスからFW上門が右に流し、右SHクルークスが中に持ち込んでミドルシュート。これはDFがブロックした。

 30分、今度はグランパス。左CB河面の縦パスをFW永井が落とすと、FWユンカーがドリブルで持ち込んで、右に流し、右WB野上のクロスにFWユンカー。だがその手前でCB進藤がクリアした。36分にはCB河面のCKをOH森島がニアで逸らすと、CB藤井がボレーシュート。だが枠は捉えられない。セレッソも38分、CH喜田の縦パスからFWレオセアラがシュート。39分にはFWレオセアラの落としから右SHクルークスがミドルシュート。45分にはレオセアラが直接FKを狙うが、GKランゲラックがナイスセーブでパンチング。前半は1-1の同点で折り返した。

 後半もお互い攻め合う展開が続く。17分、左WB森下のスルーパスにCH内田が走り込み、クロスに右WB野上がヘディングシュート。だがGKヤンハンビンがナイスキャッチする。直後にはFW上門がDFと入れ替わって抜け出し、シュートを放つが、ポストの左に外す。21分、グランパスは永井と野上を下げて、FW前田と右WB和泉を投入。和泉が早くも戻ってきた。23分、その右WB和泉のスルーパスにFW前田が走り込み、中へ落したパスに右WB和泉がシュート。だがGKヤンハンビンがファインセーブする。そして26分、CH喜田の縦パスを受けたFW上門が食い付いたCB中谷をかわし、反転してミドルシュート。これがGKランゲラックの左下を抜いてネットに飛び込む。セレッソが勝ち越し点を挙げた。ああ!

 31分には右WB和泉のCKをGKヤンハンビンがパンチングではね返したボールをCH稲垣がボレーシュート。だが枠は捉えられない。33分、グランパスは内田を下げて右WB久保。和泉をボランチに移す。セレッソは35分、レオセアラとクルークスに代わって右SH北野とCB西尾。5バックにして守備を固める。上門がワントップ。36分にはOH森島がミドルシュートを放つが、これもGKヤンハンビンがファインセーブではね返した。

 40分、グランパスは藤井と内田を下げて、CB丸山と左FW中島を投入。稲垣をCBに下げ、森島がCH。CFユンカー、前田が右FW。3トップにして必死に攻める。一方、セレッソは37分、カピシャーバに代えて左SH新井。42分には喜田と上門を下げて、CH鈴木徳真と右SHに渡邉りょう。北野をトップに上げる。そして43分、右SH渡邉からの縦パスを受けたCF北野がCB中谷をかわしてシュート。ダメ押しの3点目を挙げた。そしてタイムアップ。終わってみれば、3-1。サポーターの後押しを受けたセレッソに完敗だ。

 前節に続いて、チャンスを決めきれなかった。しかし幸い、今節はヴィッセルがドロー。そして首位マリノス横浜ダービー横浜FCに敗戦。上位陣がいずれも勝ち点を伸ばせなかった。首位との勝ち点差5は変わらない。次はホームで横浜FC戦。17位ながらヴィッセルマリノスに勝利してきた。侮れない相手だが、ホームでは今季負けはない。確実に勝利して、首位に食らい付いていきたい。