とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第16節 名古屋グランパスvs.セレッソ大阪

 サンフレッチェコンサドーレと勝利して、ようやく2月開幕時以来の連勝を飾ったグランパス。そのままの勢いで3連勝といきたいところだが、今節の相手は先に3連勝し、5位まで順位を上げてきたセレッソ。しかもこの間、3試合無失点。久しぶりに見る香川のプレーが楽しみでもあり、脅威でもある。

 グランパスの先発は前2戦と同じ。ただし今節は序盤からマテウスがトップ下に入り、布陣は3-4-1-2。ユンカーと永井が両サイドに立ち、マテウスがトップ下。中盤から後ろはいつものメンバーだ。一方、セレッソの布陣は4-4-2。レオセアラと奥埜の2トップに、カピシャーバと為田が左右に開き、ボランチは香川と鈴木徳真。DFは右SB毎熊、左SB山中。鳥海と進藤のCBにGKはキムジンヒョン。

 序盤、セレッソが積極的に攻めていく。そして4分、右SHカピシャーバが仕掛けると、中へのパスがDFに足に当たってこぼれたところを左SB山中がミドルシュート。これはCB中谷がブロックしたが、こぼれ球をカピシャーバが拾って、シュート。これがGKランゲラックの肩口を向けてゴール右上に突き刺さった。セレッソが先制点。グランパスはDFのブロックがことごとくセレッソの選手のところにこぼれたのが不運だった。

 その後もセレッソの攻勢が続く。7分には左SB山中のクロスを左SH為田がヘディングシュート。グランパスもようやく10分、FWユンカーがドリブルで抜け出し、クロスをOHマテウスミドルシュート。GKキムジンヒョンが弾いたボールを左WB森下がシュートを放つが、DFにブロックされた。さらに11分には左WB森下が左サイドを突破。そのままミドルシュートを放つが、バーの上を超えた。

 しかし次第にグランパスの時間帯も増えていく。すると21分、右CB藤井の縦パスを受けたOHマテウスが少し中へ運んでさらに縦。FW永井が右にフリックしたボールを、右サイドを駆け上がったWB和泉が受けて、DFをかわしてシュート。グランパスが同点に追い付いた。さらに29分には右サイドにいたWB森下のパスからFWユンカーがミドルシュート。だがわずかにポスト右に外れる。

 そして31分、GKキムジンヒョンにFW永井が猛烈にプレスをかけると、これがCKになる。蹴るのはマテウス。ドンピシャ、CB中谷がヘディングシュートするが、GKキムジンヒョンがナイスセーブ。はね返りを中谷が拾って浮かせたところに左CB丸山がボレーシュート。これがネットに突き刺さる。グランパスが勝ち越し点を挙げた。こうなるとグランパス・ペース。36分には左WB森下のクロスにCH稲垣がシュート。DFブロックのこぼれ球をOHマテウスがシュートするが、これはGKキムジンヒョンがファインセーブで弾き出す。そして43分、左SH為田に右CB藤井がプレスをかけてボールを奪うと、OHマテウスが独走。そのまま少し切り返してDFをかわし、ミドルシュート。3点目を挙げた。前半はこのまま終了。3-1。グランパスが逆転をして折り返した。

 後半頭、セレッソは為田と山中を下げて、右SH中原、左SB舩木を投入。カピシャーバが左SHに移る。さらにGKキムジンヒョンに代えてJリーグ初出場のヤンハンビンを投入する。キムジンヒョンは前半興奮していたから交代したか、それともどこか故障でもあったか。しかし3分、グランパスはCH米本のパスから左WB森下が駆け上がり、スルーパスにFWユンカーが抜け出してシュート。GKヤンハンビンがセーブする。

 その後はセレッソがパスをつないで反撃するが、グランパスの守りは堅い。セレッソは8分、鈴木に代えてCH喜田を投入する。13分、FWレオセアラのFKはポストの左。18分にもFWレオセアラがFKを蹴るが、壁に当たる。こぼれ球を拾ったセレッソが左SHカピシャーバのクロスから右SB毎熊がヘディングシュート。だが枠は捉えられない。

 一方、グランパスは堅い守りから虎視眈々とカウンターを狙う。25分、右SH中原に左CB丸山がプレスをかけると、パスミスをFW永井が拾ってスルーパス。FWユンカーが走り込み、ゴール前に上がってきたOHマテウスにクロス、だがGKヤンハンビンがセーブした。すると26分、グランパスは永井と米本に代わって、FW酒井と左IHに内田。マテウスが右IHに下がり、3-5-2の布陣を取る。セレッソも27分、カピシャーバに代わって、左SH上門。グランパスはその後、内田とマテウス、和泉と森下が左右を入れ替えるなど、柔軟に布陣を代えて守っていく。

 37分、セレッソは右SH中原のCKからCB進藤がヘディングシュート。だがGKランゲラックがキャッチ。直後にはユンカーを下げて、右WBに野上を投入。和泉を1列上げて、右IH和泉、左IH内田。マテウスがトップに上がった。ただし和泉と内田も臨機応変、左右を入れ替える。さらに45+1分にはマテウスに代えてFW貴田。セレッソは45+4分、左SH上門がミドルシュートを放つが、枠の外。そしてタイムアップ。3-1。グランパスが見事に3連勝を飾った。

 序盤失点したが、選手は落ち着いてプレーし、前半のうちに逆転、そして3点目。後半は持ち前の守備からカウンターを狙い、そのまま失点することなくゲームを終えた。失点は残念だったが、ほぼ完勝。同点に追い付いた以降は安心して観ていられた。今節、首位ヴィッセルは台風の影響による新幹線の遅れでフロンターレの選手が神戸まで来られなくなり、ゲームは中止。2位マリノスは順調に勝利したため、これで上位3チームが勝ち点1の中にひしめくこととなった。

 次のゲームはアビスパ戦。序盤好調だったアビスパもここ5試合は勝ちがなく、今節は最下位ガンバに敗戦。11位まで順位を落とした。次もホームだ。ここは確実に勝利して、4連勝と連勝を伸ばしていこう。