とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第32節 湘南ベルマーレvs.名古屋グランパス

 前節は先制しつつもまたも後半終盤に同点に追いつかれ、引き分けたグランパス。これで優勝の目もなくなった。今節の相手は17位、降格圏内を争うベルマーレ。だが、ここ5試合は3勝1敗1分。前節のヴィッセル戦も後半、PKで同点に追いつかれたが、いいゲームをしている。ましてやホーム。グランパスとはやる気が違った。

 ベルマーレの布陣は3-5-2。大橋をトップに、阿部がフリーマン的に自由にピッチを駆け回る。中盤は田中聡をアンカーに、右IH鈴木章斗、左IH平岡太陽。WBは右に岡本、左に杉岡。CBは右から大岩、キムミンテ、大野。GKはソンボングン。対するグランパスは3-4-3の布陣。ユンカーをトップに、シャドーストライカーとして和泉と永井が入る。WBは右に久保、左に森下。ダブルボランチに米本と稲垣が並ぶ。CBは右から野上、中谷、藤井。GKはランゲラック。ベルマーレはかつてグランパスにもいた阿部がゲームを作る。

 前半序盤はお互い高い位置からプレスをかけて、カウンター的にチャンスを掴むが、お互いシュートまではいけない。でもややグランパスが優勢か。11分には左CB藤井がシュート。GKソンボングンがパンチングでクリアする。しかし15分、ベルマーレがカウンターで、右IH鈴木の落としからFW阿部が大きく前にサイドチェンジのパス。これに左IH平岡が走り込み、横に流して、FW大橋がシュート。ベルマーレが先制点を挙げた。

 16分には右IH鈴木がミドルシュート。DFに当たってわずかにポスト右に外れる。続く左WB杉岡のCKからCH田中がボレーシュート。GKランゲラックがファインセーブで弾き出す。グランパスも21分、右CB野上の縦パスを右FW和泉が落とし、左WB森下がシュート。DFに当たってコースが変わったが、GKソンボングンがファインセーブ。さらにその流れから、CH米本の縦パスを受けたCFユンカーが反転してシュート。しかし至近距離からのシュートだったが、これもGKソンボングンが反応。ビッグセーブで弾き出す。

 そして23分、グランパスが右WB久保の縦パスをCH稲垣が落とし、右WB久保がそのまま前進してシュートを打てるかと思ったが、左CB大野がうまく奪うと、カウンター。FW阿部がドリブルで運び、縦パスにFW大橋が抜け出す。シュートをいったんはGKランゲラックが手を伸ばして弾いたが、これをFW大橋がヘディングシュート。ベルマーレが追加点を挙げた。

 その後も勢いづき、さらに攻め込むベルマーレグランパスは26分、右FW和泉の縦パスをCFユンカーが落とし、和泉がミドルシュート。DFブロックのこぼれ球をCH稲垣がシュートするが、これもDFに当たってコースが変わったにもかかわらず、GKソンボングンがファインセーブ。ゴールを許さない。その後もグランパスの攻撃も低迷する。

 それでも42分、カウンターで左WB森下が抜け出すと、横パスをCFユンカーがシュート。しかしこれもGKソンボングンがナイスセーブ。43分には左WB森下のミドルシュートもGKソンボングンがファインセーブ。さらに左CB藤井のシュートもGKソンボングンが止めた! 前半はGKソンボングンが大当たり。そしてカウンターから着実に2ゴール。前半はベルマーレの2点リードで折り返した。

  後半頭、グランパスは永井を下げて、左FW森下を投入する。しかしベルマーレの勢いが収まらない。5分、左WB杉岡のCKから右WB岡本がヘディングシュート。6分にはCBキムミンテがミドルシュートを放つ。さらに11分にはFW阿部のCKから右IH鈴木がミドルシュートを放つ。これはDFがブロックした。グランパスはなかなか反撃ができなかったが、ようやく17分、左FW森島がミドルシュートを放つと、18分、CH稲垣の縦パスを右FW和泉が落とし、右WB久保が中へ折り返すと、森島とDFが競って、こぼれ球を拾った右WB久保がシュート。グランパスが1点を返す。

 しかしその後が続かない。ベルマーレが21分、FW阿部のショートCKからCH田中の戻しを阿部がクロス。CBキムミンテがヘディングシュート。27分、ベルマーレは安倍と鈴木章斗に代えて、FW福田、右IH奥野を投入する。直後の28分にはFW大橋が強烈なミドルシュート。だがGKランゲラックがファインセーブで弾き出した。グランパスも30分、稲垣を下げて、FW貴田を投入。米本をワンボランチにする3-5-2の布陣でゴールを狙う。

 32分、右IH和泉が右サイドを抉り、戻しを左IH森島が横に流して、左CB藤井がシュート。33分には左WB森下の戻しのパスを右IH和泉が落とし、CH米本が流して、左IH森島がシュート。だがいずれも枠を捉えられない。34分、ベルマーレは平岡に代えて左IH鈴木淳之介。37分には右IH奥野のパスをFW大橋が右前に送ると、走り込んだ右WB岡本のパスを右IH奥野がシュート。右WB久保がブロックしたが、ベルマーレの攻撃が止まらない。

 42分、グランパスは和泉に代えて、FW中島を投入。3-4-3の長身3トップにして攻める。44分には左FW森島のCKのクリアを右WB久保がミドルシュート。だがこれもDFにブロックされた。ベルマーレは45+1分、大橋を下げて、ベテランの右SH石川広数を投入。執拗な講義などで時間を使い、グランパスは45+3分にCH吉田を投入するも変化なし。そのままタイムアップ。2-1でベルマーレが勝利した。

 ベルマーレは最下位の横浜FCも勝利したため、勝ち点2は変わらず。次節、直接の対決に臨む。一方、グランパスは4位サンフレッチェ、6位アントラーズが共に引き分けたため、順位は変わらないが、3位レッズは今節首位ヴィッセルと対戦する。そしてグランパスの次の相手はヴィッセル。たぶん3位も無理だろう。それでも少しは意地を見せてほしい。