とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

代表強化試合 ドイツvs.日本

 欧州遠征第一戦はW杯で勝利したドイツとアウェイで対戦。当然、ドイツは雪辱を期しているはず。W杯では先制され、守る中で、後半の終盤に堂安と浅野のゴールで逆転した勝利。内容的にはドイツのほうが圧倒的に勝っていた。それから10ヶ月、日本は三苫がブライトンで活躍し、遠藤もリヴァプールに移籍。鎌田はラッツィオ、久保もソシエダで4試合連続MVPの活躍だ。一方、ドイツはW杯後、5戦して1勝1分3敗。FIFAランクも15位まで下げてしまった。さて、今度はどんなサッカーを見せてくれるか。楽しみに録画を観戦した。

 ドイツの布陣は4-2-3-1。ハバーツをトップに、トップ下にビルツ。サネとニャブリが左右に開き、ボランチギュンドアンエムレ・ジャン。SBは右にキミッヒ、左にシュロッターベック。リュディガーとズーレのCBにGKはテア・シュテーゲン。対する日本も同じく4-2-3-1。上田綺世をトップに、鎌田がトップ下。伊東純也が右SH、三苫が左SH。ボランチは守田と遠藤。SBは右に菅原、左に伊藤洋輝。板倉と冨安のCBに、GKは大迫。

 序盤、ドイツが積極的に攻めてくる。3分、右SHサネのFKはDFがブロック。4分には右SBキミッヒのCKから左SBシュロッターベックがヘディングシュート。GK大迫がキャッチした。その後もドイツが攻める展開。だが日本も板倉と冨安のCBを中心に、前からも積極的にプレスをかけて、落ち着いて対応する。9分には右SB菅原のCKをニアでCH遠藤がフリック。DFがはね返すと、再びCH遠藤が拾ってミドルシュート。そして11分、CB冨安からのダイレクトで右サイドに送ると、OH鎌田が収めて、右に流し、右SB菅原が仕掛ける。DFを抜いて、クロスを入れると、ニアに走り込んだ右SH伊東がDFの前で先にボールに触れてシュート。ゴール。日本が幸先よく先制点を挙げた。

 その後もドイツが攻めるが、日本の組織的な守備の前に攻めあぐねる。ゲームは日本がコントロールしている感じ。だが19分、左SBシュロッターベックの縦パスをCHギュンドアンが収めて右に送ると、OHビルツが右に流し、右SHサネがシュート。ドイツが同点に追い付いた。しかし日本は攻めの姿勢を崩さない。21分には左SH三苫が仕掛けて右SBキミッヒをかわし、さらに持ち込むが、CBリュディガーに止められる。そして22分、再びCB冨安から右サイドにサイドチェンジのパスを送ると、右SH伊東が収めて、走り込んだOH鎌田から右に展開。右SB菅原のクロスを右SH伊東がフリックすると、CF上田がシュート。日本が勝ち越し点を挙げた。

 その後はドイツが攻める。30分、右SHサネの仕掛けからクロスにOHビルツがシュート。だがふかしてしまう。逆に41分、左SBシュロッターベックからCBリュディガーへのパスをCF上田がカットしてそのままドリブル。GKと一対一となるが、シュートはGKテア・シュテーゲンに止められた。さらに45分にはドイツがカウンターで右SHサネがドリブル。だがそこに猛然とCB冨安が追いかけて、最後はシュートをブロックした。お見事。前半はこのまま日本の1点リードで折り返した。

 しかしそこで舞い上がるようなことはない。開始17秒にはGKテア・シュテーゲンにCF上田がプレスをかけ、あわてたパスを右SH伊東がカットして、ミドルシュート。ポスト左に外したが、後半も日本が前からしっかりと走ってプレスをかけていく。ドイツも2分、右SBキミッヒのCKにCBズーレがヘディングシュート。だが枠を捉えられない。後半、日本は布陣を5-4-1に変更。伊藤洋輝が3バックの左に入り、三苫が左WB。鎌田が左SHに入る。

 3分、左CB伊藤洋輝からのフィードをDFが収めたところで左WB三苫が奪い、詰めたDFの足に当たって右に流れると、右SH伊東純也が走り込み、左に流して、CF上田がシュート。GKテア・シュテーゲンがナイスセーブすると、はね返りをCH守田がシュート。だがこれもGKテア・シュテーゲンがセーブした。その後も攻める日本。9分、左WB三苫のパスから左SH鎌田がミドルシュート。13分には左WB三苫が中に仕掛けて、ミドルシュートを放つ。GKテア・シュテーゲンがキャッチする。

 すると14分、日本は鎌田と上田を下げて、CB谷口、CFに浅野を投入。伊藤洋輝を左WBに開き、三苫が左SHに戻った。一方、ドイツも19分、エムレ・ジャンとシュロッターベックに代えて、CHグロース、左SBゴセンズを投入する。ドイツが攻めるが、日本はしっかり守備を固めて、カウンターを狙う。25分、CB冨安がボールを奪うと、左SH三苫のスルーパスにCF浅野が走り込み、シュート。GKテア・シュテーゲンが止めると、はね返りを左WB三苫がシュート。だがこれもGKテア・シュテーゲンがキャッチした。

 28分、今度はドイツが先に動く。ハバーツとビルツを下げて、CFミュラーとOHブラントを投入。日本も30分、伊東と守田を下げて、右SH久保、CH田中碧を投入する。攻めてもなかなかチャンスにまで至らないドイツは36分、ニャブリに代えて、左SHに若いシャデを投入する。37分には右SBキミッヒのCKにCBリュディガーがヘディングシュート。だが日本は3バックがしっかり対応しはね返す。

 39分には菅原と三苫に代えて、右WB橋岡、左SHに堂安を投入する。すると45分、CBリュディガーから左SBゴセンズへのパスを右SH久保が奪い取り、そのままドリブル。GKと一対一から横に流してCF浅野がシュート。日本が決定的な3点目を挙げた。そこに留まらない。さらに45+1分、右WB橋岡のスローインをCF浅野が落とすと、右SH久保がワンタッチで左SBゴセンズをかわして抜き去り、ドリブルからクロス。CH田中碧が走り込んでヘディングシュート。なんとダメ押しの4点目。ドイツも45+5分、右SBキミッヒのクロスにCHギュンドアンがヘディングシュートを放ったが、GK大迫がキャッチ。そしてタイムアップ。なんと4-1。日本がドイツ相手に快勝。W杯に続いて連勝した。

 完璧。前半は同じ4-2-3-1でしっかり守り、冨安のサイドチェンジから右サイドを攻略してゴール。後半は3バックにして、守り時間も長かったが、それでもドイツに有効な攻撃をさせることは少なく、逆にカウンターから2ゴールを奪って快勝した。しかも、日本がやりたいこと、試したいことを、思惑通りにやり切っての勝利。ドイツが絶不調ということもあるが、これは自信になる。次はトルコとの対戦。今度は大幅にメンバーを交代するだろうが、レギュラー陣のメンタリティを引き継いで、再び勝利を重ねたい。今の日本ならできる。自信をつけ、さらに前進しよう。明日のゲームも楽しみだ。