とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第28節 名古屋グランパスvs.北海道コンサドーレ札幌

 ここ4試合、3敗1分。得失点差ながらついに順位を5位に落としてしまったグランパス。しかし首位ヴィッセル、2位マリノスの上位陣もこのところ勝ち点が伸びていない。今季ホームでは無敗のグランパス。何とか久しぶりの勝利を挙げ、上位チームに食い付いていきたいところ。一方、13位のコンサドーレは前々節で10試合ぶりの勝利を挙げたものの、前節はベルマーレに敗戦。けっして好調ではない。

 グランパスの布陣は3-5-2。前田がグランパス復帰後初先発して、ユンカーと2トップを組む。中盤は稲垣を中央に、右CHに内田、左CHに森島とボランチを3枚並べた。WBは右に森下、左に和泉。CBは右から藤井、中谷、河面。GKはランゲラック。対するコンサドーレは3-4-3。小柏をトップに、右FW小林祐希、左FWスパチョーク。中盤はボランチに駒井と宮澤が入り、右WB浅野、左WB菅。CBは右から田中駿汰、岡村、中村桐耶。GKは高木駿。

 ゲームは序盤からコンサドーレがパスを回し、グランパスが堅い守備からカウンターを狙う展開。5分、CH宮澤の縦パスを受けたCF小柏がドリブルで持ち上がり、FW小林の縦パスにCF小柏が走り込むが、届かない。グランパスはFWユンカーがポストとなってボールを収めるが、なかなか次の展開につながっていかない。お互い意図を持っての互角の展開が続く。

 25分、ポストで受けた左FWスパチョークがヒールで左に流すと、CF小柏がドリブルで持ち上がり、スライディングしたCB河面をかわしてシュート。だがGKランゲラックがファインセーブ。30分、左FWスパチョークのミドルシュートは右CH内田がブロック。36分、CH駒井の縦パスを左FWスパチョークが受けると、左WB菅がインナーラップ。落としを右FW小林がミドルシュート。GKランゲラックがビッグセーブで弾き出した。さらに40分にはCH宮澤から大きく左サイドに展開すると、FW小林がボレーシュート。バーの上に外れたが、前半は何度もコンサドーレがゴールに迫る。守りに守るグランパス。前半はこのままスコアレスで折り返した。

 後半開始早々にも左WB菅のフィードに走り込んだCF小柏の落としを右FW小林がシュート。これもGKランゲラックがナイスセーブした。すると5分、自陣からCB中谷が右前方へ大きくフィード。これを受けたユンカーが左CB中村をうまく抜いてドリブルで前に進んでいく。ゴール前で何とか中村が追い付いたが、うまくGKと中村をかわしてシュート。ここまでほとんどチャンスらしいチャンスのなかったグランパスがカウンターから先制点を挙げた。

 すると7分にはCB中谷のフィードをFWユンカーが受けて、今度は斜めのパスからFW前田がカットインしてミドルシュート。得意の形だったが、枠は大きく外した。さらに13分にはGKランゲラックのフィードから左WB和泉のパスをFW前田がミドルシュート。しかしゴール左に外す。コンサドーレも14分、FW小林がミドルシュートを放つが、枠は捉えられない。

 お互い互角の展開が続くが、21分、左WB菅が左CB中村とのパス交換から縦パスを入れると、左FWスパチョークが走り込んで、落としをCF小柏がトラップ。これをかっさらうように左WB菅が持ち込んでシュート性のクロス。右FW小林が押し込んで、コンサドーレが同点に追い付いた。菅の長い距離の走り込みが効果的だった。

 同点に追いつかれたグランパスは24分、ユンカーと前田に代えて、FW永井とFW倍井を投入。大学在籍・特別指定選手の倍井はJリーグ初先発だ。しかし攻勢なのはコンサドーレ。30分には小林のCKからCB岡村がヘディングシュート。左ポストを叩く。31分、菅を下げて、元グランパスの青木を投入する。36分にはFW小林のFKのクリアを左FWスパチョークがミドルシュート。これはGKランゲラックがキャッチする。

 37分、グランパスは内田と森島に代えて、FW貴田とCH山田を投入。倍井が左SHに下がり、稲垣が右CH。一方、コンサドーレも41分、CH駒井を深井に代えて、守備を固める。グランパスは45分、和泉を下げて、右WB野上。森下が左WB。久保ではなく野上を投入したのは、守備面を何とかした上での攻撃を考えたか。だが結局、その後もコンサドーレに攻め込まれ、最後はグランパスがCKのチャンスを得たもののはね返されてタイムアップ。ホーム無敗は続いたが、結局追い付かれての1-1。ドローで終わった。

 次節はアウェイで7位サンフレッチェ。アウェイでは5月以降、4ヶ月勝利がなく5連敗中。負ければ一気に8位まで順位が落ちる可能性もある。ちなみに豊田スタジアムでのゲームはこれが最後。残りの2試合は長良川競技場で行われる。ちなみにその理由は「グラぽ」を参照。うーん、この大事なときに・・・。選手にはこの苦境、何とか乗り切っていってほしい。