とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J1リーグ第30節 ガンバ大阪vs.名古屋グランパス

 3週間の中断を終えて、Jリーグが再開した。残りは5試合。マテウスが移籍して以降、なかなか勝ちに恵まれないグランパスJリーグはここ6試合勝ちがなく、6位に後退。この間、天皇杯も敗退し、ルヴァン杯アビスパに連敗して準決勝で敗退した。また、アウェイゲームも5月以降6試合勝ちがない。このままずるずる順位を落としてしまうのだろうか。しかし6位とは言え、4位までは得失点差。3位レッズとの勝ち点差はわずか3。先週のルヴァン杯第2クールは負けたとは言え、久々に得点の匂いがした。そろそろアウェイでも勝利して、ACL出場に望みをつなげたい。

 ガンバの布陣は3-4-3。宇佐美をトップに、右WG食野、左WGファンアラーノ。山本悠樹とダワンのダブルボランチに、右WBは高尾、左WBに黒川。3バックは右から三浦、クォンギョンウォン、福岡。GKは東口。ガンバもここ5試合勝利がない。ホームでもあるし、勝利がほしいところ。一方、グランパスも布陣は3-5-2。中島とユンカーを2トップに上げ、中盤は久しぶりに出場の米本がアンカーに入り、右IH稲垣、左IH永井。累積で出場停止の森下に代わり、右WBに久保が入り、左WBは和泉。CBは右から藤井、中谷、河面。GKはランゲラック。新しい布陣でゴールを狙う。

 序盤、ガンバは両WBが積極的に攻め上がり、グランパスゴールに迫っていく。9分にはCF宇佐美が直接FKを狙うが、わずかに左へ外した。グランパスはなかなかゴール前まで行けなかったが、17分、左IH永井が起点となって、左WB和泉が攻め上がり、ミドルシュートを放った。20分、ガンバはカウンター。CF宇佐美から左に流すと、CH山本が大きくサイドチェンジ。CB河面がクリアするが、こぼれ球をCF宇佐美がシュート。続くショートCKからCF宇佐美のクロスをCBクォンギョンウォンが折り返し、こぼれたところをCB三浦がシュート。だがGKランゲラックがナイスセーブする。

 しかし26分、ここまで右WB高尾に抑え込まれていた左WB和泉が強引に左サイドを突破。これで得たCKから右WB久保の戻しを左WB和泉がクロス。これにCB藤井がヘディングシュート。グランパスが貴重な先制点を挙げた。セットプレーからゴールを獲るのはいつ以来だろうか。するとその後はグランパスが優勢。34分、左IH永井が高速ドリブルで持ち上がると、右IH稲垣の縦パスをFWユンカーが落として、稲垣がミドルシュート。36分にはFW中島の落としをFWユンカーは右に流し、右WB久保が仕掛けて、シュート。しかしGK東口の正面だった。

 その後、グランパスはCB河面が足首を痛めて、42分、右CB野上と交代を余儀なくされた。藤井が左CBに回る。しかし直後の43分には左CB藤井がドリブルで持ち上がり、左IH永井がシュート。ガンバも44分、PA手前の競り合いからこぼれ球を右WG食野が拾い、抜け出してシュート。しかしGKランゲラックがナイスセーブ。前半はこのままグランパスの1点リードで折り返した。

 後半に入ると、ガンバは布陣を4-1-4-1に変更。黒川が左SHに上がり、高尾が右SB。中盤も山本をアンカーに、IHにダワンとファンアラーノが入り、積極的に攻めていく。10分、CF宇佐美がミドルシュート。14分には食野と高尾を下げて、CFジェバリと左IH倉田を投入。黒川を左SBに下げて、福岡が右SB。ファンアラーノが右SHに回り、宇佐美が左SHに下がった。パスを回して攻めるガンバ。17分には右IHダワンの縦パスを右SHファンアラーノがフリック。CFジェバリの落としを左IH倉田が受けて、そのままシュート。わずかにポスト左に外れた。

 しかしグランパスの守備は堅い。そのまま時間が過ぎていく。すると26分、ファンアラーノに代えて右SH塚本を投入する。グランパスも32分、永井を左IH森島に交代する。するとその直後、森島のCKからFWユンカーがシュート。ポスト右に外れる。ガンバも36分、CFジェバリの縦パスを右SH塚本が落とし、左SH宇佐美の縦パスに塚本が抜け出してシュート。だが、GKランゲラックがファインセーブ。弾き出す。

 その後も左SB黒川が高い位置を取り、何度も仕掛けるが、そのたびに右WB久保が俊敏に身体を入れて、突破を許さない。41分には和泉とユンカーを下げて、左WB内田とFW貴田を投入する。前線から若いFWが追いかけて、守るグランパス。45+3分にはCFジェバリからCH米本がボールを奪い、FW貴田がドリブル。ミドルシュートを放つが、これは枠を外した。そしてそのままタイムアップ。1-0。グランパスが7試合ぶりの勝利を挙げた。

 いいゲームだった。CB藤井がヘディングでゴールを決めたのはリーグ戦では初めてではないか。FW中島もよく走っていたが、ユンカーに較べれば、まだまだ。収められない。勝ち切れない。シュートも打てなかった。でも一時よりはだいぶ良くなったのではないか。次は12位のサガン。そしてベルマーレ。ここで調子を取り戻し、第33節のヴィッセル戦に臨みたい。まだあきらめるわけにはいかない。3位レッズとの勝ち点差はわずか3。しかも相手はアントラーズヴィッセルアビスパと難敵が続く。3位めざして残り4試合、がんばろう。