とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第1節 ベガルタ仙台vs.名古屋グランパス

 いよいよJリーグが開幕。グランパスはアウェイでベガルタと対戦した。両チームとも開幕戦は5年連続負けなしと強い。とは言っても、昨季のグランパスは開幕3連勝の後、大低迷に陥って、降格圏内をウロウロした。開幕戦に勝てばいいというわけではないが、今季に期待が持てるようなゲームを見せてほしい。

 ベガルタの布陣は4-4-2。FWにはジャーメイン良と赤崎。昨季までグランパスの赤崎がベガルタに移籍していた。中盤は右SHに道渕、左SHには佐々木。ボランチは松下とサンフレッチェから移籍の吉野が入る。DFは右SBに蜂須賀、左SBに柳。そしてCBは平岡とシマオ・マテ。GKはヤクブ・スウォビィクが守る。対するグランパスは4-2-3-1。前田をトップに置いて、トップ下に阿部。マテウスが右SH、相馬が左SH。ボランチは米本と稲垣で固め、DFは右SBに19歳の成瀬、左SBはベテランの吉田。CB丸山と中谷、そしてGKランゲラックは昨季と変わらず。ジョーが負傷。シミッチとシャビエルはベンチに控える。

 序盤からグランパスが勢いよく攻めていく。3分、左SH相馬のドリブルから切り返してミドルシュート。5分にはCF前田もミドルシュートを放っていく。前から積極的にプレスをかけるグランパスだが、前半はパスミスが目立ち、カウンターからベガルタがセットプレーのチャンスを得ていく。そして18分、右サイド深い位置からのFKを左SH佐々木が蹴ると、GKランゲラックが飛び出してパンチング。これを拾ったCH吉野からFW赤崎がクロスを入れると、CBシマオ・マテがCB中谷と競り合いつつヘディングシュート。これは右ポストに当たるが、はね返りがシマオ・マテのところに戻ってきて、シュート。ベガルタが先制点を挙げた。

 グランパスもすぐに反撃。20分には右SHマテウスの仕掛けからミドルシュート。その後は前田とマテウスの位置を入れ替えて、マテウスがCFに上がった。しかしその後もグランパスにミスが多く、たびたびベガルタのカウンターを浴びる。OH阿部がボールを触る機会も少ない。それでも28分、左SH相馬が仕掛けて、ゴール前にクロス。これはDFがクリア。31分にも左SH相馬の仕掛けからFKを得ると、CFマテウスが直接狙うが、わずかにポスト左に外れた。

 ベガルタは33分、CH吉野の縦パスを受けた左SH佐々木がターンしてミドルシュート。GKランゲラックがナイスセーブする。そして34分、右SB成瀬の縦パスを受けた右SH前田がうまくDFを背負って入れかわると、そのままドリブルで駆け上がり、クロスにCFマテウスがスルー。そしてOH阿部がシュート。きれいな崩しからグランパスが同点に追い付いた。するとその後はグランパス・ペース。37分にはFW赤崎からCH稲垣がボールを奪い、左SH相馬とのパス交換からミドルシュートを放つ。さらに45分、右SH前田の仕掛けで得たFKをCFマテウスが直接狙うが、これはGKスウォビィクがパンチングではね返した。前半は1-1のまま折り返す。

 後半も序盤からグランパスが攻勢をかける。だが、ベガルタも何とか守ると、10分、左SB柳のスローインからCH吉野がクロス。DFのクリアをFWジャーメイン良がシュート。だがこれもDFがブロックする。後半は再び前田がCFに上がっている。16分、ベガルタは左SH佐々木に代えて関口を投入。17分、OH阿部のミドルシュートはポストの右に外れた。ベガルタも20分、右SB蜂須賀のミドルシュートは大きく枠を外した。

 後半はグランパスがパスを回して攻める。22分、右SHマテウスが反転からミドルシュートベガルタは26分、FW赤崎に代えて左SH石原を投入。関口をFWに上げる。グランパスも28分、前田を下げてCF山崎を投入する。29分、SH相馬のFKからCF山崎がヘディングで落とすと、OH阿部がミドルシュート。だがわずかにポストの右。30分、OH阿部の縦パスから右SHマテウスが切り返してミドルシュート。DFがブロックする。そして32分、CH稲垣の縦パスからOH阿部がスルーパス。これに左SH相馬が抜け出して、GKと一対一。だがシュートはポスト右に外してしまう。

 41分にはOH阿部の縦パスにCF山崎が抜け出して、GKと一対一。だがシュートは打てない。GKスウォビィクが抑えた。絶好機を決めきれないグランパス。45分には左SH相馬のCKにCH米本がニアでヘディングシュート。しかしこれもバーの上を越えた。そしてタイムアップ。後半はゴールならず。1-1。グランパスベガルタの開幕戦はドローで終わった。

 しかし後半はOH阿部もフィットして、攻撃をコントロールグランパスがゲームを支配した。再三あった決定機を決めきれなかったことは残念だが、守備面では稲垣の加入で米本とのダブルボランチも完璧。CB丸山、中谷も完調で、中央の守備は安心できる。右SBに入った成瀬は前半、やや遠慮気味なプレーにも見えたが、大きな穴は見せなかった。これでCFにジョーが入るとまた変わってくるだろう。若しくはシャビエルの決定的なパスも見たい。しかし、まずは守備からか。ベンチには青木や秋山も控えていた。今後のフィッカデンティ監督の采配に期待したい。