とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第38節 名古屋グランパスvs.浦和レッズ

 今季最終節、前節は大久保のホーム最終戦となるセレッソとの対戦で敗れたグランパス。最終節は阿部が引退、槙野と宇賀神が退団とこちらも話題の多いチームとの対戦だ。いやグランパスもシャビエルがこのゲームで退団する。有終の美を飾って、できれば来季のACL出場にも可能性を残したい。そんな願いを込めた最終戦だった。

 グランパスの布陣は4-4-2。前田と柿谷の2トップに、右SHマテウス、左SH相馬。ボランチは木本と稲垣で組み、DF陣は前節と変わらない。対するレッズは4-2-3-1。キャスパー・ユンカーをトップに置き、トップ下に小泉。右SH関根と左SH汰木が開き、ボランチは柴戸と金子。DFは右SB酒井宏樹、左SB明本。ショルツと岩波のCBにGKは西川。このゲームでチームを去るシャビエルも、阿部、槙野、宇賀神もベンチスタートだ。

 前半序盤はお互い攻め合い一進一退の攻防。6分、CFユンカーのシュートはDFがブロックすれば、21分には左SH汰木のドリブルをCH木本が倒し、FKを献上。だがCB岩波のFKはバーの上を越えた。グランパスの初シュートは23分、左SH相馬のCKにCBキムミンテがヘディングシュートするも、バーの上。25分にはCH木本がドリブルで上がり、右に預けて、FW前田の落としを右SHマテウスミドルシュート。ゴール前で落ちるボールだったが、GK西川が足を伸ばしてセーブした。その後はレッズがパスを回して、グランパスは守る。前半はこのままスコアレスで折り返した。

 するとレッズは後半最初に、ユンカーに代えてCF江坂、左SB明本に代えて宇賀神を投入する。2分、左SH相馬のクロスか、ミドルシュートか。しかし枠に入らず。その後はレッズがパスを回して攻めていく。グランパスは木本がCBの間に下がって、5-3-1-1の布陣。稲垣をアンカーに、トップ下に右からマテウス、柿谷、相馬が並ぶ。7分、左SH相馬のクロスのこぼれを右SHマテウスミドルシュート。だがDFにブロックされる。10分には右SHマテウスの斜めのパスをCF前田が落とし、左CBキムミンテが繋いで、CH稲垣がシュート。だがこれもDFにブロックされた。

 するとグランパスは12分、前田を下げてCF山崎を投入する。17分、FW江坂の縦パスに左SH汰木が抜け出してミドルシュート。GKランゲラックがファインセーブした。21分には左SH汰木の縦パスに抜け出した右SH関根が胸トラップからシュート。だが飛び出したGKランゲラックに焦ったか、枠は大きく外す。すると23分、グランパスは相馬とマテウスを下げて、OHシャビエルと右SH森下を投入。再び4-2-3-1に戻した。柿谷を左SHに回し、CH木本を中盤に戻す。

 直後の24分にはOHシャビエルから左に展開。左SH柿谷のクロスをシャビエルがミドルシュート。だがこれはポストの左。すると26分、レッズは左SH汰木のCKに右SB酒井がヘディングシュート。見事にゴールに突き刺した。と思ったら、GKランゲラックの前にOH小泉が残っていた。VARの結果、オフサイドでゴールを取り消された。しかしその後もレッズが優勢。28分には右SB酒井の縦パスにFW江坂が抜け出しドリブルでGKと一対一。GKランゲラックをかわしてシュートを狙うが、上に外す。

 この後、レッズは36分に岩波と柴戸を下げて、CB槙野とCH阿部を投入。グランパスも39分、柿谷と宮原を下げて、左SH斎藤と左CB藤井を投入。布陣を再び5-3-2に戻す。その後は41分にOJH小泉のミドルシュートがあったが、GKランゲラックが難なく処理。アディショナルタイムもお互いゴールなく、ゲームはこのままスコアレスドローで終わった。やれやれ。

 グランパスが勝って、アントラーズが引分け以下なら4位浮上の可能性もあったが、4位アントラーズが19位ベガルタグランパスのように引分けるはずもなく、しっかり勝利。リーグ終盤の4戦を2分け2敗と勝利もなければ、4位浮上はあり得ない。今季は序盤無敗が続きあわやと思ったけど、過密日程に消耗し、最後は失速。それでも5位で終わったのは大健闘とすべきか。できれば来季はもっと点の取れるチームになってほしい。と来季のことを言うのはまだ早い。まずは期待を持たせてくれた選手たちにありがとう、ご苦労さまと言おう。まずはしっかり身体を休めてくれ。