とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

転院はいつ?

 「新型コロナの第二波でまた音信途絶」から続く

  • 7月29日に記す

 4連休中、結局、何の連絡もなかった。土曜日は病院も開業しているはずだが、音沙汰がない。そして妻からも。でも4連休だから仕方ないか。週が明けて、月曜日には何らかの連絡があるかと期待した。が、結局、月曜日もない。思い切って、火曜日にどうなっているのか聞こうと思った。

 「先週の月曜日に、週内、もしくは来週にも退院できると主治医から説明を受けました。しかし、1週間経ったけど連絡がありません。リハビリ病院との調整をしているかと思うので、担当の相談員さんから説明をお願いしたいのですが。もし、その後、体調を崩して、退院が延びるような状況なら、改めて主治医からの説明をお願いします」。こんな感じか。そんなことを考えていたら、夜、なかなか眠れず、また何度も目を覚ましてしまった。

 主治医ではなく、相談員。それも火曜日は午前中まで待って、それでも連絡がなかったら、午後イチで電話しよう。そんなことを思いながら、出社した。すると9時半くらい、携帯電話の呼出音が鳴った。入院している病院からだ。

 看護師曰く、「今朝、車イスから立ち上がろうとして倒れてしまいました。ケガはありませんが、申し訳ありませんでした」。いや、そんなことはどうでもいい。これまでも散々倒れては迷惑をかけている。「かまいません。それよりも今週には退院できるという話でしたが、どうなっているでしょうか。相談員さんから一度、連絡が欲しいのですが」と伝える。「先方の空きベッドがなく待っていると聞きましたが、相談員に連絡を取って、そちらから電話をさせます」と言ってもらう。併せて、妻の状況を聴く。「元気ですよ。食事も半分位は食べられるようになってきました」とのこと。それはうれしい情報だ。その後は相談員からの電話を待つ。

 すると、昼食のため近くのファミリーレストランで注文をした直後に電話が鳴った。あわてて外に出て、電話を受ける。「前に入院していたリハビリ病院と調整していますが、転院は来週になりそうです」と言う。「少しでも早くリハビリ病院へ移った方が、回復にも良さそうだし、妻も早く退院したいと言っていました。ついては、前に入院していた病院以外のリハビリ病院の状況はどうか調べてもらえませんか」と話をする。一緒にレストランへ行った同僚のことや、そろそろ料理が運ばれてくるだろうと思うと、落ち着いて話ができなかった。

 夕方、娘に話をすると、「待つしかないんじゃない」と言う。「でも、他のリハビリ病院ならもっと早く転院できるかもしれないし、他の病院なら内科なども併設しているから、次に何かあった時に、同じ病院内で対応してもらえるよ」。「そうか、ママにどちらがいいか聞けるといいね」。そうだ、前にリハビリ病院を決めた時も、妻に聞いたっけ。もう一度、相談員さんに連絡を取って、そんな話をしようか。今度は電話ではなく、会って話をしたい。たまたま翌日は娘が休みを取っている。そもそもあの電話の結論はどうだったっけ。「他のリハビリ病院にしてほしい」とは言わなかったと思うが、相談員がそう理解して、調整を進めている可能性もある。それも含めて明日、電話しよう。それでも、転院のための調整を進めていることがわかってホッとした。その夜は久しぶりに朝まで起きることなく眠ることができた。

 そして翌朝、9時半過ぎに病院の相談員に電話をする。「昨夜、娘に話したら、来週、転院できるのなら、それを待ってもいいのではないかと言っていました。ついては今日は娘が休みなので、一度お会いして話ができませんか」と言ったら、「新型コロナの関係で、お会いすることはできないんです」と言われてしまった。予定外の返事に多少狼狽し、結局、「それではとりあえず、このまま調整を進めていただいて、さらに遅れるようなら他のリハビリ病院も検討するということでお願いします」と言ってしまった。昨夜考えていたことと少し違うし、妻の意見を聞くということも言えなかった。しょうがないか。

 それでも来週には転院できそうだし、5月の面会禁止の時は、くも膜下出血がその後どうなるかわからなかったが、今度は病状も安定しているようだし、死の心配をする必要がない。妻からの電話がなければ、それまで静かに過ごすことができる。今週中にも、転院日が決定したという電話があるといいな。リハビリ病院はコロナ禍でも洗濯物を取りに行くに必要があるため、1日一人15分間の面会が認められている。するとまた妻の言動に動揺することになるだろう。それまでしばし休養をしておこう。そんなことを思って、来週の転院を待つことにした。