とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第25節 鹿島アントラーズvs.名古屋グランパス

 勝ち点45で並ぶ5位・6位対決。2位セレッソ、3位ガンバと大阪勢が好調な中、ACL圏内の3位を確保するためにはお互い負けられないゲームだ。グランパス・ホームの第14節では前半途中、突然の雷雨で1時間余りの中断後、アントラーズにゴールを挙げられ、結局1-3で敗戦した。グランパスにとってはその雪辱も果たしたいところ。

 アントラーズの布陣は4-4-2。エヴェラウドと土居の2トップに、右SHにはファンアラート、和泉が左SHに入る。ボランチはレオシルバと永木。三竿がゲーム前に急遽、体調不良を訴えて、ベンチ入りメンバーから外れた。DFは右SBに小泉、左SBは永戸。町田と犬飼のCBにGKは若い沖が先発した。一方、グランパスは前節、途中出場した相馬が左SHで先発。SBは右に成瀬、左にオジェソク。他はいつものメンバーが並ぶ。

 序盤からお互い激しい球際の応酬。そして5分、CH米本の縦パスにCH稲垣がPA内に走り込み、こぼれ球を今度は右SB成瀬と左SH和泉が競る。お互い倒れてこぼれたボールに右SHマテウスが駆け寄ると、後ろから足を伸ばした和泉が背中を蹴ってしまった。PKの判定。これをCF金崎が冷静に決めて、幸先よくグランパスが先制点を挙げた。その後はグランパスが攻め込むかと思ったが、アントラーズもすぐに立ち直り、またお互い激しい球際の攻防が続く。30分、左SH和泉が右SB成瀬と接触。そして左SBオジェソクも左股裏を抑えて蹲る。両者33分に交代。アントラーズは右SHに荒木、グランパスは左SBに吉田が入る。吉田! 骨折したはずだが、復帰が早い!

 36分、その左SB吉田がヘディングで前に送ると、CF金崎がドリブル。右を駆け上がった右SHマテウスにパスを出すが、CHレオシルバがカットする。アントラーズも37分、左SHファンアラートがFWエヴェラウドとのワンツーからシュート。だがポスト左に外す。その後も攻めるアントラーズだったが、グランパスの守備が集中している。45分には左SB永戸のミドルシュートをDFがブロック。こぼれ球をCFエヴェラウドがシュートするが、GKランゲラックがキャッチ。前半はグランパスの1点リードで折り返した。

 後半に入ると、アントラーズが長いボールを使って攻めてくる。10分、CF金崎がDF3人に囲まれながら落とすと、CH米本のつなぎからOH阿部がシュート。だがDFのブロックからアントラーズがカウンター。左SHファンアラーノがドリブルで運び、そのままシュート。GKランゲラックがファインセーブした。15分、アントラーズはFW土居に代えて上田綺世。CHレオシルバに代えて右SHに遠藤を投入。ファンアラートをボランチに下げる。しかし23分、CH稲垣に対してCHファンアラートが危険なタックル。2枚目のイエローカードとなり退場。アントラーズが一人少なくなってしまった。

 グランパスは27分、CH米本がGKランゲラックと衝突。そのまま30分にはシミッチと交代する。アントラーズの攻撃を受けると、集中して守ると、36分には右SHマテウスのCKにCF金崎がヘディングシュート。GK沖がファインセーブ。はね返りを左SH相馬が狙うが、これもGK沖がセーブした。終盤になってもお互い球際の激しい攻防は衰えない。アントラーズは39分、右SB小泉に代えて右WB松村、左SB永戸に代えてCH名古を投入。布陣を3-4-2にして必死の反撃。だがグランパスの集中した守りは途切れない。そして45+2分、GK沖からのフィードをCHシミッチがヘディングで前に送ると、OH阿部がダイレクトで右に展開。走り込んだ右SHマテウスがGK沖の頭を抜くループシュート。ダメ押しの追加点を挙げた。

 45+7分には右SHマテウスのクロスのクリアをCH稲垣がミドルシュート。GK沖がファインセーブする場面があったが、ゲームはこのまま終了。2-0でグランパスが快勝。前半戦の借りを返した。

 これで前節に続いて連勝。セレッソが負けたため、グランパスは3位に浮上した。もっともセレッソとは勝ち点で並び、かつ消化ゲーム数はグランパスの方が1試合多い。今後、さらに熾烈な3位争いが続くだろう。次は中2日で15位サガンとのゲーム。油断することなく戦って確実に勝ち点を取っていきたい。残り8試合、ここからが正念場だ。