とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

東京五輪後の「ワクチン・パニック」を危惧する。

 「みなし高齢者」として一般の方よりも早くワクチン接種券が届いたが、予約を巡る騒動に辟易としていたことと、6月中旬の退職以降に接種したかったので、集団接種の予約申込はせず、かかりつけクリニックでの個別接種にしようと思っていた。5月半ば、月1回の通院時にはまだ予約が始まっておらず、「予約開始日は申込が殺到すると思うので、翌日以降にしてください」と言われたが、そのまま予約日が過ぎても申込みもせず、漫然と過ごしていた。

 5月下旬に市役所から、個別接種に対応している医療機関と予約方法などの案内が来たが、その週末に、妻がかかりつけクリニックの診察予約をしていたため、その時に聞こうと思って、そのまま過ごした。そしてクリニックへ行くと、入口に「予約は終了しました」という告知が貼り出されている。あれあれ。受付で聞くと、「予約は終わったが、次のワクチンが入荷されたら連絡するので、ウェイティングリストに名前を記入してください」とのこと。「2回目のワクチン接種の後で39度近い熱が出た」という話を、訪問リハビリのトレーナーさんとケアマネさんに聞いたので、夫婦一緒にワクチン接種をするのはやめようと考え、妻の分だけ記名した。いつくらいになりそうかと聞いたら、「ワクチンの入荷次第だけど、7月中旬以降」という返事。6月中には接種できるかと思ったけど、甘かった。

 それで、帰宅後、自分のかかりつけクリニックへ予約の電話をすると、なんと8月の日時を指定された。高齢者のワクチン接種は7月末までに完了するんじゃなかったの? 2回目が終わるのは8月末。高齢者以外の人の接種が始まるのはいったいいつからなのか。

 市役所から送られてきた通知には、集団接種の予約案内も同封されていた。それによると、わが家の近くの保健センターで7月に実施する集団接種の予約申込が6月21日から始まるとのこと。意外にこちらの方が空いているかも。しかも7月中。ついてはこちらも申し込んで、うまく予約が取れたら、私のかかりつけクリニックでの予約はキャンセルしよう。

 ちなみにその後、妻が入院していたリハビリ病院の予約申込があり、そちらは娘が予約開始日時の9時前から接種券を手元に用意して、受付開始とともにインターネットにアクセスしたら、運よく予約ができたので、妻の分はそちらの病院で接種することにした。

 ワクチン接種騒動に距離を置いて、落ち着いて対応するつもりだったけど、意外にバタバタしてしまった。何とか8月にはワクチン接種ができそうなので「ワクチン難民」とは言わないが、予約を取るのにこれほど手間がかかるとは思わなかった。市町村によっては、年齢を区切って、より高齢者から順に接種券を送付しているところもあるようだし、予約方式ではなく、役所側で日時と場所を指定した市町村もあると聞く。それにしても、わずか人口で3割の高齢者の接種だけでこれだけバタバタするなんて。一般接種が始まったら、いったいどうなってしまうのだろうか。オリンピック後の感染爆発とワクチン・パニックなんてことにならなければいいのだが。