とんま天狗は雲の上

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W杯アジア最終予選 グループB第6節 オマーンvs.日本

 グループB内の全てのチームとの対戦を終えて3勝2敗。前節ベトナムに勝利して、ようやくグループ3位に上がってきた日本。2位オーストラリアとの勝ち点差は1。初戦敗戦したオマーンとのアウェイ戦だが、必ずリベンジして今後に繋いでいきたいところだ。

 オマーンの布陣は4-1-3-2。イサムとアルマンダルの2トップに、トップ下にサラー。右SHアルアグバリ、左SHアルアラウィ。アンカーにハリブ。DFは右SBアムジャド、左SBアルブサイディ。CBにアルハミシ、ジュマ。GKはファイズ。対する日本はオーストラリア戦からの4-3-3の布陣。大迫をトップに、右WG伊東純也、左WG南野。中盤は遠藤をアンカーに、右IH柴崎、左IH田中碧。DFは右SB山根、左SB長友。CBは吉田と冨安。GKは権田。前節、イエローカードをもらい出場停止の守田に代わり、柴崎が先発した。

 開始2分、左WG南野がシュート。DFがブロックするが、序盤、日本が積極的に攻める。だがその後はオマーンの守備と積極的なプレスの前に、日本の攻撃も手詰まり感。パスを回すも、選手間の距離が遠く、なかなか崩していけない。オマーンが18分、こぼれ球を左SHアルアラウィがミドルシュートを放つと、日本も19分、右SB山根の縦パスからCF大迫がミドルシュートを放つ。23分には左SB長友が左サイドを仕掛けて、クロス。右WG伊東が合わせるが、シュートはバーの上を越えた。オマーンは34分、FWイサムが足を痛めて、アルハジリに交代する。しかしその後もなかなか攻撃の形ができない日本。前半はそのままタイムアップ。スコアレスで折り返した。

 日本は後半最初から、柴崎を下げて、左SH三苫を投入。布陣も4-2-3-1に変更する。オマーンもアルアラウィとアルアグバリの左右を入れ替えて、アルアラウィを右SHに置く。キックオフ直後の1分、すぐに左SH三苫が仕掛ける。右SBアムジャドに倒されて得たFKを伊東が蹴ると、GKファイズがはね返したボールをCH田中がミドルシュート。しかし枠は捉えられない。オマーンも3分、左SBアルブサイディがミドルシュート。GK権田がパンチングではね返した。4分、再び左SH三苫が仕掛けて、クロス。CH遠藤がミドルシュートを放つと、こぼれ球にCF大迫が詰めるが、GKファイズと交錯。こぼれ球をOH南野がゴール前に送るが、右SH伊東はゴール前に詰めていなかった。

 その後も日本が攻める。しかし11分、GKファイズのフィードをDFがはね返すと、OH南野が落としたパスを右SHアルアラウィに奪われてミドルシュート。わずかにポスト左に外れた。危ない。日本は17分、南野と長友を下げて、FW古橋と左SB中山を投入。布陣も4-4-2に変更する。19分、左SH三苫が仕掛けて、ミドルシュートを放つ。オマーンは24分、アルマンダルとアルアラウィを下げて、右SHジャミール、左SHアブドゥラを投入。アルアグバリをFWに上げた。

 30分、左SB中山がミドルシュート。34分にもFW大迫が左サイドを仕掛け、クロスを右SH伊東が落として、左SB中山がシュート。中山が積極的だ。続く右SH伊東のCKにCB吉田がヘディングシュートするが、GKファイズがキャッチした。そして36分、左SB中山のタイミングのズレたパスに左SH三苫が仕掛け、クロスを入れると、右SH伊東が飛び込んでシュート。ここまでミスの多かった伊東だったが、起死回生、ようやく日本が先制点を挙げた。

 直後の37分、伊東を下げて、右SH浅野を投入。オマーンも39分、OHサラーに代えてアルハルディ、FWアルアグバリに代えてアルガフリを投入。日本は43分、大迫をOH原口に交代した。アディショナルタイム3分。時間をうまく使ってそのままタイムアップ。1-0。日本が勝利し、ホームでの雪辱を果たした。

 1時間早く終わったオーストラリアvs.中国のゲームが引分けたため、勝ち点で日本が上回り、ようやく自動勝ち抜けの2位以内に浮上した。このゲーム、前半は慎重な戦いに終始したが、後半最初の三苫の投入がゲームを変えた。先に終了したオーストラリア戦の報告が入ったか、森保監督の指示があったのか。だが、このゲームもまた1ゴール。攻撃陣の覚醒には程遠い。次は1月末から2月にかけて、ホームで中国とサウジアラビアとの2連戦が待っている。オーストラリアが引分けた中国。そしてサウジにはアウェイで0-1の敗戦を喫している。今度はホームでの2連勝を期待したい。