とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ポタポタポタポタポタポタポタポタポタポタポタポタポタポタポタポタ・・・な日々

 先月半ばあたりからぐっと冷え込み、台所で洗い物の際にお湯を使うようになった。するとそのせいか、混合水栓の水切れが悪くなってきた。これまでもうまく水が止まらない時があったが、止まりやすい位置を探せば何とか止まった。それが次第に水の止まる位置を見つけるのが難しくなってくる。それでも何度かレバーを動かすことで、少し時間はかかるが、何とか水は止まる。

 と、そんなことを先週あたりから繰り返してきたが、今週になってついに水が止まらなくなった。ネットで調べてみると、水栓のなかにカートリッジがあって、それを交換する必要があるらしい。だが、カートリッジを購入するためには水栓の型番を見つける必要があるが、いろいろ見てもわからない。しかもカートリッジ交換の前には水栓の下にあるはずの止水栓を止める必要がある。そこで流し台の中を見ると、排水トラップの奥の板壁がネジで止められていた。鍋などを出して、ドライバーでネジを外し、板を外す。あった、あった。2本の水道管(1本は給湯管)が上に伸び、途中で蛇腹管に繋がっている。だが、止水栓が、ない! いくら探しても見つからない。これは困った。自分で修理することができないぞ。

 10年程も前にやはりこの混合水栓の水漏れが止まらなくなった際、妻はLIXILで電話をして業者に来てもらった。妻に相談すると、今回もそうすべきだと言う。もう20年近く前、たぶんトイレの水漏れが止まらなくなって業者を呼んだ際に、INAXのメンテナンスクラブ「i-MATE」に加入した。その後、制度の変遷があり、INAXLIXILとなり、今は「リクシルオーナーズクラブ」となったが、現在も会員のままになっている。年会費1200円で修理費が2割引きというのは、たぶん割に合わないような気がするが、電話をするとすぐに業者が来てくれるのがいい。しかも電話は24時間対応。今回もそこへ電話することも考えたのだが・・・。

 「家の修繕・改修(その1)」で書いたように、10月から始めた改修工事が今も続いている。ほぼ1ヶ月かかった外壁塗装は終わり、先月下旬にようやく足場が取れ、現在は北側道路際の生垣を伐採して、フェンス工事の真っ最中。たびたび工務店の担当者がやってくる。この後には洗面所の改修も予定していて、洗面台の交換は管工事業者が担当するらしい。工務店の担当者に話もせずに、LIXILへ電話をするのもまずいだろうと、ポタポタが止まらなくなった火曜日の朝に、担当者に電話を入れた。すると9時前にはすぐに来てくれて、流しの下も確認。「直結してますね。すぐに手配します」と言って帰っていった。

 しかしその後も水栓のポタポタは止まらない。「すぐに」といったのに、その日は結局夜まで連絡がない。ポタポタポタポタ・・・鳴り続ける音に夜も眠れない。やはりLIXILへ電話をしようか。そう思いつつ、翌朝すぐに電話を入れると、「昨日の午後、部品の発注をしたので、届き次第修理に伺います」という返事。部品を発注済みなら仕方ない。もう少し待つか。でも結局、その日もその後は連絡がなかった。

 しかしポタポタポタポタポタポタ・・・といつまでも続く音が気になり、その日の夜は水栓に布巾を巻きつけてみた。すると蛇口から出る水が布巾を伝って、その下に置いた洗い桶に静かに入っていく。その夜は久しぶりに静かな夜を過ごすことができた。でも朝になってみると、洗い桶から水がこぼれて、流しの中にあふれ出ている。これは水道代がバカならないのではないか。そこで、垂れ落ちる蛇口の下にやかんを置いてみた。やかんの口が斜めになったところで水を受けると、音もなく水がやかんの中に溜まっていく。これだ。やかんの水が溜まると別のケトルに移し、大きめの鍋に蓄え、そして浴槽に入れる。1時間半ほどでやかんが一杯になるが、浴槽の大きさに比べれば大した量ではない。1日漏れ続けると、いったいどれだけの水道使用量になるのかと思ったが、結局、浴槽は10㎝も埋まらなかった。

 水漏れの音もしなくなり、水道代も大して気にすることはないとわかって、ようやく夜も安心して眠れるようになった。だが、肝心の修理には来てもらえない。その後、毎日のように担当者に電話を入れるのだが、「まだ部品が届かない」と言われる。やはりLIXILへ直接電話をした方が良かったかと思うが、今さら仕方がない。ただ待つのみ。そしてようやく昨日の夕方、担当者から電話が入った。

 「ようやく部品が届きました。明日は業者が午前中別の仕事があるので、午後イチで伺いたいのですが・・・」とのこと。「はい、お願いします」。ようやく、今日の午後には、水栓のポタポタが止まる、はず。ポタポタポタポタポタポタポタポタポタポタポタポタ・・・。実に長い日々だった。今朝もまだ、ポタポタポタポタポタポタポタポタポタポタポタポタポタポタポタポタ・・・は止まらない。