今年4月に、83戸で構成される住宅団地の町内会長になってしまった。正確には住宅管理組合の理事長。集会所を共有しているため管理組合で、町内会も兼ねている。うちの町内会は、3次にわたって分譲された戸建て住宅83戸が8つの班に分けられ、毎年、各班から一人ずつ理事を選出し、その中から理事長を始め、副理事長、書記、会計や庶務等の担当を決める。各班からの役員は基本的に回り番で、班によって戸数が異なるが、うちの班は最小の8戸しかなく、8年ぶりに理事が回ってきた。
過去2回は妻が出席し、書記を務めてきたが、今回は私が出席。年度が始まる前の2月に次年度理事が集まって役職を決めるが、男性は2名で、何となく二人が理事長と副理事長を務めることになってしまった。私は妻の介護を理由に「平日は身動きが取れない」と主張したが、もう一人は平日の仕事と週末には母親が入所する施設へ行く必要を主張。結局、平日の行事は副理事長が代理してもらうことを約束して、私が理事長を引き受けることになった。
その後、前理事長から仕事内容の引継ぎを受けたが、けっこう大変。一番の仕事は、管理組合で所有する集会所の修理を翌年度実施するため、今年度は市役所に対して補助金に係る事業計画の提出を滞りなく実施することだ。4月最初の総会は前理事が中心に運営したが、一人、何でも反対する人がいて、少し紛糾。それでも1時間強で無事、総会は終了。その後、理事会を開き、当面実施すべきことを確認した。
4月早々に実施すべきことは多い。まずは、総会・理事会の議事録を作成し、回覧する。理事会議事録は書記担当が作成するが、40代の若い女性で、パソコン操作にも慣れていたので、比較的楽に処理できた。続いて、市役所への町内会調査(役員の変更や補助金の希望等)の報告と町内会活動等補助金の交付申請、銀行通帳の理事長名義の変更と管理費の自動引き落としに係る銀行手続き、集会所の火災保険の更新手続きなど。
会計担当が70代の単身女性で、クルマの運転ができないというので、最初は私の運転で一緒に銀行に行ったが、その後は彼女が手続き書類を作成し、通帳を預かって私が銀行で手続きをすることにした。火災保険の更新手続きは保険代理店が相手なので、副理事長にも立ち会ってもらい、前年と同じ内容で更新手続きを終えた。副理事長は私より少し年長だと思うが、理事長職を押し付けたという負い目もあるのか、業務については協力的。気さくな人柄で、しっかりコミュニケーションが取れるのは助かる。
しばらくすると、地区社会福祉協議会や交通安全委員会、地区防犯委員会の開催通知もあり、これらはほとんど副理事長に代理出席をお願いした。また毎年、集会所の剪定等の業務を委託している業者から、委託費を値上げしてほしいという要望があり、環境担当に調整を依頼。結局、業者要望を受ける内容で次回理事会に諮ることにした。また、その業者が毎年、町内希望者宅の一斉消毒を実施しているが、その日程調整と希望者の取りまとめを、回覧文書の作成は書記さんに依頼しつつ、環境担当と調整して実施した。
また、住民から犬の糞の放置について通報があり、市役所へ連絡して、注意喚起看板の設置などをお願いする。さらに5月末には、全市を挙げてのクリーン大作戦があり、これも環境担当がゴミ袋の調達など市役所との調整はすべてやってくれた。そしてクリーン大作戦終了後に、2回目の理事会を開く。
理事会では、これまでの活動状況を報告するとともに、日本赤十字社からの募金の依頼への対応を協議。各班とも理事宅まで持参してもらう方法で実施することにした。また、市役所から敬老会開催に対する全額補助の案内があり、実施について協議。「実施しない」方向で提案したが、「各住民の意見を聞くべき」との意見があり、副理事長が過去の実施時の役員や参加者などの意見を聞くことにした。集会所の剪定等業務の値上げについては理事会で了承後、業者と覚書を締結した。ちなみに文書は私が作成し、契約は環境担当が実施した。その後、理事会の議事録を書記が作成。私が確認・署名後、庶務担当がコピーして回覧をした。わずか2ヶ月のことだけど、けっこう大変な2ヶ月だった。