とんま天狗は雲の上

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AFC女子アジア杯準々決勝 日本vs.タイ

 グループリーグ首位で抜けた日本の準々決勝の相手はグループBを3位抜けのタイ。勝って当然の試合だが、このゲームから新型コロナ陽性で欠場していた岩渕が先発した。布陣は4-2-3-1。岩渕はトップ下に入り、ワントップには田中美南。SHには右に長谷川、左に宮澤。ボランチは隅田と長野。DFは左SBに宮川が入り、他はいつものメンバー。右SB清水、CBに熊谷と南。GKは山下。田中美南にとっては、母親の母国であるタイと戦うことには感慨があったのではないか。

 対するタイの布陣は4-4-2。ペングンガムとニルドの2トップに、右SHワエンゴエン、左SHインタミー。ボランチはマクリスとブートドゥァン。DFは右SBウットチャイ、左SBサエンクーン。CBはフィラワンとソーンサイ。GKはブーンシンが守る。残念ながら複数の選手が新型コロナ陽性となり、ベンチには控え選手が3人しかいない。

 開始1分、OH岩渕がスルーパス。2分には左SH宮澤のスルーパスにOH岩渕が走り込み、落としをCH長野がシュート。4分には右SH長谷川が仕掛ける。序盤から日本が圧倒的に攻めていく。7分には右SB清水のクロスにOH岩渕がボレーシュートを放ったが、ゴール右に外した。攻め続けた日本だが、残念ながらCF田中美南がDFと交錯して足首を痛めた様子。9分にCF菅澤と交代を余儀なくされた。

 14分には右SH長谷川の仕掛けからクロスに走り込んだCH隅田がCHブートドゥァンに倒され、PKを得た。しかし岩渕のPKはGKブーンシンがナイスセーブ。続くCH隅田のCKから右SH長谷川がミドルシュートを放つが、枠は捉えられない。20分、右SB清水の縦パスに走り込んだCF菅澤がGKのニアを狙うシュート。だがGKブーンシンがセーブする。25分にはOH岩渕のスルーパスに左SH宮澤が走り込み、クロスに右SH長谷川がアウトサイドでシュート。しかしこれもGKブーンシンがナイスセーブする。

 なかなかゴールにならない日本だったが、ようやく27分、CH長野の縦パスをCH隅田が左に展開。左SH宮澤のクロスにCF菅澤がシュート。先制点を挙げた。マイナビ仙台レディース3人でチャンスを作った。タイの初シュートは30分、こぼれ球をFWペングルガムがミドルシュートを放つが、枠は捉えられない。37分にはセットプレーで前に残ったCB熊谷のクロスにCB南がヘディングシュート。だがこれはDFと競り合って、外した。そして45+2分、タイの縦パスをCB熊谷がカットすると、右SB清水と右SH長谷川でパス交換の末、OH岩渕の落としから長谷川がスルーパス。岩渕が走り込み、クロスに左SH宮澤がシュート。前半のうちに追加点を挙げた。2-0。

 日本は後半最初、長谷川と岩渕を下げて、FW植木、右SH猶本を投入。FWを二人トップに並べる4-4-2の布陣にする。そして3分、CB熊谷のフィードを受けた左SH宮澤がクロスを入れると、FW菅澤が落として、CH隅田がシュート。後半早々に日本が3点目を挙げた。10分にはFW菅澤のスルーパスにSH宮澤が走り込み、クロスに右SB清水がシュート。13分にはCH長野を下げて、林を投入する。17分、FW菅澤のスルーパスに右SB清水が走り込み、クロスに左SH宮澤がボレーシュート。そして20分、PA右サイドでFW菅澤がボールを持ったところをCBフィラワンが倒してしまう。PKの判定。これをFW菅澤が落ち着いて決めて、日本が4点目を挙げた。

 24分には左SH宮澤を下げて、宝田を投入。そして31分、FW植木が仕掛けると、CBフィラワンをかわしてシュート。これが決まり、5点目。さらに35分、FW菅澤の見事なミドルシュートが決まり、5点目を挙げた。菅澤はこれでハットトリック達成。さらに38分には右SH猶本のスルーパスに右SB清水が走り込み、クロスにFW植木とGKが競ったこぼれ球をFW菅澤がヘディングで押し込む。菅澤4点目。そして日本が7点目を挙げた。結局、最後まで日本が押し切って、7-0。圧勝で日本が準決勝進出。そしてW杯出場を決めた。

 冒頭に書いたように当然の結果だが、それでも気持ちよく準決勝に進出できたのはよかった。準決勝の相手は中国。一方、もう一つの山ではオーストラリアが韓国に不覚を喫して0-1で敗戦。準決勝の相手はグループリーグでオーストラリアに大敗したフィリピンなので、韓国が決勝に上がってくるだろう。中国を下して決勝に進出し、今度こそ韓国に勝利して、アジア杯4連覇を達成しよう。