とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

町内会長日記(その5)

 「町内会長日記(その4)」から続く。

 12月の理事会の議事録と共に、集会所修繕工事の説明・意見交換会の案内をした。当日、どれだけの住民が出席するかわからなかったが、とりあえず資料を20部用意した。会議次第とこれまでの経緯をまとめたもの、そして既回覧資料に対する意見・質問と回答など。どきどきしながら当日を迎える。

 結局、一般住民は5名が出席。理事の出席は、理事長・副理事長と書記以外は任意としたが、8名中7名が出席してくれた。最初に、これまでの経緯と質問に対する回答などを説明し、その後、質疑応答。見積内容などの質問があったが、淡々と説明をする。続いて、意見交換。総会の際に「給水管などの修繕に留まらず、外壁塗装なども実施すべきではないか」という意見を述べた人が一番のうるさ型だが、今回の修繕計画には賛成意見を述べた後、今後の長期修繕計画を検討するよう提案をされた。また、「いっそ、集会所は除却したらどうか」という意見もあったが、一方で「集会所がなければ、総会時など、他の施設を有料で借りる必要がある」「災害時などを考えると集会所は必要だ」などの意見もあった。

 今回の説明・意見交換会は、理事会としての「意見を表明する場」ではなく、さまざまな「意見を聞く場」と捉え、私としてはひたすら意見を聞くだけにしていた。どんな意見に対してもなるべく相槌を打ち、けっして反対はしない。話の内容は次第に、今回の修繕ではなく、今後の集会所の管理方針に移っていく。次に外壁塗装が必要になるのは概ね20年後。その時には今回の参加者の多くは生きていないかもしれない。当面は適切に管理・活用していくこととして、将来の方針は「若い世代の意思に任せたい」という趣旨のことを話して、意見交換会を終えた。

 意見交換会終了後は、理事のみんなで集会所の掃除をする。12月半ばにご主人が亡くなられた家があったそうで、当該班理事が弔問金を立て替えて、お渡ししたとのこと。「無事終わってよかったね」「うるさい人と思っていたが、意外に理路整然としていた」などと雑談をかわしながら掃除を終える。その後、書記担当に議事録をまとめていただき、チェックをして年内の仕事は終わった。

 年明けとともに、市広報を配布。併せて、造園業者による各住宅の庭木の消毒を斡旋し、希望者を取りまとめて、環境担当に報告。月末には各戸消毒が行われた。

 また、1月末に長く空き家だった住宅が改修され、新しい入居者が入った。わが家の斜め向かいの住宅なので、引っ越し終了後、あいさつに来られる。赤ちゃんを抱いた若い夫婦だ。後日、副理事長と当該班理事が管理組合の説明などに伺う旨、伝えたが、その後、副理事長に連絡をしたら、ちょうど別居していた母親が亡くなり、葬儀を終えたばかりなので、少し時間が欲しいと言う。仕方なく、管理組合規約など関係書類を揃え、当該班理事と共に訪問し、説明する。後日、管理組合の入会届などが提出された。

 2月の理事会は、新規入居者や弔問金の件、それから新年度に向けた市役所からの各種照会などを報告し、集会所修繕の方針を話し合う。申請した修繕計画(給水管、屋根瓦、外壁塗装)のとおり、来年度予算に計上することで決定。また、自主防災会から賞味期限の間近い防災備蓄品(ビスケット)について、今年度中に各戸へ配布してほしい旨の依頼があり、対応を協議。これは3月半ば以降、総会の案内と資料を配布する際に、同時に配布したい旨、自主防災会に伝えることになった。

 さらに、来年度通常総会について検討。日時を決定するとともに、新規議案として「集会所修繕事業」の他、「防災備蓄品の購入」、さらに新規事業として「集会所の活用に向けたルールの検討」について事業計画に追加することになった。ただし、正式な議案については、今回の検討を踏まえ、私が原案を作成し、次回理事会で決定することになる。その他、決算に向けた準備も会計担当に依頼した。

 また、各班で回り番となっている来年度理事にも集まってもらい、役職を決めてもらった。来年度の理事は我々よりも若い人が多そうだ。次回理事会には、新理事長及び副理事長候補者にも参加してもらい、議案について決定する。我々の任期も残り2ヶ月を切った。あと少し。このまま無事に総会を迎えたい。