とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

国際親善試合(女子) スペインvs.日本

 先に実施されたイングランドとの親善試合は、録画予約していたにも関わらず、録画ができていなかった。岩渕や長谷川などの海外組も先発したが、0-4で大敗。内容的に完敗だったようだ。第2戦はホームのスペインが相手。スペインとは来年のW杯で同じグループに入り、第3戦での戦いが決まっている。また、先のU-20ワールドカップでも決勝で敗れた相手だ。

 スペインの布陣は4-2-3-1。レドンドをトップに、右SHカルドナ、左SHデル・カスティーリョ。トップ下はオロス。ソルシサとアベリェイラでダブルボランチを組む。DFは右SBシェイラ・ガルシア、左SBカルモナ。CBはガルベスとアンドレス。GKはロドリゲス。一方、日本はイングランド戦に続いて3-4-3。田中美南をワントップに、右FW藤野と左FW長谷川唯がシャドーに入る。ボランチは林と猶本。WBは右に清水、左に遠藤。CBは右から三宅、熊谷、南。GKは山下。

 3分、下がった位置から左FW長谷川が大きく右サイドに縦パスを入れると、右WB清水が走り込み、戻しを右FW藤野がシュート。こぼれ球にCF田中が詰めるが、最後はDFにクリアされる。6分には左FWはせがわのフィードに左WB遠藤が走り込み、ミドルシュートを放ったが、GKロドリゲスがセーブした。

 序盤、日本が積極的に攻めていったが、9分、スペインが中盤からCHソルノサがロングシュート。GK山下が高い位置に飛んだシュートを何とかはね返したが、こぼれ球にCFレドンドが詰めてシュート。スペインが先制点を挙げた。後ろに流せばよかった。この後、日本はシャドーとボランチの左右を入れ替えた。17分、CF田中のミドルシュート。19分にはCH猶本からの斜めのパスにCF田中が抜け出し、GKと一対一になるが、シュートはGKロドリゲスがナイスセーブ。こぼれ球をもう一度シュートするが、これも弾かれた。

 23分、スペインがまたも中盤、CHアベリェイラからのロングシュート。今度はGK山下がキャッチしたが、しっかり枠に飛ぶからすごい。日本も24分、左WB遠藤の縦パスに左FW長谷川が抜け出し、右へのサイドチェンジから右WB清水がクロス。CF田中が走り込んだが、わずかに届かない。28分には右FW藤野のスルーパスにCF田中が抜けかけたが、CBガルベスに倒された。PKは取らない。

 スペインは30分にも左SBカルモナがロングシュート。GK山下が何とかナイスセーブで弾き出す。33分、左WB遠藤のFKにCB南がヘディングシュートもGKロドリゲスがナイスセーブ。34分、CH猶本のロングシュートは枠を捉えられない。スペインは42分、右SHカルドナがポストに入って右に流すと、CHソルノサのクロスにCFレドンドがヘディングシュート。フリーだったが、枠を外してくれて助かった。前半はこのままスペイン1点リードで折り返す。

 後半最初、日本は田中と三宅を下げて、CF植木と右CB乗松を投入。シャドーとボランチは再び左右を当初の布陣に戻した。スペインも右SBをシェイラ・ガルシアからエルナンデスに交代した。後半、日本が積極的に攻めていくが、なかなかシュートまでいけない。9分、CH猶本の縦パスにCF植木とDFが競って、こぼれ球を左FW長谷川が拾ってシュート。だがバーの上に外した。13分、スペインはカルドナを下げて、CFにU-20でも活躍したパラリェエロを投入。レドンドを右SHに回す。日本も16分、遠藤と猶本を下げて、左WBに杉田、ボランチに長野を投入した。

 17分、CF植木が右サイドからPA内にドリブルで抜け出しかけるが、左SBカルモナのショルダータックルに倒される。PKは取ってもらえない。26分、アベリェイラとレドンドを下げて、CHベニテス、右SHナヒカリ・ガルシアを投入。日本も28分、左FW長谷川を宮澤に交代した。日本は右FW藤野が再三ドリブルで仕掛け、スペインのファールを誘う。31分には右FW藤野がFKをゴール前に入れ、CB乗松とCF植木が走り込んだが、届かない。スペインも32分、CHソルノサのCKにCBガルベスがヘディングシュート。これはポスト左に外れた。

 39分、左WB杉田の縦パスに左FW宮澤が走り込み、クロスにCH長野がシュート。だが大きくふかしてしまう。42分には左FW宮澤のクロスをDFがクリア。これを右FW藤野が拾い、縦パスに右WB清水が走り込み、クロス。左WB杉田が合わせたが、シュートはCBガルベスにブロックされた。残念。結局、後半は攻め続けた日本だったが、最後までゴールならず。0-1。イングランド戦に続き、海外遠征は2連敗、無得点で終わった。

 チャンスは作ったが、決めきれない。身長164cmの田中と植木では海外のDFに身体負けしてしまう。PA内で倒されても、PKを取ってもらえない。一方、ミドルシュートもスペインは3本、しっかり枠を捉え、そのうちの1本から先制点を挙げたのに対して、日本は枠に入らなかった。守りは3バックにしてそこそこ守っているが、決定力不足は深刻だ。W杯までまだ8ヶ月ある。救世主が突然現れるとも思えないので、練習するしかないが、このままではベスト8はともかくベスト4まで上がるだけの実力はまだないように感じた。がんばれ、なでしこ。