とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

U-22代表強化試合 日本vs.ドイツ

 日本代表に続いて、オリンピック世代は欧州遠征。W杯で勝利したドイツと対戦した。もっともこのチームには久保がいない。松木も齊藤光毅もいない。日本代表に選考されたバンクーナガンデも半田もいない。もっともこの二人は今回の遠征メンバーに選考されなかったから代表の方で選考されたのかもしれないが。日本の布陣は4-4-2。レイソルの細谷と今季ストラスブールに移籍した鈴木唯人の2トップに、右SHはサンガの山田楓喜、左SHに明治大の佐藤恵允。サンガでキャプテンを務める川崎颯太とガンバの山本理仁のダブルボランチ。DFは右SBにデュッセルドルフの内野、左SBは加藤聖(V・ファーレン)。木村誠二(FC東京)とセレッソの西尾で組み、GKはレッズの鈴木彩艶。ちなみに細谷、鈴木唯人、西尾、鈴木彩艶らはJリーグでも先発出場しているが、初めて聞く名前も多い。

 一方、ドイツの布陣は4-3-3。ヌガンカムをトップに、WGは右にアリドゥ、左にクナウフ。中盤はカイテルをアンカーに、右IHクラウス、左IHフセインバシッチ。右SBにフィッシャー、左SBカッターバッハ。ゼセックとバイヤーのCBにGKはアトゥボル。ちなみに一人も知らない。でもW杯で日本に敗れただけに、雪辱を果たそうという気持ちはあるだろう。思った以上に客席が満席で驚いた。

 キックオフ直後、日本が果敢に前からプレスをかけていったが、すぐにドイツ・ペースになる。9分、左IHフセインバシッチがドリブルで上がると、縦パスをCFヌガンカムが反転シュート。GK鈴木彩艶がナイスセーブではね返したところに右WGアリドュ。しかしこのシュートをGK鈴木彩艶がファインセーブ。はね返りをもう一度アリドゥがシュートしたが、今度は枠に飛ばなかった。10分には右SBフィッシャーがクロス性のミドルシュート。これもGK鈴木彩艶がキャッチする。

 ドイツの選手は誰も身体能力が高い。19分にはCFヌガンカムがゴリゴリとゴール前に迫っていく。日本は25分、FW鈴木唯人がドリブルで運び、切り返しから左SH佐藤にスイッチしてシュート。だがDFがブロック。28分にはCH山本のパスからFW鈴木唯人が仕掛け、こぼれ球をCH山本がミドルシュート。しかしGKアトゥボルにナイスセーブされた。

 その後も日本はなかなか攻めていけない。31分には左SBカッターバッハのクロスから右IHクラウスがシュート。右SB内野がブロックした。そして40分、CBバイヤーの縦パスを受けた左WGクナウフが中へカットイン。CFヌガンカムの落としをDFがクリアしようとするが、再びヌガンカムがキープ。そこに右SB内野の足がかかる。PK。これをヌガンカムが着実に決めて、ドイツが先制点を挙げた。

 しかし直後の43分、日本も右SH山田がカットインからミドルシュート。GKアドゥボルが弾いて得たCKを鈴木唯人が蹴ると、CB西尾がニアでフリック。ファーに飛んだボールを左SH佐藤がヘディングスート。日本が同点に追い付いた。ドイツに押される時間が多かったが、失点直後、前半のうちに同点に追い付くことができてよかった。

 ドイツは後半の頭、右SBフィッシャーをアスタに交代する。すると後半1分、日本のキックオフからいったん下げたパスをCB西尾が大きく左サイドにフィード。入ったばかりの右SBアスタのトラップが乱れたところを左SH佐藤が奪い、クロスにFW細谷がシュート。日本が勝ち越した。しかしすぐに4分、ドイツのゲームメーカーCHカイテルの縦パスをCFヌガンカムがフリックすると、右SBアスタが抜け出し、クロスに左IHフセインバシッチがシュート。ドイツがすぐに同点に追い付いた。

 5分、FW細谷がミドルシュートを放つと、ドイツも6分、CFヌガンカムがシュート。さらに9分には、右SBアスタのクロスにCFヌガンカムがCB西尾をかわしてシュート。GK鈴木彩艶がナイスセーブ。再び次第にドイツ・ペースになっていく。すると14分、日本は山田と川崎を下げて、右SH松村、CH藤田を」投入する。17分、右SBアスタのクロスに左IHフセインバシッチがシュート。右SB内野とGK鈴木彩艶が何とか粘ってブロックする。

 以降はドイツが優勢。27分、アリドゥとヌガンカムに代えて、右SHレベリング、CFマローンを投入。すると28分、右IHクラウスのスルーパスに右SBアスタが走り込み、クロスに左IHフセインバシッチがシュート。32分には日本が4人交代。細谷、佐藤、山本、加藤に開けて、FW西川、左SH木村、CH田中聡、左SB今野を投入する。一方、ドイツもクナウフとカイテルを下げて、左WGヴァイスハウプト、CHマルテルを投入。34分、CFマローンのフリックから左SHヴァイスハウプトがシュート。35分には右SHレベリングがシュートを放つ。さらに40分には右SBアスタのクロスから左SHヴァイスハウプトがヘディングシュート。だがポスト右に外す。

 その後は41分にも選手交代。日本は内野と鈴木唯人に代えて、右SB中村拓海、左SHに平岡大陽が入り、木村がFWに上がる。ドイツもカッターバッハとフセインバシッチに代えて、左SBネッツ、左SHオスターヘッジ。しかしその後、スコアは動かなかった。2-2。欧州遠征初戦のドイツ戦はドローで終わった。

 ドイツは身体も強く、技術も高かった。日本も当初戸惑った感じもあったが、次第に慣れ、2点を奪ったが、後半は5分以降シュートなし。松木や久保がいればまた結果は変わったのではないかと思うが、それはドイツも同じこと。まずは経験を詰めてよかった。そしてある程度やれるという自信もついたのではないか。次はベルギー戦。今度は日本が前回W杯の雪辱を果たす番だ。観るかどうかは微妙だけどね。