とんま天狗は雲の上

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カフェインレスな生活が不眠を救う。

 3年前、妻が入院をしていた際は、夜9時になると看護師が睡眠導入剤を配って、みんな争うようにもらっては眠りに就いていたという。退院後も、退院時にもらった薬を飲んでいたが、その後に通院した神経外科で、睡眠導入剤は止めるように言われ、しかしそうするとなかなか眠れず苦労していた。

 半年ほど前に、コストコルイボスティーを買って、飲み始めた。それまでお茶は、朝1杯のカフェオーレに始まり、紅茶や緑茶、ウーロン茶など、その時々で様々なものを飲んできた。それを、朝のカフェオーレは変わらないが、それ以外はすべてルイボスティーしか飲まないことにした。すると意外に夜、すんなり眠れるようになってきた。初めはその理由がわからなかったが、ルイボスティーはカフェインレス。その効果はかなり絶大だ。

 不眠症に悩む人も多い。カフェインが眠りを妨げるということは多くの人が知る事実だが、カフェインを止めると眠れるようになるということはあまり大きい声で語られない。不眠症患者にカフェインを止めたらどうか、ということもあまり言われないのではないか。少なくとも、妻に対して、そんな助言をする人はいなかったし、病院では食事の度にお茶が出され、そして夜になると、睡眠導入剤が配られた。

 今の世の中、お茶やコーヒーの産業規模は大きい。不眠に悩む人に「お茶は眠りを阻害するので、止めたほうがいい。飲むならノンカフェインにしたほうがいい」と助言するのは、お茶関係の業界からの圧力があるのだろうか。適度な喫茶は、疲労回復やパフォーマンスを高めるということは言われる。過剰摂取の害も言われることがあるが、疲労回復もパフォーマンス向上も必要のない人、例えば私のような高齢者や入院患者などは、効果よりも被害のほうが大きいのではないか。

 世の中、コーヒーやドリンク類のCMが溢れている。ついつい飲んでみたくなる。高齢者には極力、水分を摂取するように言われ、昔からの習慣でついついお茶を入れては飲んでしまう。でも、妻の様子を見ると、カフェイン摂取に何の益もない。ノンカフェインのルイボスティーを飲んでいれば、水分摂取もできるし、夜眠れなくなることもない。カフェインレスな生活が不眠を救う。もちろん不眠の原因はそれだけではないが、まずはノンカフェイン生活をしてみたらどうか。ちなみに娘にそう伝えたが、お茶を飲み習慣は変えず、「夜、眠れない」と訴える。たまには親の言うことも聞いたらどうか。