とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

キリンチャレンジカップ2023 日本vs.チュニジア

 日本は金曜日のゲームでカナダに勝利して、これで5連勝。しかもすべて4点以上を奪い、合計で22ゴールを挙げている。一方、チュニジアは韓国戦を0-4で落とした。W杯前の6月に0-3で負けたが、CB吉田のミスが重なった敗戦。それ以上に得点が奪えなかった。チュニジアの堅守を相手にこれまでのような大量点を奪えるか。カナダ戦ではベンチに控えた久保の活躍を楽しみにした。

 日本の布陣は4-2-3-1。古橋をトップに、久保はトップ下。伊東が右SHに入り、左SHには旗手。ボランチは守田と遠藤。DFは右SB菅原、左SN中山。冨安と板倉のCBにGKは鈴木彩艶。DF陣はベストメンバーだ。対するチュニジアの布陣は3-4-3。ガンバで活躍するジェバリがワントップに入り、右WGベンロムダン、左WBにアシェリ。スキリとライドゥニのダブルボランチに、WBは右にドレーガー、左にアブディ。CBは右からメリアー、タルビ、ハッダディ。GKはハセン。平均身長は185㎝近くとみんな背が高い。

 しかし日本が序盤から高い位置からのプレスでボールを奪い、パスをつないで攻めていく。一方、チュニジアは5バックになってもっぱら守る形。10分、CH遠藤がミドルシュートを放つと、12分にはCF古橋が倒されて得たFKをOH久保が直接狙う。だが、攻めるもチュニジアの守備が堅く、なかなか決定機までは至らない。と、23分、右SB菅原の縦パスを受けた右SH伊東が中へパス。OH久保がDFに身体をぶつけられるも倒れず、左に流して左SH旗手がシュート。枠は外したが、久保の強さに驚いた。

 さらに25分にはCF古橋がポストになってキープから落としを左SH旗手が右サイド深くへ絶妙のサイドチェンジ。右SH伊東が走り込み、落としを右SB菅原がシュート。DFがブロックしたが、旗手のパス、そして菅原の上りがすばらしい。33分にはCH遠藤のパスをCF古橋が落とし、遠藤のスルーパスに右SH伊東が抜け出す。GKハセンが飛び出すと、左に落とす。CF古橋にはやや合わず、DFにクリアされたが、遠藤からの連携もすばらしい。

 さらに37分、CH守田がすばらしいプレスでボールを奪い、縦パスを左SH旗手がフリック。OH久保が走り込むと、クロスをCH遠藤がシュート。しかしこれもDFがブロック。ここまで日本が一方的に攻め込むが、ゴールだけが足りない。大丈夫かなと思った43分、CH遠藤からのパスをCH守田が縦に入れると、OH久保が中へパス。左SH旗手は右サイドを上がった右SH伊東にパスを送るが、DFに当たってちょうどいいCF古橋へのスルーパス。これを古橋が落ち着いて決めて、ついに日本が先制点を挙げた。1-0。日本が1点リードして前半を折り返した。

 ゴールを奪った古橋は前半でお役御免。後半はCF上田綺世に交代した。一方、チュニジアもドレーガーを下げて、右WBにヴァレリー。後半も攻める日本。4分、CH守田がミドルシュート。6分にはOH久保のスルーパスにCF上田が抜け出すが、DFがクリア。7分、左SH旗手がミドルシュート。10分、ようやくチュニジアがFKのチャンスを得るが、左WBアブディの放り込んだボールに対し、GK鈴木の守備範囲が広い。飛び出してクリアする。そして17分、CH守田の落としを左SB中山がつないで、OH久保がスルーパス。CF上田が走り込み、クロスを右WB菅原がミドルシュート。わずかにポスト左に外れたが、左サイドの連携から右WB菅原の上りがすばらしい。

 18分、ここで日本は旗手と中山を下げて、左SH浅野、左SBに町田と投入する。チュニジアも3人の選手交代。ジェバリ、アシェリ、ハッダディを下げて、CFジュイーニ、左SHムサクニ、CHラフィアを投入。布陣を4-2-3-1に変更し、スキリがトップ下に上がる。だが、日本の攻勢は変わらない。23分、左SH浅野のパスからOH久保がミドルシュート。そして24分、左SB町田から左SH浅野と繋いで、OH久保が左サイドを仕掛けると、クロスに右SH伊東がシュート。日本が追加点を挙げた。

 そして27分、日本は二人の選手交代。伊東と板倉を下げて、トップ下に南野。CBに谷口を投入。久保は右SHにポジションを移す。28分、左SH浅野の縦パスにOH南野が走り込み、クロスにCF上田がシュート。ポストを叩く。30分、チュニジアは右SHベンロムダンに代えてルタイエフを投入する。日本は37分、久保を下げて、右SBに橋岡。菅原は1枚上げて、右SH。39分、CF上田の落としからOH南野がシュート。DFブロックのこぼれ球を右SH菅原がシュート。43分、チュニジアはCHライドゥニを下げて、スリティ。

 しかし最後まで攻撃の手を緩めない日本は45分、CH守田からの斜めのパスをCH遠藤が左に展開。左SH浅野のクロスはDFにはね返されたが、今度は左SB町田がクロス。さらにこぼれ球をCH遠藤が拾い、右SH菅原から右に流して、OH南野がシュート。わずかにポスト右に外した。45+1分には左SH浅野がミドルシュートチュニジアはようやく45+4分、CHラフィアのクロスにCFジュイーニがヘディングシュート。しかし左ポストに当たってはね返された。ここでタイムアップ。圧倒的に日本が攻め続け、結局2-0。日本が快勝した。

 冨安と板倉の守備は完璧。中山と菅原のSBも完璧に仕事をこなしたが、町田も左SBで十分仕事ができる。前半は旗手と中山が連携を模索していた感があったが、CH守田が絡むことで次第に連携が進み、後半には再三、左サイドからチャンスを作っていった。古橋のDFラインとの駆け引きも見事だが、後半はCF上田が彼らしいプレーを披露。そして何と言っても、OH久保。右SH伊東との連携もよく、ゲームを通じて躍動。移動の疲れがあってカナダ戦はベンチに控えたみたいだが、やっぱり絶好調だ。

 さて、これで代表は来月からW杯2次予選に入る。ミャンマー、シリア、北朝鮮と政治的には色々と問題の多い国との対戦で、多少不安だが、どういうメンバーで戦っていくのだろう。そうそう海外組を招集するわけにもいくまい。国内組の奮起が期待される。さてどういう結果になるか。怪我なくゲームが消化できると良い。