とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ノーリッチ対サウサンプトン。吉田のナイス守備は見れたものの、どうしようもないゲームだった。

 マンCに勝利してからニューカッスル、クイーンズパックと連敗を続けるサウサンプトン。年明け後絶好調のニューカッスルはともかくとして、最下位のクイーンズパークに敗れたのは痛い。一旦は降格圏内から脱しつつあった勝ち点差も、また18位との勝ち点差3と迫ってきた。今節の相手は前節、マンU香川にハットトリックを献上したノーリッチ。そのゲームを見た限りでは、守備力はあるが攻撃はからっきしという印象。引分けを重ねて13位というポジションにいるが、サウサンプトンにとっては十分勝てる相手と思った。だが、サウサンプトンの攻撃対ノーリッチの守備。また逆にノーリッチの攻撃対サウサンプトンの守備。どちらも長所と長所、短所と短所が噛み合って、如何ともしがたいイライラするゲームとなった。いや、ポアポアと半分眠りかけていたが。
 8分、左SHララーナの落としに吉田がシュートを放つ。もちろん枠を大きく外したが、なんと吉田が右SBで先発。ノーリッチの貧弱な守備力に対してしっかり守り、攻撃はSBが片肺でも大丈夫という算段か。19分にはガストン・ラミレスの縦パスからランバートの落としをララーナがシュート。GKバンのナイスセーブに止められた。23分には吉田のクロスがわずかにララーナに届かない。
 圧倒的に攻めるサウサンプトンだが、どうしてもゴールが決まらない。28分にはランバートのスルーパスにG.ラミレスが抜け出し、ループシュートを放つが、GKバンがセーブ。逆に29分、右SHスノッドグラスのFKがGKボルツの逆を突いてあわやゴール。何とか弾き出す。
 サウサンプトンは左SB17歳のショーが絶好調。34分、36分と高い位置からドリブルでDFを抜いてゴールに迫る。ノーリッチは35分、左SHピルキントンが負傷でフーラハンに交代。アディショナルタイム、スノッドグラスのFKをCBターナーが落とすが、FWカマラがわずかに届かない。両チーム、ミスが多く、わずかのところで決定的なチャンスを逃し、前半はスコアレスで終わる。
 後半に入っても煮え切らない展開は変わらない。5分、サウサンプトンロドリゲスのクロスがフリーのG.ラミレスに渡らず、DFのクリアをララーナがシュート。枠を外す。ノーリッチも7分、カマラのクロスにFWホルトが届かず、スノッドグラスのシュートも枠の外。お互い免機の連続。
 11分、後方からのフィードをカマラがヘッドで前につなぎ、スノッドグラスがクロスを入れる。ホルトの前で吉田がナイスカバー。14分、CHコークの縦パスをG.ラミレスがヘッドでつなぎ、ロドリゲスがシュート。GKバンがファインセーブ。はね返りをランバートがシュート。またも枠を外す。
 霙混じりの雨が降る中、お互いミスは多いものの前へ向かう気持ちは熱いものがある。身体と身体、気持ちと気持ちをぶつけ合ってまさに熱闘。30分、フーラハンのスルーパスにスノッドグラスが抜け出して、GKボルツもかわす。だが、吉田が戻ってクリア。吉田が守備で2点は防いだ。サウサンプトンは44分、ランバートのクロスをウォードブラウズが落とし、ロドリゲスがシュート。だがさすがに疲労困憊。シュートは力なくGKバンが正面でキャッチした。
 このままゲームセットかと思った後半アディショナルタイム。左SBガリードからのフィードをPA内でホルトとショーが追いかけると、足が引っ掛かりホルトが倒れる。やや間があってPKの判定。サウサンプトンの選手が猛烈に抗議するが覆らず、ノーリッチにPKが与えられる。だが、ホルトのシュートをGKボルツがスーパーセーブ。読みがバッチリと当たった。雪混じりの熱戦もここでようやく終止符。結局スコアレスドローで終わった。
 プレミアリーグも残り9ゲーム。降格争いのゲームはこれからもこんな熱い戦いが続くのだろう。そんな中でも吉田は大いに貢献し存在感を示した。これからもいいパフォーマンスを見せて、貴重な経験を積み重ねてほしい。もっともゲームとしてはあまり面白いことはない。これからも観るかどうかは対戦相手次第だな。