とんま天狗は雲の上

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UEFAチャンピオンズリーグ準決勝 ライプツィヒvs.パリ・サンジェルマン

 準々決勝でマンCがリヨンに敗退した。思わぬ結果。これはフランスのもう一チーム、パリSGのゲームも観ておかなくては。相手はブンデスリーガ3位のライプツィヒ。ヴェルナーが移籍したとは言え、一発勝負となった今季のCL。リヨンのような番狂わせがあるかもしれない。リーグアンがコロナ禍で早々にリーグ中止を決め、その後はパリSGのゲームを観ていない。その後、国内カップ戦も優勝して、国内三冠を獲得したが、もちろん狙うは初のCL優勝だ。

 ライプツィヒの布陣は4-1-4-1。ポウルセンをトップに、中盤は右から右SHライマー、右IHザビッツァー、左IHオルモ、左SHエンクンク。カンプルがアンカーに入る。DFは右SBムキエレ、左SBアンヘリーノ。CBにはウパメカノとクロスターマンが並び、GKはグラーチが守る。対するパリSGは4-3-3。エムベパをトップに、右WGディマリア、左WGネイマール。ただし、エムバペとネイマールはよくポジションチェンジをする。中盤はマルキーニョスをアンカーに、左IHパレデス、右IHエレーラ。DFは右から右SBケーラー、右CBチアゴ・シウバ、左CBキムベンペ、左SBベルナト。GKにはケガのナバスに代わって、セルヒオ・リコが入った。

 序盤、ライプツィヒが積極的に攻めていく。3分には左IHオルモの縦パスから左SHエンクンクがシュート。しかし序盤の攻勢を見極めると、次第にゲームはパリSGのペースとなっていく。6分、CFエムバペのスルーパスに左WGネイマールが抜け出してシュート。右ポストを叩く。7分にはGKグラーチのキックを左WGネイマールがカットして、CFエムバペがネットを揺らすが、ネイマールのハンドが取られた。そして13分、左WGネイマールの仕掛けを右SHライマーが止めて得たFKを右WGディマリアが蹴ると、CHマルキーニョスがヘディングシュート。パリSGが早々に先制点を挙げた。

 これで余裕を得たパリSG。17分にはCHカンプルのミスからCFエムバペがボールを奪い、右IHエレーラのスルーパスにCFエムバペが走り込んでシュート。GKグラーチがナイスセーブを見せる。ライプツィヒも23分、左IHオルモの仕掛けをCBキムペンベが止めて得たFKを右IHザビッツァーが直接狙うが、壁にはね返された。25分には左IHオルモの縦パスに走り込んだ右SHライマーのクロスにCFポウルセンがシュート。だがサイドネットにかかる。

 35分、右サイド遠目からのFKをネイマールが直接狙って右ゴールポストを直撃。これは凄かった。ライプツィヒはオルモをFWに上げる4-4-2の布陣に変更する。その後はしばらくライプツィヒが攻勢に出た。だが42分、GKグラーチからCHザビッツァーへのパスがズレたところを左IHパレデスに拾われ、縦パスを左WGネイマールが落として、右WGディマリアがシュート。パリSGが2点目を挙げた。ライプツィヒ、痛恨の失点だ。パリSGは44分にも右IHエレーラからの縦パスからカウンター。右WGディマリアが右につないで、CFエムバペのクロスに左WGネイマールがシュート。これはポスト右に外したが、前半はパリSGが2-0とリードして折り返した。

 後半最初からライプツィヒは二人選手交代。左FWにエンクンクに代えてフォルスベリ、右FWにオルモに代えてシック。布陣も3-4-3に変更する。CBはウパメカノを中央に、右CBムキエレ、左CBにクロスターマン。ザビッツァーをボランチに下げる。7分には左FWフォルスベリがドリブルからミドルシュートを放つ。しかし11分、左SBベルナトのドリブルからチャンスをつかむと、こぼれ球を追いかける右CBムキエレに対して右IHエレーラが後ろから追う。突然倒れるムキエレに対して主審は笛を吹かず、こぼれ球を拾った右WGディマリアのクロスに左SBベルナトがヘディングシュート。パリSGがダメ押しの3点目を挙げた。

 ライプツィヒも15分、左WBアンヘリーノのクロスを右WBライマーが落とし、CHザビッツァーがミドルシュート。GKセルヒオ・リコがセーブする。17分にはライマーに代えて左CBにハルステンベルクを投入。ムキエレを右WBに上げる。さらに19分、CHカンプルをアダムスに交代した。20分にはザビッツァーがミドルシュート。だが枠を捉えられない。逆にパリSGは25分、右WGディマリアからのアーリークロスをCFエムバペがヘディングシュート。わずかにポスト左に外す。

 3点差をつけてすっかり余裕を持ったパリSG。対してライプツィヒは1点でも返そうと必死に攻める。31分、左WBアンヘリーノがミドルシュート。37分には右WBムキエレのクロスに右FWシックがシュートを放つが、GKセルヒオ・リコがナイスセーブする。勝利を確信したパリSGは38分、右IHエレーラに代えてドラクスラー、左IHパレデスに代えてベラッティを投入。41分には右WGディマリアに代えてサラビア。さらにCFエムバペを下げて左WGにシュポモティングを投入する。その後も何とか一矢報いようとするライプツィヒを寄せ付けず、そのまま守り切った。3-0。パリSGが勝利した。

 もう1試合の準決勝もバイエルンがリヨン相手に3-0と順当に勝利。これで決勝の組合せは、パリSGバイエルンとなった。リーグアンの王者対ブンデスリーガの王者。チームとしての完成度が高いバイエルンに対して、パリSGはエムバペとネイマールを筆頭に個人能力の高い選手を揃える。バイエルンが勝利すれば8年ぶり6回目、パリSGにとっては初のCL制覇となる。これは楽しみ。コロナ禍で揺れた今季のヨーロッパリーグだが、最後は最高の組合せとなった。最高のゲームを期待したい。