今週月曜日の緊急事態宣言解除の記者会見の場で、安倍首相が「日本モデルの力」を高らかに唱えた。そもそも「日本モデルとは何ぞや」が明らかでないので、国民が褒められたのか、それとも政府の功績を誇ったのか判然としなかったが、まあ「よく言うよ」という感じで聞いていた。テレビ朝日の「モーニングショー」では、山中教授のファクターXを参考に、日本での感染の広がりが緩い要因として、「国民の習慣」「BCG」「遺伝子」「免疫記憶」「その他」に整理して(分類項目は記憶違いがあるかもしれない)説明をしていたが、どれもこれといった決め手に欠ける。結局、岡田教授は「国民の習慣」説を高く評価していた。
しかしアジア圏では日本の死者数はけっして低くなく、必ずしも「日本の対策が優れていたとは言い難い」という考察も出ている。アジア圏の死亡率が低い要因をファクターX(A)とすれば、日本独自の要因ファクターX(J)が加わって、ファクターXとなる。ファクターX(J)の中には、アベノマスクの配布や緊急事態宣言に基づく休業要請などのファクターA、ステイホーム週間や東京アラートなどのファクターKなども含まれる。いったい本当の意味で有意なファクターXは何なのか。今後、時間をかけて研究が進められ、明らかにされていくのだろう。ちなみに、ファクターX(J)が実際のところプラスかマイナスか。それも今後、明らかにされるといい。
しかしそれはたぶん随分先。国や自治体も、大したエピデンスもないまま、規制をしてみたり、解除してみたりしているように映る。ならば、先にも書いたとおり、自己責任を自覚しつつ、自己判断の下、行動していくしかない。神戸大の岩田教授が「『人間防御』のため、公共交通機関ではマスクをしている」と言っていた。日本で生きていく以上、感染対策という観点だけでなく、総合的に判断しなくてはダメ。当面、以下のような感じで過ごしていこう。
まずは、先に投稿したとおり、「新型コロナは、『角の生えたインフルエンザ』のようなもの」と思って、「極力、人との接触は減らそう」と思う。どうやらウイルスは「唾液に多く含まれる」ようなので、人と会う時は必ずマスクをして、相手からの飛沫を浴びないようにしよう。もちろん自分からの飛散も抑える。その上で、野外ではマスクは外すが、人との距離には気を付ける。宴会や会食は極力避けるが、どうしても必要な時は極力、他人と距離を置くようにする。会議も同様。執務室の窓は開ける、と言いたいけど、これから暑くなるとどうだろう。空気感染の可能性は低いと考えて、やはりエアコンをつけるかな。
あとはいつもと同じ生活。当分、旅行の予定もないし、電車に乗ることもない。買い物も控えて、とこれらは3月・4月の生活と変わらない。それでも感染してしまったらしょうがない。自己責任と思って受入れます。でも、感染しても多くの場合、無症状であったり、酷くならずに治まるようだ。何より日頃の節制と健康が大事。ストレスを溜め込むことなく、平常心で生きていこう。