とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

コロナ禍で再び面会禁止。介護認定調査も立ち会えず。

 「2度目のリハビリ病院転院」からの続き。

  • 8月12日に記す。

 リハビリ病院へ転院して1週間が過ぎた。転院した日の夕方、しばらく忘れていた携帯電話の使い方を教わったのだろう。電話があって、それから毎日、電話がかかってくるようになった。でも内容は「すぐ来て」。「すぐには行けない。夕方行くから待っててね。」「何でもいいから、すぐ来て」。そんなことの繰り返し。

 翌日、面会に行った娘はひどく落ち込んで帰ってきた。妻の命令に振り回され、逃げるように帰ってきた感じ。その翌日に私が面会に行くと、比較的落ち着いていて、「娘には悪いことをした」と言っている。わかってはいるけど、我慢ができないみたい。さらにその翌日、金曜日は、広告紙で箱を作っていたが、すぐに作り方を忘れてしまうらしく、看護師さんを呼び止めて「教えてください」と懇願する。私も一緒に作り方を覚えた。日曜日から面会禁止となることは言えないまま、過ぎた。

 そして土曜日。また朝から電話があった。「すぐ来て。」「すぐには行けない。夕方行くから。」「何でもいいから、すぐ来て」。面会禁止となる最後の面会チャンス。ただし家族一人しか認められていない。娘が行くか、私が行くか、迷ったが、結局夕方になって、私が面会に行った。「携帯電話のかけ方を忘れてしまうので、メモしておいて」と言う。介護スタッフから「携帯電話をしたがるけど、大丈夫か」と聞かれたので、「1日に1・2回にしてほしい。特に深夜はやめてほしい」と伝えた。メモは書いて渡した。また、「明日からは面会禁止だから、しばらく来られないよ」と伝えると「わかった」と頷く。大丈夫かな。信用はしないことにしよう。

 しかし、介護スタッフへの依頼が伝わったのか、翌日から電話がなくなった。日・月・火曜日と電話がない。それはそれで心配だが、あり過ぎるのも困る。すると火曜日の夜、妻の夢を見た。若かりし頃、二人でデートに行った夢。そして翌日の朝、4日ぶりに妻から電話が入った。「来られないよね」「うん、面会禁止だからね」。その日は介護認定の調査日だったが、コロナ禍のため、家族の立会いは禁止となった。「そう言えば、今日、介護認定の調査があるよ」と伝えると「よろしくお願いします」と言う。私が手続きをすると勘違いしたかもしれない。「がんばって」と言って電話を切った。

 リハビリ病院では、週に2日、洗濯物の回収・届け出の日が決められている。祝日の影響もあり、今日が初めての回収日だ。病院へ行っても妻には会えないが、介護認定調査の状況は聞けるだろうか。それともその後、何か連絡はあるのだろうか。今はまた、ただ待つばかりの毎日がやってきた。

 

 「Zoomで主治医説明を受ける。妻とも久しぶりに対面。」に続く。