とんま天狗は雲の上

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プレミアリーグ第1節 マンチェスター・シティvs.アストンビラ

 アストンビラも昨年読んだフットボール批評issue30で高く評価されていた。中でもグリーリッシュを見ろと。それで年明け以降、アストンビラのゲームを観ようと思ったが、チームに新型コロナの感染者が発生し、しばらくゲームがなかった。1月9日のFA杯以来のゲームの相手がマンC。リーグ戦はほぼ20日ぶりだ。マンCはリーグ戦5連勝、公式戦は8連勝中。順位も2位まで上げてきた。

 マンCの布陣は4-3-3。ベルナルド・シウバをトップに、右WGスターリング、左WGにフォーデン。中盤はロドリをアンカーに、右IHデブルイネ、左IHにはギュンドアン。DFは右SBカイル・ウォーカー、左SBにジョアン・カンセロ。ルベン・ディアスとストーンズのCBにGKはエデルソン。一方、アストンビラの布陣は4-2-3-1。ワトキンスをトップに、トップ下にバークリー。トラオレとグリーリッシュが左右に開き、ボランチはマッギンとドウグラス・ルイス。DFは右SBキャッシュ、左SBターゲット。ミングスとコンサのCBにGKはマルティネスが守る。

 序盤からマンCがパスを回して攻めていく。4分、右IHデブルイネのCKをCBディアスが折り返し、CFベルナルド・シウバがシュート。GKマルティネスがファインセーブすると、はね返りをCBストーンズがシュート。CBミングスがブロックする。9分、左WGフォーデンのシュートはCBコンサがブロック。12分CHロドリ、13分左SBカンセロのシュートもDFがブロックした。マンCは巧いし、プレスは速いし、攻守の切り替えも早い。だがアストンビラも守備のブロックを作って、しっかり守る。

 23分、右IHデブルイネのCKのクリアをCHロドリがシュート。アストンビラはようやく27分、左SHグリーリッシュのパスから右SHトラオレがシュート。左サイドネットに外すが、これがこのゲーム最初のシュート。マンCは28分、右SBウォーカーがケガで左SBジンチェンコと交代。カンセロを右SBに回す。すると29分、左WGフォーデンの縦パスに走り込んだ左IHギュンドアンのパスを右IHデブルイネがミドルシュート。これもCBミングスがブロックする。32分にはCHロドリから左に大きく展開。左WGフォーデンの仕掛けからクロスにロドリがミドルシュートスターリングに当たった。

 マンCは若いフォーデンが再三仕掛ける。そのテクニックはさすが。一方、アストンビラも噂どおり、左SHグリーリッシュが巧い。37分にはグリーリッシュが仕掛けて、戻しのパスをOHバークリーがミドルシュート。45分、CFワトキンスがドリブルで運び、OHバークリーがミドルシュート。引き続きアストンビラがCKを得るが、そのクリアからマンCがカウンターを仕掛ける。右WGスターリングの縦パスを右IHデブルイネが運び、左に流して、左WGフォーデンがシュート。だが右SBキャッシュがブロックした。前半はこのままタイムアップ。スコアレスで折り返した。

 後半もマンCが圧倒的に攻めていく。6分、左IHギュンドアンの縦パスを左WGフォーデンが落とし、ギュンドアンがシュート。しかしわずかにバーの上に外す。アストンビラは7分、GKマルティネスのフィードを受けた右SHトラオレがそのままドリブルで運び、切り返してミドルシュート。GKエデルソンがナイスキャッチした。マンCは9分、右IHデブルイネのパスから右SBカンセロがミドルシュート。バーを叩く。12分には左WGフォーデンが中への仕掛けからミドルシュート。一方的に攻めるがゴールが遠いマンCは14分、デブルイネを下げて、CFにジェズスを投入した。ベルナルド・シウバを右IHに下げる。18分、左IHギュンドアンのパスを受けた左WGフォーデンがクロス。ギュンドアンミドルシュートを放つが、左に外す。

 ここまで圧倒的にマンCがボールをキープして攻めてきたが、この時間辺りから次第にアストンビラも攻められるようになってきた。19分、CHドウグラス・ルイスがミドルシュート。21分、PA手前絶好の位置からのFKはルイスが壁に当てる。22分、左SHグリーリッシュがドリブルで抜け出し、CFワトキンスのクロスに右SHトラオレがシュート。DFブロックのこぼれ球をCHルイスがミドルシュートするが、GKエデルソンがナイスセーブした。23分にはアストンビラも選手交代。OHバークリーを下げて左IHにラムジー。右SHトラオレに代えてエルガジ。布陣を4-1-4-1に変更した。

 24分、マンCはフォーデンのCKから左IHギュンドアンがニアでヘディングシュート。GKマルティネスがファインセーブする。すると27分、早くも右WGスターリングを下げてマフレズを投入。アストンビラも30分、左SBターゲットに代えてテイラーを投入する。その後しばらくお互いが積極的に攻め合う展開。アストンビラも積極的に攻めていく。しかし34分、マンCのDFが前にフィードしたボールをCBミングスが受けると、後ろから来たCHロドリが奪い、右IHベルナルド・シウバに渡して、ミドルシュート。これが決まり、ようやくマンCが先制点を挙げた。しかしDFがフィードした時のロドリの位置は明らかにオフサイド。これに抗議したディーン・スミス監督はイエローカード2枚で退場となってしまう。

 ゲームはこの後、45分に右WGマフレズのクロスをCFジェズスがヘディングシュート。これが右SBキャッシュの手に当たり、PKの判定。これをギュンドアンが決めて、2-0。そのままマンCが勝利した。

 首位マンUもフラム相手に勝利したため、順位は2位のままだが、消化ゲーム数は1試合少ない。これで6連勝。まだまだマンCの進撃は止まらない。一方、アストンビラは11位のまま変わらない。オフサイド疑惑はかわいそうだと思うが、その後のPKによる失点もあったから、敗戦は変わらない。でも確かにいいサッカーをしている。相手がマンCでなければもっと攻撃的なサッカーもできたのだろう。コロナ禍もあり、ゲーム消化数は少ない。まだまだ十分上位に進出していく可能性も感じられる内容だった。