とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ACL グループG 名古屋グランパスvs.浦項スティーラーズ

 ACL初戦はジョホールにけっこう苦しんだグランパス。第2戦は初戦でラチャブリに2-0と勝利して、グループ首位に立つ浦項スティーラーズ。6試合で首位に立てばいい。まずは相手の特徴を掴めばいいと思いつつ、キックオフを待った。グランパスの布陣は4-3-3。攻撃陣を初戦からガラリと入れ替えた。トップに柿谷。右WG前田、左WG齋藤学。中盤は米本をアンカーに、右IH稲垣、左IH長澤。右SBには宮原が先発。残りのDF陣は初戦ジョホール戦と同じだ。

 対する浦項の布陣は4-2-3-1。タシチをトップに、トップ下にクヴェシッチ。SHは右にクォンキピョ、左にイムサンヒョプが開き、ボランチはシンジノとイスビン。DFは右SBシングアンフン、左SBカンサンウ。CBにクォンワンギュとチョンミングァンが並び、GKはカンヒョンム。

 初戦と違い、序盤からグランパスがボールを保持して、主導権を握る。特に、初戦では交代出場だった前線の4人が積極的だ。12分、左WG齋藤が仕掛けて、ダブルタッチでDFに間を抜き、シュートを放つ。これは惜しくもバーを叩く。しかし浦項も13分、左SBカンサンウのパスからOHクヴェシッチがミドルシュート。続くCKをCHシンジノが蹴り込むと、CBチョンミングァンがヘディングシュートを放つ。浦項は17分にも左SHイムサンヒョプのクロスに右SHクォンキピョがヘディングシュート。枠を外した。

 グランパスも23分、右IH稲垣がミドルシュートを放つも、バーの上。グランパスが主導権を握るも、なかなかシュートまでは行けない。浦項は27分、CHシンジノの縦パスに右SHクォンキピョが抜け出すが、CB木本が対応。31分にはCHシンジノのフィードに走り込んだ右SBシングアンフンの戻しから右SHクォンキピョがミドルシュート。これはGKランゲラックがナイスセーブした。

 そして飲水タイムの後の34分、CB中谷の縦パスをWG齋藤がうまく反転して縦に入れるが、やや弱い。これをCF柿谷が受けに下がりつつうまく反転してミドルシュート。これが決まり、グランパスが先制点を挙げた。35分には再び左WG齋藤が仕掛けて、DFをかわしゴール前にクロス。だがこれはGKカンヒョンムがセーブする。その後はグランパスも無理に攻めることなく時間を使い、前半はこのままグランパスのリードで折り返した。

 後半頭に浦項は3人の選手交代。CFタシチに代えてイスンモ、トップ下クヴェシッチに代えてコヨンジュン、右SHクォンキピョに代えて左SBにグラント。カンサンウが左SHに上がり、イムサンヒョプが右SHに回る。すると後半序盤は浦項がパスを回して主導権を握る。グランパスは5分左SB吉田、6分左IH長澤とイエローカードをもらってしまう。後半うまく攻められない時間が続くと、早くも10分、グランパスは3人を交代。齋藤、前田、長澤を下げて、右SHマテウス、左SH相馬、CF山崎。初戦先発の3人を投入する。布陣は4-2-3-1。

 すると13分、OH柿谷NO縦パスを右サイドで受けたCF山崎がカットインからミドルシュート。GKカンヒョンムのナイスセーブに防がれる。15分には右SHマテウスのFKからCF山崎がオーバーヘッドシュートを狙う。いつになく山崎が積極的だ。17分にはOH柿谷もミドルシュートを放つ。そして20分、右SHマテウスの縦パスを受けたOH柿谷が時間を作って落とすと、CF山崎がシュート。これは右SBシングアンフンの手に当たる。PK。これをマテウスが決めて、グランパスが追加点を挙げた。しかもシングアンフンは2枚目のイエローカードで退場となる。

 一人少なくなった浦項は、カンサンウが右SBに回り、イムサンヒョプは左SHに戻り、コヨンジュンが右SH。4-4-1にして守りを固める。22分、マテウスのFKはバーに上に外れる。その後も攻めるグランパス浦項は28分、CHシンジノを下げて、左SBキムリュンソンを投入。カンサンウがボランチに入り、チョンミングァンが右SB、グラントがCBに入る。30分、右SHマテウスのFKからDFクリアをCH稲垣がダイレクトでミドルシュート。33分、CB木本の縦パスをCF山崎が落とし、OH柿谷のスルーパスに左SH相馬が抜け出す。GKと一対一だったが、ニアを狙ったシュートはサイドネットに外れた。

 そして37分、右SHマテウスがOH柿谷に当てて、戻しを受けたグラウンダーのミドルシュート。右ポストに当たってゴールに転がり込んだ。グランパスが3点目。その後は浦項が40分に左SHイムサンヒョプに代えてイソクギュ、グランパスも40分、OH柿谷に代えて阿部。45+3分には左SB吉田に代えて森下を投入。直後には右SHマテウスミドルシュートを放つが、ポストの左。そしてタイムアップ。3-0。グランパスが快勝し、2戦目にしてグループGの首位に立った。

 予想に反しての快勝。初戦で控えに回った選手たちが先発し、いいプレーをした。悪いピッチも2戦目でだいぶ慣れたみたいだ。この後も中2日の日程で同じラジャマンガラ・スタジアムでのプレーが続く。悪いピッチコンディションによるアクシデントは怖いが、すっかり慣れた様子だ。次の相手は、地元タイのラチャブリだが、連敗している。このまま一気に連勝して、首位突破へ突き進んでいきたい。