とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

キリンカップ2022 日本vs.ガーナ

 パラグアイ、ブラジルと戦った親善試合の次はキリンカップという名のカップ戦。初戦ガーナに勝てば、チリに勝利したチュニジアと戦う。負ければチリとの対戦。チュニジアFIFAランク35位、チリは28位。ちなみにガーナは60位。いずれも日本よりは下のランクで、しかもホームでの戦い。ブラジル戦から中4日。選手も入れ替えて、必勝を期す。

 日本の布陣はいつもと変わらず4-3-3。ここまで出場のなかった上田綺世をトップに置き、右WGに堂安、左WGに三苫。中盤は遠藤をアンカーに、右IH久保、左IH柴崎。DFは右SBに山根、左SBに伊藤洋輝。CBは谷口と吉田。GKは川島。遠藤、吉田と軸になる選手はそのままに、他はW杯出場選考を狙う選手たちが並ぶ。一方、ガーナの布陣は3-5-2。ジョルダン・アイェウとアンドレ・アイェウの兄弟がFWで並び、中盤はワカソをアンカーに、右IHアジェイ、左IHクドゥス。WBは右にヤドム、左にコルサ。CBは右からアマーティ、アッド、セイドゥ。GKはアティ・ジギ。アマーティはレスターで岡崎と共にプレーをした選手だ。

 3バックで守備を固めるガーナに対して、日本が積極的に攻めていく。10分、CBアッドから右WG堂安がボールを奪うと、ドリブルからシュート。12分、右IH久保のCKを左WB伊藤が落とし、右WG堂安がボレーシュート。だがわずかにバーの上。14分、右WG堂安の仕掛けからCF上田が落とし、右SB山根のクロスに左IH柴崎がヘディングシュート。20分には右IH久保のパスから右WG堂安がシュート。DFブロックのこぼれ球を左IH柴崎が拾い、クロスにCF上田がヘディングシュート。だがGKアティ・ジギがセーブする。

 前半は日本が一方的に攻めていく。24分、左WG三苫が切り返しからクロス気味のシュート。GKアティ・ジギが弾いたボールにCF上田が詰めるが、これはオフサイド。さらに27分、左IH柴崎がミドルシュート。さらに左SB伊藤洋輝も走り込んでシュートを放つ。そして29分、インサイドを上がってきた右SB山根が右に開くと、右IH久保が中へ折り返し、右WG堂安のスルーパスに右SB山根が走り込むと、シュート。ゴール。日本が先制点を挙げた。

 しかしそこからやや日本が攻撃の手を緩めると、ガーナが反撃。36分にはCHワカソから大きく右へ展開すると、右WBヤドムの折り返しを受けたFWアンドレ・アイェウミドルシュート。これがガーナの初シュート。そして44分、右SB山根が蹴り出したボールがキックミスか。誰もいないゴール正面の中盤に転がると、右IHアジェイが拾って、左に流してジョルダン・アイェウがシュート。ガーナが同点に追い付いた。

 序盤は選手のやる気が空回りして、うまく連携が取れてないかなと思ったが、29分にようやくゴール。これで突き放すかと思ったら追い付かれる。やれやれ、前半はこのまま終了かなと思ったら、アディショナルタイムの45+1分、左WG三苫が切り返しでDFを抜いてクロスを入れると、CF上田と右WG堂安が飛び込む。だが届かない。しかしGKも届かない。そのままゴールに飛び込んだ。日本が前半のうちに勝越し点を挙げた。前半は2-1で折り返す。

 すると後半最初に日本はCB吉田板倉に交代した。後半に入ると一転、ガーナが積極的に攻めてくる。しかし日本も遠藤を中心によく戦う。9分にはCHワカソから右IH久保がボールを奪い、左に流して、左WG三苫ミドルシュート。わずかに右へ外れる。その後は再び日本がペースを握り、攻め始める。18分には右IH久保の仕掛けからCF上田がシュートを放つが、前まで走り込んだ久保に当たって枠は外れた。ガーナも19分、左IHクドゥスのドリブルを遠藤がファールで止める。FWジョルダン・アイェウのFKは左に外れた。

 すると23分、ガーナは左WBコルサと左IHクドゥスを下げて、アフェナ・ギャンとCHファタウを投入。ヤドムが左WBに回り、アジェイが右WB。アフェナ・ギャンをワントップに上げて、アイェウ兄弟はやや下がり目のポジションを取る3-4-3の布陣。一方、日本も24分、堂安と遠藤を下げて、右WG伊東純也、アンカーに田中碧を投入する。26分、CHファタウがドリブルで持ち上がり、ミドルシュートを放つが、ゴール右に外れる。そして28分、左WG三苫が仕掛けて、中へパスを送ると、右IH久保がボレーシュート。ネットに突き刺さり、代表初ゴールを決めた。

 35分には三苫と上田を下げて、左WG南野、CFに前田を投入する。ガーナも36分、ジョルダン・アイェウに代えてテッテー、左WBヤドムを下げてアフリイェを投入する。そして37分、右SB山根の落としから右WG伊東がDFを置き去りにして、ドリブル突破。クロスにCF前田が飛び込んでシュート。追加点。日本が4点目を挙げた。40分には山根を下げて左WBに中山を投入。伊東が右WBに下がる3-4-3の布陣にして守備を固める。FWでは南野と前田が再三ポジションを入れ替える。その後はガーナにチャンスを作らせることなくゲームを終えた。4-1。終わってみれば日本の快勝だった。

 これで次の対戦はチュニジア。4連戦の最後はやはりブラジル戦で先発したメンバーが中心になるのだろうか。でもやはりこれまで出場が少なかった選手たちを少しでも多く見てみたい。そういう意味でも、吉田や遠藤を途中で下げたことは良しとしよう。伊藤洋輝や板倉、上田綺世、堂安らの活躍を期待したい。