とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第6節 北海道コンサドーレ札幌vs.名古屋グランパス

 前節、マリノスの選手交代の不手際もあって同点に追い付き、さらに山中のスーパーFKで逆転勝利を挙げたグランパス。今節は依然勝利が挙げられないコンサドーレが相手。しっかり勝って、成績を五分に戻したいところ。

 コンサドーレの布陣はいつもの3-4-3。鈴木武蔵をトップに、小林祐希と駒井がシャドーストライカー。宮澤と荒野をボランチに並べ、右WBに浅野、左WBは菅。CBは右から馬場、岡村、中村桐耶。GKは菅野。馬場は先日のU-23ウクライナ戦に出場していた。それにしても、田中駿汰、小柏、ルーカス・フェルナンデスの移籍は痛いのではないか。福森も期限付きながら、横浜FCへ移籍した。新加入の鈴木武蔵は依然無得点だ。

 対するグランパスも同じく3-4-3。お互い中3日だが、先発を一人しか変えなかったコンサドーレに対して、グランパスは6人を変更。パトリックをワントップに、右FW森島、左FW倍井。椎橋と稲垣をボランチに並べ、右WB和泉、左WB山中。CBは右から三國、吉田、河面。GKはランゲラック。前節ケガをした山岸とハチャンレの穴は埋められるのか。興味はある。

 序盤からコンサドーレがボールを握り、パスを回して攻めてくる。6分には、右FW小林のCKに左WB菅がボレーシュート。13分にはCH椎橋のスルーパスに左WB菅が抜け出すが、CB吉田が何とか対応した。ナイスプレー。前半はブロックを作って守備を固めたグランパスの初シュートは20分、CH椎橋の縦パスを受けた左FW倍井が反転してDFをかわし、そのままドリブル。CFパトリックとのワンツーからミドルシュートを放つ。パトリックに当たって、ポスト左に外れた。

 その後もコンサドーレが攻め込む。24分、CB岡村の縦パスを右FW小林が落とし、CF鈴木のスルーパスに右WB浅野が走り込んで、切り返しからシュート。27分にはこぼれ球を右FW小林がシュート。CB吉田に当たったボールは右ポストに当たって外れていった。そして30分、コンサドーレが人数をかけて攻め上がり、右CB馬場の落としから右WB浅野がスルーパス。これが左WB山中に当たってCB馬場のところにこぼれる。シュート。コンサドーレが先制点を挙げた。

 なかなか攻めていけないグランパスは31分、早くもパトリックを下げて、CF永井を投入する。すると45分、左WB山中の縦パスに左FW倍井が走り込み、クロスにCF永井がヘディングシュート。枠は捉えることができなかった。前半はこのまま、コンサドーレの1点リードで折り返した。

 後半もコンサドーレがパスを回して、攻め込む展開。2分には右CB馬場のクロスにCH荒野がヘディングシュート。わずかにポスト右に外れた。それでも永井の投入でようやく攻められるようになってきたグランパスは8分、右FW森島の縦パスをCF永井が絶妙なタイミングで中へパス。右WB和泉が走り込むと、左WB菅の足が絡んでPA内で倒されてしまう。PK。このPKを右FW森島が蹴るが、GK菅野がセーブ。しかしはね返ったボールを森島がヘディングで押し込んだ。ゴール。10分、ようやくグランパスが同点に追い付いた。

 すると13分、コンサドーレは中村と菅を下げて、左WB近藤、右CBに高尾を投入した。馬場が左CBに回る。19分、グランパスも倍井と山中に代えて、CF酒井と右WB久保を投入。永井が左FWに下がり、和泉が左WBに回る。25分、今度はコンサドーレが、小林に代えて、右FW長谷川。さらに29分には宮澤を下げて、CH田中克幸を投入。コンサドーレの交代選手は全員、今季加入した選手。そういう意味では、コンサドーレもまだまだチーム再構築の途中ということかもしれない。

 32分には左FW駒井の縦パスを右FW長谷川が落とし、CF鈴木武蔵ミドルシュート。しかし枠は捉えられない。グランパスは36分、椎橋と和泉を下げて、CH米本、左WB内田を投入する。その後もコンサドーレがパスを回し、攻め込む展開。しかし終了間際の45分、CH田中の縦パスを左CB河面がカットすると、前線へのフィードに左FW永井が抜け出し、飛び出すGK菅野の手前でループシュート。ゴール。グランパスが逆転した。

 その後コンサドーレは、45+2分には右FW長谷川のクロスに右WB浅野がシュート。そして45+6分、CH田中のCKをCB高野がニアでヘディングシュート。ファーに走り込んだ右WB浅野のシュートは右ポストを叩く。はね返りを右CB馬場がシュート。ネットを揺らしたが、主審は、シュートをした後の浅野がGKランゲラックの動きを封じたとファールの判定。ゴールは認められず。そしてタイムアップ。2-1でグランパスが逆転勝利を挙げた。

 攻め込まれる時間も多く、けっしていいゲームとは言えなかったが、勝てたのは大きい。これで3勝3敗と勝敗が五分になり、順位も8位まで上げてきた。次節はホームでアビスパ。そしてその次はジュビロ。いずれも今節勝利をしているが、今度こそ先制して勝利ができるといい。山岸の離脱は大きいが、代わりに倍井の活躍を期待したい。そして、吉田の成長も期待できる。この調子で次も勝利を目指そう。