「妻から電話とメール」から続く
- 6月30日に記す
昨日は忙しい1日だった。妻が入院して約2週間。転院したリハビリ病院で、妻の看護やリハビリの状況を説明する「看護見学」があった。12時からの概略説明の後、昼食を食べる妻の様子を見学。その後、歯磨きやトイレの様子なども見て、リハビリの状況などを説明してもらう。
25日から音声カニューレを装着し、話す練習をしていると聞いた。26日に面会に行った娘が、「話ができた」と興奮して帰ってきた。音声カニューレとは息を吐く時にはバルブによって鼻や口から吐くことができるようになっているものだが、就寝時には通常のカニューレに取り替えている。無意識のうちにカニューレを外してしまわないよう、就寝時にミトンを付けることになっているが、妻が装着を徹底的に嫌がるため、最近はミトンを付けない代わりに、ナースステーションから見える位置(エレベータ前や食堂など)で寝ているそうだ。こうした看護師さんの説明は妻も隣でおとなしく聞いている。高次機能障害による注意障害などがあるということで、確かにそれは納得するところだが、リハビリを続けることで多少は改善するのだろうか。
1時間強で見学と説明が終了した後、14時から医師による説明があった。現在の最大の課題は、カニューレが外せないこと。そしてリハビリ病院では喉頭浮腫の状況を確認できないため、前にいた病院で光ファイバーにより確認をしてもらう必要がある。ついては、近日中に日程調整をして、検査を行う予定とのことだった。カニューレを取ると1日程度で気管に開いた穴は塞がるそうで、そうなれば意思疎通ももっとスムーズになり、高次機能障害に係るリハビリを本格的に実施できると言う。まだまだこれからだ。
医師の説明の後、妻はリハビリへ向かった。私たちはソーシャルワーカーの方から介護保険の説明を受ける。65歳未満でも、くも膜下出血などの脳血管疾患の場合は第2号被保険者として介護保険の認定を受けることが可能。だが市役所へ申請後、認定調査があり、審査会を経て、介護認定まで1ヶ月以上かかるので、なるべく早期に申請をしてほしいとのこと。説明を受けた後、リハビリをする妻に声をかけて、さっそく市役所へ向かった。窓口ではやや待たされたが、必要事項は病院で教えてもらっていたので、スムーズに手続きは完了した。その場で調査日を決定し、病院へ連絡。帰りがてら、受け取ったガイドブックを見ながら、近くのデイサービスセンターを探したりしていた。
介護認定を受ければ住宅改修も補助の対象になるというので、屋外手すりの設置工事を依頼してあった業者にも連絡をするが、まだ申請したばかりで、認定を受けられるかどうかわからない状況でもあり、屋内手すりの設置にも20万円程度はかかるので、その時にケアマネージャーさんと調整をして工事をするということで、屋外手すりについてはそのまま補助は受けずに工事をすることになってしまった。ある程度、予想どおりの結論ではあるが、発注をしてから1ヶ月経っても依然着手しないでいるからこういう話になるんだよなと一人愚痴をこぼした。
帰りに、最寄りのショッピングセンターへ行って、夕飯用の弁当とリハビリ用の運動靴を買う。家に着くと、もう18時を過ぎていた。病院に始まって、市役所、そして帰りの買い物まで、密度の濃い1日だった。疲れた。今日になって妻から二度も電話があった。しかし要領は得ない。話ができるようになればなったで、なかなかしんどい。まだまだ時間がかかりそうだ。